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公開番号2024175757
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2023093730
出願日2023-06-07
発明の名称同軸コネクタの接続構造
出願人株式会社オートネットワーク技術研究所,住友電装株式会社,住友電気工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H01R 24/40 20110101AFI20241212BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】第1同軸コネクタに対する第2同軸コネクタの接続位置がずれても、安定した通信性能が得られるようにすること目的とする。
【解決手段】同軸コネクタの接続構造28は、第1同軸コネクタ40と第2同軸コネクタ70との接続構造であって、第1同軸コネクタは、第1内導体50と、第1外導体60と、第1誘電体42とを含み、第2同軸コネクタは、第2内導体80と、第2外導体90と、第2誘電体72とを含み、両同軸コネクタの接続状態で、接続方向において第1内導体と第2内導体とが重複する部分を内側重複部分E1とし、接続方向において第1外導体と第2外導体とが重複する部分を外側重複部分E2としたとき、第1誘電体42および第2誘電体72は共に、内側重複部分および外側重複部分の双方を避けて位置する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
第1同軸コネクタと第2同軸コネクタとが接続された同軸コネクタの接続構造であって、
前記第1同軸コネクタは、第1内導体と、前記第1内導体の外周側を囲む第1外導体と、前記第1内導体と前記第1外導体との間に位置する第1誘電体とを含み、
前記第2同軸コネクタは、第2内導体と、前記第2内導体の外周側を囲む第2外導体と、前記第2内導体と前記第2外導体との間に位置する第2誘電体とを含み、
前記第1同軸コネクタと前記第2同軸コネクタとの接続状態で、前記第1同軸コネクタと前記第2同軸コネクタとの接続方向において前記第1内導体と前記第2内導体とが重複する部分を内側重複部分とし、前記接続方向において前記第1外導体と前記第2外導体とが重複する部分を外側重複部分としたとき、
前記第1誘電体および前記第2誘電体は共に、前記接続方向において前記内側重複部分および前記外側重複部分の双方を避けて位置する、同軸コネクタの接続構造。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
請求項1に記載の同軸コネクタの接続構造であって、
前記第1誘電体は、前記接続方向において、前記内側重複部分および前記外側重複部分の双方よりも、前記第1内導体および前記第1外導体のそれぞれの基端側に位置し、
前記第2誘電体は、前記接続方向において、前記内側重複部分および前記外側重複部分の双方よりも、前記第2内導体および前記第2外導体のそれぞれの基端側に位置する、同軸コネクタの接続構造。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の同軸コネクタの接続構造であって、
前記接続方向において前記内側重複部分および前記外側重複部分のそれぞれに許容最大長が設定されており、
前記第1誘電体および前記第2誘電体は共に、それぞれの前記許容最大長となった状態の前記内側重複部分および前記外側重複部分の双方を避けて位置する、同軸コネクタの接続構造。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載の同軸コネクタの接続構造であって、
前記第1内導体は、第1内導体筒部と、前記第1内導体筒部の先端から突出する第1内導体弾性片とを含み、
前記第2内導体は、前記第1内導体弾性片が弾性的に接触する第2内導体筒部を含み、
前記第1誘電体は、前記第1内導体筒部のうちの基端側部分を囲んでおり、
前記第1誘電体は、前記第1内導体筒部の先端から前記接続方向において前記第1内導体弾性片の突出長さの半分以上離間して前記第1内導体筒部の基端側に位置する、同軸コネクタの接続構造。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載の同軸コネクタの接続構造であって、
前記第2内導体は、第2内導体筒部と第2内導体延長筒部とを含み、
前記第2外導体は、第2外導体筒部と第2外導体延長筒部とを含み、
前記第2内導体筒部は、前記第1内導体に接続される部分であり、
前記第2外導体筒部は、前記第1外導体に接続される部分であり、
前記第2外導体筒部は、前記第2内導体筒部の周りに同軸上に配置され、
前記第2誘電体は、前記接続方向において、前記第2内導体筒部と前記第2外導体筒部との間を避けて前記第2内導体延長筒部と前記第2外導体延長筒部との間に配置されている、同軸コネクタの接続構造。
【請求項6】
請求項1または請求項2に記載の同軸コネクタの接続構造であって、
前記第1内導体は、第1内導体筒部と、前記第1内導体筒部の先端から突出する第1内導体弾性片とを含み、
前記第1外導体は、第1外導体筒部と、前記第1外導体筒部の先端から突出する第1外導体弾性片とを含み、
前記第2内導体は、前記第1内導体弾性片が弾性的に接触する第2内導体筒部を含み、
前記第2外導体は、前記第1外導体弾性片が弾性的に接触する第2外導体筒部を含み、
前記第1内導体弾性片は、前記第2内導体筒部の内周面に弾性的に接触し、
前記第1外導体弾性片は、前記第2外導体筒部の外周面に弾性的に接触する、同軸コネクタの接続構造。
【請求項7】
請求項1または請求項2に記載の同軸コネクタの接続構造であって、
前記第1内導体は、前記第1内導体の基端部外周面から外周側に突出すると共に、前記第1内導体の中心軸に沿って延びる位置決め片を含み、
前記第1誘電体は、前記第1内導体の前記基端部が挿入される挿入孔と、前記位置決め片が嵌め込まれる位置決め溝とが形成され、
前記挿入孔に前記第1内導体の前記基端部が挿入された状態で、前記位置決め片が前記位置決め溝に嵌め込まれることで、前記第1内導体が前記第1誘電体に挿入状態で固定されている、同軸コネクタの接続構造。
【請求項8】
請求項7に記載の同軸コネクタの接続構造であって、
前記位置決め片の突出端部には、前記位置決め溝の内部で前記第1誘電体に引っ掛かる抜止め突起が形成されている、同軸コネクタの接続構造。
【請求項9】
請求項7に記載の同軸コネクタの接続構造であって、
前記第1誘電体のうち前記挿入孔を囲む部分には、前記第1内導体の先端側に向かって環状に突出する保持環状凸部が形成されている、同軸コネクタの接続構造。
【請求項10】
請求項7に記載の同軸コネクタの接続構造であって、
前記第1誘電体のうち前記第1外導体側の外周部分には、前記第1内導体の先端側に向かって環状に突出する外周環状凸部が形成されている、同軸コネクタの接続構造。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、同軸コネクタの接続構造に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、同軸コネクタと相手側同軸コネクタとの接続構造を開示している。両コネクタの接続状態において、ハウジング可動部が中心コンタクトの接続部と外側コンタクトの弾性接触片部との間に位置する。また、両コネクタの接続状態において、インシュレータがハウジング可動部に対向している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-62661号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のハウジング可動部およびインシュレータは、内導体と外導体との間の誘電体として機能することが考えられる。また、特許文献1では、インシュレータがハウジング可動部の直ぐ近くで当該ハウジング可動部に接近する構成を想定して、所望の通信性能を得ることができるように形状設計がなされることが考えられる。
【0005】
しかしながら、同軸コネクタに対して相手側同軸コネクタの位置がずれると、ハウジング可動部とインシュレータとの間に大きな空気層が介在することが想定される。この場合、同軸コネクタと相手側同軸コネクタとの接続構造における通信性能が設計値からずれてしまう可能性がある。
【0006】
そこで、本開示は、第1同軸コネクタに対する第2同軸コネクタの接続位置がずれても、安定した通信性能が得られるようにすること目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の同軸コネクタの接続構造は、第1同軸コネクタと第2同軸コネクタとが接続された同軸コネクタの接続構造であって、前記第1同軸コネクタは、第1内導体と、前記第1内導体の外周側を囲む第1外導体と、前記第1内導体と前記第1外導体との間に位置する第1誘電体とを含み、前記第2同軸コネクタは、第2内導体と、前記第2内導体の外周側を囲む第2外導体と、前記第2内導体と前記第2外導体との間に位置する第2誘電体とを含み、前記第1同軸コネクタと前記第2同軸コネクタとの接続状態で、前記第1同軸コネクタと前記第2同軸コネクタとの接続方向において前記第1内導体と前記第2内導体とが重複する部分を内側重複部分とし、前記接続方向において前記第1外導体と前記第2外導体とが重複する部分を外側重複部分としたとき、前記第1誘電体および前記第2誘電体は共に、前記接続方向において前記内側重複部分および前記外側重複部分の双方を避けて位置する、同軸コネクタの接続構造である。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、第1同軸コネクタに対する第2同軸コネクタの接続位置がずれても、安定した通信性能が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は実施形態に係る機器を示す斜視図である。
図2は図1のII-II線断面図である。
図3は同軸コネクタの接続構造を示す斜視図である。
図4は同上の接続構造を示す分解斜視図である。
図5は図3の拡大断面図である。
図6は第1誘電体に対する第1内導体の固定箇所を示す部分破断斜視図である。
図7は同軸コネクタの接続構造の他の状態を示す斜視図である。
図8は同軸コネクタの接続構造のさらに他の状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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