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公開番号2024175399
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-18
出願番号2023093165
出願日2023-06-06
発明の名称基板処理方法及び改質ユニット
出願人ウシオ電機株式会社
代理人弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類H01L 21/3065 20060101AFI20241211BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】側壁のエッチング耐性を向上させて、所期の微細パターンを得るための基板処理方法を提供する。
【解決手段】基板処理方法は、立体構造を有する基板上に成膜されたALD膜のうち、少なくとも、前記立体構造に沿うALD膜の側壁に真空紫外光を照射して前記ALD膜を改質すること、前記立体構造に沿うALD膜の側壁を残すように、ALD膜をエッチバックすること、及び、改質され、かつ、前記エッチバックで残した前記ALD膜をエッチングマスクにして、前記基板をエッチングすること、を含む。
【選択図】図1C
特許請求の範囲【請求項1】
立体構造を有する基板上に成膜されたALD膜のうち、少なくとも、前記立体構造に沿うALD膜の側壁に真空紫外光を照射して前記ALD膜を改質すること、
前記立体構造に沿うALD膜の側壁を残すように、ALD膜をエッチバックすること、及び、
改質され、かつ、前記エッチバックで残した前記ALD膜をエッチングマスクにして、前記基板をエッチングすること、を含むことを特徴とする、基板処理方法。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記ALD膜を改質することの後に、前記ALD膜をエッチバックすることを特徴とする、請求項1に記載の基板処理方法。
【請求項3】
前記基板処理方法に先立って、前記立体構造を有する前記基板上にALD膜を成膜し、
前記ALD膜を成膜することと、成膜した前記ALD膜を改質することの組み合わせを、複数回繰り返すことを特徴とする、請求項2に記載の基板処理方法。
【請求項4】
前記ALD膜は、シリコン酸化膜、シリコン酸窒化膜及びシリコン窒化膜のうちいずれか一つを主成分とすることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の基板処理方法。
【請求項5】
前記真空紫外光は、光スペクトルにおいて波長が10nm以上200nm以下に最大強度を示すことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の基板処理方法。
【請求項6】
前記基板処理方法は、自己整合型マルチパターニングプロセスの一部であることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の基板処理方法。
【請求項7】
前記基板処理方法は、自己整合型コンタクトホール形成プロセスの一部であることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の基板処理方法。
【請求項8】
前記基板処理方法は、リソグラフィで形成したホール径より小さいホール径を有するホールの形成プロセスの一部であることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の基板処理方法。
【請求項9】
立体構造上にALD膜を有する基板を固定するためのチャックと、
前記チャックを内部に有する処理室と、
前記ALD膜のうち、少なくとも、前記立体構造の側壁に沿う部分に真空紫外光を照射するための真空紫外光源と、
不活性ガスを前記処理室に供給することを制御するガス供給制御弁と、
前記処理室内のガスを排出するガス排出制御弁と、を備え、
前記真空紫外光を照射して前記ALD膜を改質することを特徴とする、改質ユニット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、基板処理方法及び改質ユニットに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
フォトリソグラフィによる半導体の微細化技術として、SADP(Self-Aligned Double Patterning)、やSAQP(Self-Aligned Quadrable Patterning)などの自己整合型マルチパターニングプロセスが知られている。これらの自己整合型マルチパターニングプロセスでは、下地となるパターン上にコンフォーマルな膜を成膜し、成膜したコンフォーマルな膜をエッチバックして、下地となるパターンの側壁に沿う部分の膜だけを残し、残した膜をエッチングマスクとして使用する。
【0003】
特許文献1は、このような自己整合型マルチパターニング技術について記載された文献である。特に、当該文献には、下地となるパターン上に成膜するコンフォーマルな膜に、ALD(Atomic Layer Deposition、原子層堆積)法により成膜した、ALD膜を使用することが記載されている。ALD法は、下地となる立体構造の上面、底面及び側面に、原子層オーダーで膜厚制御した膜を形成する成膜法である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2016-539361号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
自己整合型マルチパターニングプロセスで使用される側壁は、エッチングマスクとして使用される。そのため、側壁には高いエッチング耐性が求められる。側壁がエッチングにより削られると、当該側壁が欠損したり傾倒したりするおそれがある。特にALD膜は薄いため、側壁をALD膜で構成する場合は、欠損又は傾倒のリスクが高い。ALD膜で構成される側壁には、高いエッチング耐性を要する。
【0006】
そこで、ALD膜で構成される側壁のエッチング耐性を向上させ、所期の微細パターンを得るための基板処理方法と、当該基板処理方法を実現するための基板処理ユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の基板処理方法は、
立体構造を有する基板上に成膜されたALD膜のうち、少なくとも、前記立体構造に沿うALD膜の側壁に真空紫外光を照射して前記ALD膜を改質すること、
前記立体構造に沿うALD膜の側壁を残すように、ALD膜をエッチバックすること、及び、
改質され、かつ、前記エッチバックで残した前記ALD膜をエッチングマスクにして、前記基板をエッチングすること、を含む。
【0008】
上記基板処理方法を創出するに至った経緯を説明する。自己整合型マルチパターニングプロセスでALD膜の側壁を使用する方法は知られていたが、ALD膜のエッチング耐性を高めることは、厚く成膜することぐらいしか検討されてこなかった。本発明者らは、膜厚だけに頼ることなく、ALD膜自体のエッチング耐性を向上させたいという新たな発想のもと、鋭意研究を重ねた。その結果、本発明者らは、ALD膜に含まれる不純物量と欠陥量によってエッチング耐性が変化することを見出し、ALD膜に真空紫外光を照射することで、ALD膜中の不純物や欠陥を取り除く、ALD膜の改質方法を創出した。
【0009】
前記基板処理方法により、ALD膜中の不純物や欠陥を取り除くことができ、エッチング耐性を向上させることができる。そして、エッチバックで残したALD膜の側壁を欠損又は傾倒させることなく、エッチングマスクとして利用し、下地を精緻にエッチングできる。
【0010】
前記ALD膜を改質することの後に、前記ALD膜をエッチバックしても構わない。また、前記ALD膜をエッチバックした後に残ったALD膜に対して改質しても構わない。このとき、立体構造を残した状態でALD膜を改質しても構わないし、立体構造を除去した後でALD膜を改質しても構わない。
(【0011】以降は省略されています)

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