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公開番号2024175333
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-18
出願番号2023093037
出願日2023-06-06
発明の名称糸巻取装置
出願人村田機械株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B65H 63/06 20060101AFI20241211BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】捕捉部が糸を捕捉しているか否かを誤判定することによる生産効率の低下を抑制できる巻取装置を提供する。
【解決手段】糸巻取装置1は、給糸部12側の糸Yと巻取部14側の糸Yとを継ぐ糸継動作を行う糸継部26と、給糸部12側の糸Y又は巻取部14側の糸Yを捕捉する捕捉位置と、捕捉した糸を糸継部26へ案内する案内位置との間で移動する捕捉部30,32と、糸Yにおける検出感度を切り替え可能に構成された糸検出部21と、糸検出部21の検出結果に基づいて捕捉部30,32により捕捉された糸Yの有無を判定する制御部10と、糸Yの太さに関する情報及び糸検出部21における糸Yの誤検出又は未検出の有無に関する情報の少なくとも一方を取得する取得部41と、を備える。制御部10は、糸Yの太さに関する情報及び誤検出又は未検出の有無に関する情報の少なくとも一方に基づいて糸検出部21における糸Yの検出感度を切り替える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
給糸部から供給される糸を巻き取ってパッケージを形成する巻取部を備える糸巻取装置であって、
前記給糸部側の糸と前記巻取部側の糸とを継ぐ糸継動作を行う糸継部と、
前記給糸部側の糸又は前記巻取部側の糸を捕捉する捕捉位置と、捕捉した糸を前記糸継部へ案内する案内位置との間で移動する捕捉部と、
糸を検出する際の検出感度を切り替え可能に構成された糸検出部と、
前記糸検出部の検出結果に基づいて前記捕捉部により捕捉された糸の有無を判定する制御部と、
糸の太さに関する情報、前記糸検出部における誤検出の有無に関する情報及び未検出の有無に関する情報の少なくとも一つを取得する取得部と、を備え、
前記制御部は、前記糸の太さに関する情報、前記糸検出部における誤検出の有無に関する情報及び前記糸検出部における未検出の有無に関する情報の少なくとも一つに基づいて前記検出部における前記検出感度を切り替える、糸巻取装置。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
前記糸検出部は、電力供給用端子と、前記検出部における検出結果を前記制御部に送信する第一通信端子と、接地電位と接続する接地用端子と、前記制御部から前記検出部における前記検出感度を切り替えるための第二通信端子と、を有する、請求項1記載の糸巻取装置。
【請求項3】
前記パッケージとして巻き取られる糸の前記太さに関する情報を入力する入力部を更に備え、
前記取得部は、前記入力部に入力された情報を取得する、請求項1又は2記載の糸巻取装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記捕捉部が前記捕捉位置から前記案内位置に移動するとき、前記捕捉位置における前記糸検出部の検出結果に基づいて前記糸が有ると判定し、かつ、前記案内位置における前記糸検出部の検出結果に基づいて前記糸が無いと判定した場合、前記糸検出部による誤検出又は未検出があったと判定し、前記糸検出部における前記検出感度が低くなるように切り替える、請求項1~3の何れか一項記載の糸巻取装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記捕捉位置に位置する前記捕捉部を、下降位置と上昇位置との間で揺動させる揺動させる揺動動作を実行させ、
前記制御部は、前記捕捉部に揺動動作を実行させたときの、前記捕捉部が前記下降位置に位置するときの前記検出部による検出結果と、前記捕捉部が前記上昇位置に位置するときの前記検出部による検出結果との少なくとも一方に基づいて、前記捕捉部により捕捉された糸の有無を判定する、請求項1~4の何れか一項記載の糸巻取装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記糸の太さが規定値よりも太いという前記糸の太さに関する情報を取得すると、前記下降位置と前記上昇位置との両方における前記糸検出部の検出結果に基づいて前記糸が有ると判定できた場合にのみ、前記捕捉部により捕捉された糸が有ると判定する、請求項5記載の糸巻取装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記糸の太さが規定値以下という前記糸の太さに関する情報を取得すると、前記下降位置と前記上昇位置との少なくとも一方における前記糸検出部の検出結果に基づいて前記糸が有ると判定した場合に、前記捕捉部により捕捉された糸が有ると判定する、請求項5又は6記載の糸巻取装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の一側面は、糸巻取装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
精紡糸の品質を整えながら、複数の精紡ボビンに巻き付けられた糸をパッケージとして巻き上げる自動ワインダが知られている。また、原料繊維を紡いで糸を製造し、製造糸が巻き取られたパッケージを製造する紡績機が知られている。これらの繊維機械の巻取装置においては、例えば、供給側の糸がなくなったり、糸に欠陥が検出されて取り除かれたりした後は、糸継装置よって供給側の糸と巻取側の糸と継ぐ必要がある。
【0003】
このような巻取装置には、供給側の糸又は巻取側の糸を捕捉して、糸継装置に案内する糸補足装置が設けられている。このような糸捕捉装置は、糸を捕捉したことを検出する糸検出部が設けられており、糸検出部による検出結果を契機として、捕捉した糸を糸継ぎ装置に案内するように動作する。例えば、特許文献1に開示された自動ワインダでは、特許文献1の図1に示される糸検出センサ23が上述した糸検出部に該当する。また、例えば、特許文献2に開示された紡績機では、特許文献2の図3に示される検出部材S1が上述した糸検出部に該当する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平7-315692号公報
特開2004-277921号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば、上記の自動ワインダにおいて、検出対象の糸が有るにもかかわらず糸検出部(糸検出センサ23)が糸を検出した状態とならない場合(以下、「未検出」とも称する。)、精紡ボビン(ボビン2)の糸が無くなったと誤判定され、不要な精紡ボビンの交換(コップチェンジ)が行なわれる。また、上記の自動ワインダにおいて、検出対象の糸が無いにもかかわらず糸検出部が糸を検出した状態となる場合(以下、「誤検出」とも称する。)捕捉装置(中継パイプ)による不要な捕捉動作が繰り返し実行される。更に、捕捉装置による捕捉動作が繰り返し実行されても糸継が完了しない場合(つまり「誤検出」が繰り返される場合)、不良な精紡ボビンと判断されて、不要な精紡ボビンの交換(コップチェンジ)が行なわれる。
【0006】
例えば、上記の紡績機において、上記の「未検出」を起因として誤判定が行われると、捕捉装置(サクションマウス)により糸捕捉が再度実行されたり、紡績機(紡績ユニット)が異常停止されたりする。また、例えば、上記の紡績機において、上記の「誤検出」を起因として誤判定が行われると、糸継装置によって不要な糸継動作を実行される。更にその後、糸の品質を監視する糸監視装置によって糸が検出されない状態となるため、捕捉部による糸捕捉が再実行されたり、紡績機(紡績ユニット)が異常停止されたりする。すなわち、このように巻取装置において検出対象の糸の検出精度が低い場合には、上述したような不具合が発生し、生産効率が低下する。
【0007】
そこで、本発明の一側面の目的は、捕捉部が糸を捕捉しているか否かを誤判定することによる生産効率の低下を抑制できる巻取装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一側面に係る糸巻取装置は、給糸部から供給される糸を巻き取ってパッケージを形成する巻取部を備える糸巻取装置であって、給糸部側の糸と巻取部側の糸とを継ぐ糸継動作を行う糸継部と、給糸部側の糸又は巻取部側の糸を捕捉する捕捉位置と、捕捉した糸を糸継部へ案内する案内位置との間で移動する捕捉部と、糸を検出する際の検出感度を切り替え可能に構成された糸検出部と、糸検出部の検出結果に基づいて捕捉部により捕捉された糸の有無を判定する制御部と、糸の太さに関する情報、糸検出部における誤検出の有無に関する情報及び未検出の有無に関する情報の少なくとも一つを取得する取得部と、を備え、制御部は、糸の太さに関する情報、糸検出部における誤検出の有無に関する情報及び糸検出部における未検出の有無に関する情報の少なくとも一つに基づいて検出部における検出感度を切り替える。
【0009】
この構成の糸巻取装置では、例えば糸の太さ情報に基づいて検出部における糸の検出感度を切り替えるので、相対的に細い糸の場合に起こりやすい、糸の未検出に起因する誤判定の発生を低減できると共に、相対的に太い糸の場合に起こりやすい、糸の誤検出に起因する誤判定の発生を低減できる。これにより、捕捉部が糸を捕捉しているか否かを誤判定することによる生産効率の低下を抑制できる。
【0010】
本発明の一側面に係る糸巻取装置では、糸検出部は、電力供給用端子と、検出部における検出結果を制御部に送信する第一通信端子と、接地電位と接続する接地用端子と、制御部から検出部における検出感度を切り替えるための第二通信端子と、を有してもよい。この構成では、外部のコントローラ等から糸検出部における検出感度を調整することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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