TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024174897
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-17
出願番号
2024140927,2020535057
出願日
2024-08-22,2020-02-14
発明の名称
擬角柱光ガイドアレイを有する高分解能深さ符号化PET検出器
出願人
ザ リサーチ ファウンデイション フォー ザ ステイト ユニヴァーシティ オブ ニューヨーク
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
G01T
1/20 20060101AFI20241210BHJP(測定;試験)
要約
【解決手段】この粒子検出装置は、複数のシンチレータ結晶を含むシンチレータアレイと、シンチレータアレイの底端に提供された複数の検出器と、シンチレータアレイの頂端に提供された複数の擬角柱とを含む。この複数の擬角柱のうちの擬角柱は、シンチレータアレイの結晶の頂端間で粒子の方向を変えるように構成されている。シンチレータアレイの結晶の第1のグループの底端は、複数の検出器のうちの第1の検出器に粒子を導くように構成されており、シンチレータアレイの結晶の第2のグループの底端は、第1の検出器と実質的に隣り合う第2の検出器に粒子を導くように構成されている。
【効果】人体の多くの器官の定量的なin vivo機能および分子画像化のために高い空間分解能と高い感度の両方を比較的に低い線量で達成する、実用的で、費用効果が高く、電力効率のよい手法を与える。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
複数のシンチレータ結晶を含むシンチレータアレイと、
前記シンチレータアレイの底端に提供された複数の検出器と、
前記シンチレータアレイの頂端に提供された複数の擬角柱と
を備え、
前記複数の擬角柱のうちのそれぞれの擬角柱が、前記シンチレータアレイのシンチレータ結晶の頂端間で粒子の方向を変えるように構成されており、
前記シンチレータアレイのシンチレータ結晶の第1のグループの底端が、前記複数の検出器のうちの第1の検出器に粒子を導くように構成されており、
前記シンチレータアレイのシンチレータ結晶の第2のグループの底端が、前記第1の検出器と実質的に隣り合う第2の検出器に粒子を導くように構成されている、
粒子検出装置。
続きを表示(約 870 文字)
【請求項2】
それぞれの前記擬角柱が、少なくとも1つの角柱、少なくとも1つの反角柱、少なくとも1つの切頭体、少なくとも1つの三角形、少なくとも1つのキュポラ、少なくとも1つの平行六面体、少なくとも1つのくさび形、少なくとも1つの角錐、少なくとも1つの角錐台、球の少なくとも一部分のうちの少なくとも1つとして実質的に形づくられている、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第1のグループが4つの結晶を含み、前記第2のグループが4つの結晶を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記第1のグループと前記第2のグループが、前記4つの結晶のうちの隣り合う2つの結晶を共有している、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記共有されている結晶が、前記第1の検出器と前記第2の検出器の両方に粒子を導くように構成されている、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記複数の擬角柱のうちの第1の擬角柱が、前記シンチレータアレイの一群の9つの結晶の頂端間で粒子の方向を変えるように構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記一群の9つの結晶のうちのセンタ結晶が、隣り合う4つの検出器に粒子を導くように構成されている、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記複数の擬角柱のうちの第2の擬角柱が、前記シンチレータアレイの別の一群の9つの結晶の頂端間で粒子の方向を変えるように構成されている、請求項6に記載の装置。
【請求項9】
前記第1の擬角柱が、前記第2の擬角柱と実質的に隣り合っており、前記一群の9つの結晶が、前記別の一群の9つの結晶と実質的に隣り合っている、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記複数の擬角柱のうちのコーナ擬角柱が、前記シンチレータアレイの一群の5つの結晶の頂端間で粒子の方向を変えるように構成されている、請求項1に記載の装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
優先権
本出願は、それぞれ2019年2月15日および2019年10月16日に米国特許商標局に提出された米国特許仮出願第62/806,035号および62/915,676号の恩典を主張するものである。それぞれの仮出願の内容はその全体が参照によって本明細書に組み込まれている。
続きを表示(約 3,500 文字)
【0002】
政府支援
本発明は、米国国立衛生研究所によって授与された助成金第EB024849号の下、米国政府の支援を受けてなされたものである。米国政府は、本発明に関して一定の権利を有する。
【0003】
本発明は一般に放射線画像法の分野に関し、詳細には陽電子放出断層撮影法(positron emission tomography)(PET)に関する。
【背景技術】
【0004】
PETを用いた分子画像法は主に、癌[1]および神経精神性障害[2]の診断、治療選択、治療モニタリングおよび研究に使用される強力な技法である。その高い分子特異性、定量的性質および臨床的利用可能性にも関わらず、PETは、主として、現在のところ3~6mmであるその比較的に劣等な空間分解能のために、ゴーツー(go-to)分子画像法モダリティとしてのその完全なポテンシャルを達成することができないでいる[3、4]。この種類の空間分解能によって、病因および病態生理学に関連した小結節ならびに多くのヒトおよび齧歯類の脳領域のターゲット密度を測定することはできない。
【0005】
長いシンチレータ結晶に対する視差誤差(ラインオブレスポンス(line of response)のミスポジショニング)を軽減するために、深さ符号化PET検出器(depth-encoding PET detector)モジュールが開発された[5]。これは、検出器リング当たりの構成要素コストが低い小径のPETリング、感度を増大させるための大きな立体角カバレージ、および小さい断面積を有する結晶を使用したときの空間分解能に対する消滅ガンマ線非共線性(acollinearity)の低い寄与を可能にする[4、6]。さらに、深さ方向の相互作用位置(depth of interraction)(DOI)情報を使用して、長い結晶内の光学光子輸送の逆畳込みを実行することができ、したがって時間分解能を向上させることができる[7、8]。デュアルエンド型読出し(dual-ended readout)に基づく深さ符号化検出器は、<2mmの最もよい連続DOI分解能を達成する[9、10]。デュアルエンド型DOI読出し検出器を使用する、マンモグラフィ専用のClear-PEMなどの高分解能PETシステムが開発された[11]。しかし、これらのシステムは、標準的なシングルエンド型(single-ended)読出しPETスキャナに比べて読出し電子部品の数が多いため、商業化するにはコストが高くなりすぎる。これらの検出器の最近開発された高分解能型は、正確な結晶識別(crystal identification)を達成するために必要なガラス光ガイドが結晶-読出し界面に使用されているため、比較的に劣等なエネルギーおよび時間分解能を示す[12]。DOI情報を得るために、マルチレイヤホスウィッチブロック(multi-layer phoswich bolck)[13、14]、モノリシックシンチレータを有するモジュールのための再帰性反射体[15]、および他のカスタム反射器設計[16、17]などの代替シングルエンド型読出し検出器モジュールが提案された。しかしながら、これらの全ての設計で、深さ符号化、コスト、シンチレータ-読出し結合比、結晶識別の正確さ、エネルギー分解能および時間分解能の間にトレードオフが存在する。これらのトレードオフを軽減するための理想的な深さ符号化検出器モジュールは、多数の画素を横切って下方へ移動しているシンチレーション光子の共有を最小にし、良好な時間分解能を維持するために、結晶アレイが、中間ガラス光ガイドなしで、シリコン光電子増倍管(silicon photomultiplier)(SiPM)画素に直接に結合された、シングルエンド型読出しを有する深さ符号化検出器モジュールである。さらに、良好なエネルギーおよびDOI分解能を維持し、デュアルエンド型深さ符号化読出し検出器の振る舞いを模倣するために、時間情報に寄与しない上方へ移動している光子は、光子の経路を180°曲げることによって、その方向を最隣接SiPMの方へ変えるべきである。
【0006】
これに応じて、最近、実用的で費用効果が高い高分解能飛行時間(time of flight)(TOF)PETスキャナを開発するための研究、およびシングルエンド型読出しを使用した連続DOIローカライゼーション(localization)を達成するための研究において、一方の側がSiPM画素に4対1で結合され、反対側が一様ガラス光ガイド(uniform glass light guide)に結合されたデポリッシュト(depolished)多結晶シンチレータアレイからなる検出器モジュールが検討された[8、18、19]。Frazao他の米国特許第10,203,419号を参照されたい。この文献の内容は参照によって本明細書に組み込まれている。これらの検出器モジュールでは、それぞれ1.53×1.53×15mm
3
の結晶および3×3mm
2
のSiPM画素を使用して9%のエネルギーおよびDOI分解能ならびに3mmの半値全幅(FWHM)を達成するために、結晶識別にエネルギー加重平均法が利用される[8]。しかしながら、これらのアレイは、光共有(light sharing)隣接物がないため、それらのエッジ(edge)およびコーナ(corner)に沿った結晶識別が劣等であり[19]、エッジおよびコーナ画素はそれぞれ、4×4および8×8SiPM読出しチップの75%および44%を占めるため、このことは解決されなければならない課題である。さらに、一様ガラス光ガイドを使用したときの結晶間光共有は非効率である。これは、上方へ移動している多くの光子が反射されて1次柱に戻り、残りの光子が、ガウスの強度分布で隣接結晶間で等方的に共有されるためである。等方性光共有の問題点は、多くのSiPMを横切って低強度の信号が分布することであり、その完全性は、ダークカウント(dark count)によって深刻な影響を受け、その結果、エネルギーおよびDOI分解能が悪化する。
【発明の概要】
【0007】
従来システムの短所を克服するため、本明細書では、擬角柱(prismatoid)PET(Prism-PET)検出器モジュールに基づく粒子検出器および同粒子検出器を動作させる方法が提供される。
【0008】
したがって、本発明の態様は、上記の課題および欠点を解決し、後述する利点を提供する。本発明の一態様は、複数のシンチレータ結晶を含むシンチレータアレイと、シンチレータアレイの底端に提供された複数の検出器と、シンチレータアレイの頂端に提供された複数の擬角柱とを含む粒子検出装置を提供する。複数の擬角柱のうちのそれぞれの擬角柱は、シンチレータアレイの結晶の頂端間で粒子の方向を変えるように構成されている。シンチレータアレイの結晶の第1のグループの底端は、複数の検出器のうちの第1の検出器に粒子を導くように構成されており、シンチレータアレイの結晶の第2のグループの底端は、第1の検出器と実質的に隣り合う第2の検出器に粒子を導くように構成されている。
【0009】
本開示の一態様は、複数のシンチレータ結晶を含むシンチレータアレイと、シンチレータアレイの底端に提供された複数の検出器と、シンチレータアレイの頂端に提供された複数の擬角柱と、複数の検出器と操作可能に通信する少なくとも1つのプロセッサとを含む粒子検出器を提供する。この少なくとも1つのプロセッサは、複数のシンチレータ結晶のうちの少なくとも1つのシンチレータ結晶内の少なくとも1つの相互作用サイトの3Dガンマ線ローカライゼーションを実行するように構成された複数の教師あり機械学習アルゴリズム(supervised machine learning algorithm)を含む。
【0010】
本発明のある種の実施形態の上記の態様、特徴および利点ならびにその他の態様、特徴および利点は、以下の詳細な説明を添付図面と併せて読むことによってより明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
水準器
9日前
丸一株式会社
試験用継手
22日前
株式会社大真空
センサ
2日前
個人
シート形状体温計
5日前
アズビル株式会社
圧力センサ
22日前
日本電波工業株式会社
風速測定装置
2日前
株式会社チノー
液浸プローブ
4日前
キヤノン電子株式会社
サーボ加速度計
16日前
株式会社東芝
センサ
16日前
トヨタ自動車株式会社
解析装置
2日前
キヤノン電子株式会社
サーボ加速度計
16日前
株式会社東芝
センサ
9日前
株式会社島津製作所
液体注入装置
16日前
株式会社豊田自動織機
車両
4日前
大和製衡株式会社
搬送装置
16日前
ミツミ電機株式会社
入力装置
17日前
トヨタ自動車株式会社
電池検査装置
11日前
株式会社ピーエムティー
検査ゲージ
2日前
富士電機株式会社
エンコーダ
23日前
能美防災株式会社
構造物劣化診断システム
16日前
ミツミ電機株式会社
入力装置
16日前
個人
コンベックスルール用の計測補助用具
2日前
ニチコン株式会社
コンデンサ
23日前
株式会社不二越
X線測定装置
23日前
株式会社リコー
測距システム
17日前
個人
道または交差点を表現するアルゴリズム
18日前
株式会社山城建設
鉄筋用ロッド支持具
23日前
株式会社エビス
水準器及びその製造方法
22日前
株式会社レゾナック
異物検出装置
16日前
住友理工株式会社
センサユニット
10日前
株式会社ジェイテクト
センサ装置
9日前
学校法人近畿大学
検査装置及び検査方法
16日前
澁谷工業株式会社
清浄度監視装置
9日前
株式会社アドヴィックス
測定装置
16日前
キヤノン株式会社
検出装置
9日前
TDK株式会社
磁気センサ
17日前
続きを見る
他の特許を見る