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公開番号2024174731
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-17
出願番号2023092715
出願日2023-06-05
発明の名称MOSスイッチを備える半導体集積回路
出願人ローム株式会社
代理人個人,個人
主分類H03K 17/687 20060101AFI20241210BHJP(基本電子回路)
要約【課題】MOSスイッチのクロックフィードスルーの影響を低減する。
【解決手段】MOSスイッチ100は、第1極性の第1メイントランジスタMM1と、両端が第1メイントランジスタMM1の第1端e1と接続された、第1極性の第1ダミートランジスタMD1を備える。スイッチ制御回路110は、第1メイントランジスタMM1のゲートに、制御信号CNTに応じた第1電圧V1を供給し、第1ダミートランジスタMD1のゲートに、第1電圧V1と逆相の第2電圧V2を供給する。スイッチ制御回路110は、第1電圧V1と第2電圧V2のスルーレートを調節可能に構成される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
MOS(Metal Oxide Semiconductor)スイッチを備え、
前記MOSスイッチは、
第1極性の第1メインMOSトランジスタと、
両端が前記第1メインMOSトランジスタの第1端と接続された、前記第1極性の第1ダミーMOSトランジスタと、
前記第1メインMOSトランジスタのゲートに、制御信号に応じた第1電圧を供給し、前記第1ダミーMOSトランジスタのゲートに、前記第1電圧と逆相の第2電圧を供給し、前記第1電圧と前記第2電圧のスルーレートを調節可能に構成されたスイッチ制御回路と、
を備える、半導体集積回路。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
前記MOSスイッチは、
両端が前記第1メインMOSトランジスタの第2端と接続された、前記第1極性の第2ダミーMOSトランジスタをさらに備え、
前記スイッチ制御回路は、前記第2電圧を、前記第2ダミーMOSトランジスタのゲートに供給する、請求項1に記載の半導体集積回路。
【請求項3】
前記MOSスイッチは、
前記第1メインMOSトランジスタと並列に接続された第2極性の第2メインMOSトランジスタと、
前記第1ダミーMOSトランジスタと並列に接続された前記第2極性の第3ダミーMOSトランジスタと、
をさらに備え、
前記スイッチ制御回路は、前記第2電圧を前記第2メインMOSトランジスタのゲートに供給し、前記第1電圧を前記第3ダミーMOSトランジスタのゲートに供給する、請求項1に記載の半導体集積回路。
【請求項4】
前記MOSスイッチは、
両端が前記第1メインMOSトランジスタの第2端と接続された、前記第2極性の第2ダミーMOSトランジスタと、
前記第2ダミーMOSトランジスタと並列に接続された前記第2極性の第4ダミーMOSトランジスタと、
をさらに備え、
前記スイッチ制御回路は、前記第2電圧を前記第2ダミーMOSトランジスタのゲートに供給し、前記第1電圧を前記第4ダミーMOSトランジスタのゲートに供給する、請求項3に記載の半導体集積回路。
【請求項5】
前記MOSスイッチは、
前記第1メインMOSトランジスタと並列に接続された第2極性の第2メインMOSトランジスタと、
前記第1ダミーMOSトランジスタと並列に接続された前記第2極性の第3ダミーMOSトランジスタと、
をさらに備え、
前記スイッチ制御回路は、
前記第2メインMOSトランジスタのゲートに、前記第2電圧と同相の第3電圧を供給し、前記第3ダミーMOSトランジスタのゲートに、前記第1電圧と同相の第4電圧を供給し、前記第3電圧と前記第4電圧のスルーレートを調節可能に構成される、請求項1に記載の半導体集積回路。
【請求項6】
前記MOSスイッチは、
両端が前記第1メインMOSトランジスタの第2端と接続された、前記第2極性の第2ダミーMOSトランジスタと、
前記第2ダミーMOSトランジスタと並列に接続された前記第2極性の第4ダミーMOSトランジスタと、
をさらに備え、
前記スイッチ制御回路は、前記第2電圧を前記第2ダミーMOSトランジスタのゲートに供給し、前記第4電圧を前記第4ダミーMOSトランジスタのゲートに供給する、請求項5に記載の半導体集積回路。
【請求項7】
前記スイッチ制御回路は、
前記制御信号に応じて、相補的な第1制御信号および第2制御信号を生成する論理回路と、
前記第1制御信号にもとづいて前記第1電圧を生成する第1ドライバと、
前記第2制御信号にもとづいて前記第2電圧を生成する第2ドライバと、
を含み、
前記第1ドライバと前記第2ドライバそれぞれの能力が制御可能に構成される、請求項1から6のいずれかに記載の半導体集積回路。
【請求項8】
前記第1ドライバは、並列に接続され、個別にイネーブル、ディセーブルが切り替え可能な複数の第1インバータ要素を含み、
前記第2ドライバは、並列に接続され、個別にイネーブル、ディセーブルが切り替え可能な複数の第2インバータ要素を含む、請求項7に記載の半導体集積回路。
【請求項9】
前記論理回路は、前記第1制御信号と前記第2制御信号を実質的に同時に遷移させる、請求項7に記載の半導体集積回路。
【請求項10】
前記論理回路は、
前記制御信号を受ける入力ノードと、
前記第1制御信号が発生する第1出力ノードと、
前記第2制御信号が発生する第2出力ノードと、
入力が前記入力ノードと接続され、出力が前記第1出力ノードと接続された第1インバータと、
入力が前記入力ノードと接続された第2インバータと、
入力が前記第2インバータの出力と接続され、出力が前記第2出力ノードと接続された第3インバータと、
入力が前記第2出力ノードと接続され、出力が前記第1出力ノードと接続された第4インバータと、
入力が前記第1出力ノードと接続され、出力が前記第2出力ノードと接続された第5インバータと、
を含む、請求項8に記載の半導体集積回路。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、MOS(Metal Oxide Semiconductor Field)スイッチを備える半導体集積回路に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
中分解能~高分解能(たとえば8ビット以上)のA/Dコンバータ(ADC:Analog Digital Converter)として、逐次比較型(SAR:Successive Approximation Register)が使用される。SAR-ADCは、入力電圧をサンプルホールドし、それを1回目のしきい値電圧と比較する。そして比較結果に応じて、2回目のしきい値電圧を決定し、再び比較を行う。この動作を繰り返すことにより、バイナリ探索によって、アナログ電圧がデジタル信号に変換される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-96375号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
SAR-ADCは、サンプルホールド回路や容量性D/Aコンバータ(CDAC)を備え、これらは、キャパシタとスイッチの組み合わせ(スイッチドキャパシタ回路)で構成される。スイッチは、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)を有するMOSスイッチで構成される。MOSスイッチには、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)スイッチ(トランスファゲートともいう)、NMOS(N-channel Metal Oxide Semiconductor)スイッチあるいはPMOSスイッチ(P-channel Metal Oxide Semiconductor)などがある。
【0005】
MOSスイッチは、オンの状態で、両端の電圧が等しくなる。MOSFETは、寄生容量を有しており、ターンオフする際に、クロックフィードスルーやチャージインジェクションによって電荷の移動が発生する。そのため、MOSFETのターンオフによって、MOSスイッチの端子電圧が変化してしまう。クロックフィードスルーの影響は、MOSスイッチの一端が、ハイインピーダンスノードと接続されているときに顕著となる。
【0006】
クロックフィードスルーの影響を低減するために、MOSスイッチにダミースイッチを接続し、誤差電荷をキャンセルする手法が知られている。しかしながら従来のキャンセル手法を適用しても、この誤差電荷をゼロにすることは難しい。また回路素子の特性は、電源電圧依存性や温度依存性を持つため、高精度なオフセットキャンセルには限界がある。
【0007】
本開示は係る状況においてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、MOSスイッチのクロックフィードスルーの影響を低減した半導体集積回路の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示のある態様の半導体集積回路は、MOS(Metal Oxide Semiconductor)スイッチを備える。MOSスイッチは、第1極性の第1メインMOSトランジスタと、両端が第1メインMOSトランジスタの第1端と接続された、第1極性の第1ダミーMOSトランジスタと、第1メインMOSトランジスタのゲートに、制御信号に応じた第1電圧を供給し、第1ダミーMOSトランジスタのゲートに、第1電圧と逆相の第2電圧を供給し、第1電圧と第2電圧のスルーレートを調節可能に構成されたスイッチ制御回路と、を備える。
【0009】
なお、以上の構成要素を任意に組み合わせたもの、あるいは本開示の表現を、方法、装置などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0010】
本開示のある態様によれば、MOSスイッチのクロックフィードスルーの影響を低減できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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