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公開番号2024164628
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-27
出願番号2023080249
出願日2023-05-15
発明の名称逐次比較型A/Dコンバータ
出願人ローム株式会社
代理人個人,個人
主分類H03M 1/12 20060101AFI20241120BHJP(基本電子回路)
要約【課題】消費電力を低減しつつ、変換精度を改善した逐次比較型A/Dコンバータを提供する。
【解決手段】SAR-ADC100は、容量型DAC110と、容量型DAC110に基準電圧Vrを供給するバッファアンプ200と、を備える。バッファアンプ200は、動作電流IDDが相対的に大きい第1状態と、相対的に小さい第2状態が、逐次比較型A/Dコンバータの動作クロックCKLと同期した制御信号CNTにもとづいて切り替え可能に構成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
逐次比較型A/Dコンバータであって、
容量型D/Aコンバータと、
前記容量型D/Aコンバータに基準電圧を供給するバッファアンプと、
を備え、
前記バッファアンプは、動作電流が相対的に大きい第1状態と相対的に小さい第2状態が、前記逐次比較型A/Dコンバータの動作クロックと同期した制御信号にもとづいて切り替え可能に構成されている、逐次比較型A/Dコンバータ。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記バッファアンプは、
可変電流源と、
差動増幅器と、
前記差動増幅器の出力を受ける利得段と、
前記可変電流源の出力電流を折り返し、前記差動増幅器および前記利得段に供給する第1カレントミラー回路と、
を含む、請求項1に記載の逐次比較型A/Dコンバータ。
【請求項3】
前記可変電流源は、
基準電流を生成する基準電流源と、
前記基準電流源と接続された入力ノードと、前記第1カレントミラー回路の入力ノードと接続された第1出力ノードと、第2出力ノードと、を有する第2カレントミラー回路と、
前記第2カレントミラー回路の前記第2出力ノードと前記第1カレントミラー回路の前記入力ノードの間に設けられ、前記制御信号に応じてオン、オフが切り替え可能なスイッチと、
を含む、請求項2に記載の逐次比較型A/Dコンバータ。
【請求項4】
前記可変電流源は、
前記第2カレントミラー回路の前記第2出力ノードと前記第1カレントミラー回路の前記入力ノードの間に、前記スイッチと直列に接続されたローパスフィルタをさらに含む、請求項3に記載の逐次比較型A/Dコンバータ。
【請求項5】
前記第1カレントミラー回路は、カスコードカレントミラー回路である、請求項3または4に記載の逐次比較型A/Dコンバータ。
【請求項6】
前記逐次比較型A/Dコンバータの構成要素は、ひとつの半導体基板に一体集積化される、請求項1から4のいずれかに記載の逐次比較型A/Dコンバータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、逐次比較型A/Dコンバータに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
中分解能~高分解能(たとえば8ビット以上)のA/Dコンバータ(ADC:Analog Digital Converter)として、逐次比較型(SAR:Successive Approximation Register)が使用される。SAR-ADCは、入力電圧をサンプルホールドし、それを1回目のしきい値電圧と比較する。そして比較結果に応じて、2回目のしきい値電圧を決定し、再び比較を行う。この動作を繰り返すことにより、バイナリ探索によって、アナログ電圧がデジタル信号に変換される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-64873号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
SAR-ADCでは、しきい値電圧を生成するために、容量型D/Aコンバータ(CDAC)が利用される。CDACは、複数のキャパシタと、複数のキャパシタを基準電圧Vrによって個別に充電するスイッチ群を備える。基準電圧は、バッファ回路から供給される。
【0005】
ここで、スイッチ群の切り替えによって、バッファ回路が生成する基準電圧が変動する。基準電圧の変動は、CDACの変換精度、ひいてはSAR-ADCの変換精度の低下を招く。基準電圧の変動を短時間で収束させるためには、バッファ回路の能力(スルーレート)を高める必要があるが、そのためにはバッファ回路の動作電流を増やさなければならず、SAR-ADCの消費電力が増加する。
【0006】
本開示は係る状況においてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、消費電力を低減しつつ、変換精度を改善した逐次比較型A/Dコンバータの提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示のある態様の逐次比較型A/Dコンバータは、容量型D/Aコンバータと、容量型D/Aコンバータに基準電圧を供給するバッファアンプと、を備える。バッファアンプは、動作電流が相対的に大きい第1状態と相対的に小さい第2状態が、逐次比較型A/Dコンバータの動作クロックと同期した制御信号にもとづいて切り替え可能に構成されている。
【0008】
なお、以上の構成要素を任意に組み合わせたもの、構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明あるいは本開示の態様として有効である。さらに、この項目(課題を解決するための手段)の記載は、本発明の欠くべからざるすべての特徴を説明するものではなく、したがって、記載されるこれらの特徴のサブコンビネーションも、本発明たり得る。
【発明の効果】
【0009】
本開示のある態様によれば、消費電力を削減しつつ、変換精度を改善できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、比較技術に係るSAR-ADCの回路図である。
図2は、図1のSAR-ADCの動作波形図である。
図3は、実施形態に係るSAR-ADCの回路図である。
図4は、図3のSAR-ADCの動作の一例を示す波形図である。
図5は、図3のSAR-ADCの動作の別の一例を示す波形図である。
図6は、一実施例に係るバッファアンプの回路図である。
図7は、一実施例に係るバッファアンプの回路図である。
図8は、一実施例に係るバッファアンプの回路図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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