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公開番号2024147223
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-16
出願番号2023060095
出願日2023-04-03
発明の名称マルチプレクサ
出願人株式会社村田製作所
代理人個人,個人
主分類H03H 9/72 20060101AFI20241008BHJP(基本電子回路)
要約【課題】付加回路に含まれる反射器またはIDTの合計数を減らすことができるマルチプレクサを提供する。
【解決手段】マルチプレクサ1は、フィルタ回路F1と、フィルタ回路F2と、フィルタ回路F3と、フィルタ回路F1およびF3のそれぞれに、少なくとも一部が並列接続された付加回路Aと、を備える。付加回路Aは、3以上のIDT10,20、30と、2つの反射器91、92と、を有する。IDT10は、第1端子T1とフィルタ回路F1とを繋ぐ経路またはフィルタ回路F1の内部を通る経路に接続される。IDT30は、第3端子T3とフィルタ回路F2とを繋ぐ経路またはフィルタ回路F3の内部を通る経路に接続される。IDT20は、フィルタ回路F1と共通端子Tcとを繋ぐ経路r1p、フィルタ回路F3と共通端子Tcとを繋ぐ経路r3p、または、フィルタ回路F2と共通端子Tcとを繋ぐ経路r2pに接続される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
通過帯域が互いに異なる3以上のフィルタ回路を備えるマルチプレクサであって、
共通端子、第1端子、第2端子および第3端子と、
前記第1端子と前記共通端子とを繋ぐ第1経路上に設けられた第1のフィルタ回路と、
前記第2端子と前記共通端子とを繋ぐ第2経路上に設けられた第2のフィルタ回路と、
前記第3端子と前記共通端子とを繋ぐ第3経路上に設けられた第3のフィルタ回路と、
前記第1のフィルタ回路および前記第3のフィルタ回路のそれぞれに、少なくとも一部が並列接続された付加回路と、
を備え、
前記付加回路は、第1方向に沿って並ぶ3以上のIDTと、前記第1方向において前記3以上のIDTの両外側に設けられた2つの反射器と、を有し、
前記3以上のIDTのうちの第1のIDTは、前記第1経路のうち、前記第1端子と前記第1のフィルタ回路とを繋ぐ経路または前記第1のフィルタ回路の内部を通る経路に接続され、
前記3以上のIDTのうちの第3のIDTは、前記第3経路のうち、前記第3端子と前記第3のフィルタ回路とを繋ぐ経路または前記第3のフィルタ回路の内部を通る経路に接続され、
前記3以上のIDTのうちの第2のIDTは、前記第1経路のうち前記第1のフィルタ回路と前記共通端子とを繋ぐ第1の共通端子側経路、前記第3経路のうち前記第3のフィルタ回路と前記共通端子とを繋ぐ第3の共通端子側経路、または、前記第2経路のうち前記第2のフィルタ回路と前記共通端子とを繋ぐ第2の共通端子側経路に接続される
マルチプレクサ。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記第1の共通端子側経路、前記第3の共通端子側経路および前記第2の共通端子側経路は、同電位である
請求項1に記載のマルチプレクサ。
【請求項3】
前記3以上のIDTのそれぞれは、一対の櫛歯状電極を有し、
前記一対の櫛歯状電極は、一方の櫛歯状電極および他方の櫛歯状電極によって構成され、
前記第1のIDTの前記一方の櫛歯状電極は、前記第1端子と前記第1のフィルタ回路とを繋ぐ経路または前記第1のフィルタ回路の内部を通る経路に接続され、
前記第3のIDTの前記一方の櫛歯状電極は、前記第3端子と前記第3のフィルタ回路とを繋ぐ経路または前記第3のフィルタ回路の内部を通る経路に接続され、
前記第2のIDTの前記一方の櫛歯状電極は、前記第1の共通端子側経路、前記第3の共通端子側経路、または、前記第2の共通端子側経路に接続され、
前記第1のIDT、前記第2のIDTおよび前記第3のIDTのそれぞれの前記他方の櫛歯状電極は、グランドに接続される
請求項1に記載のマルチプレクサ。
【請求項4】
前記第2のIDTは、前記第1方向において前記第1のIDTと前記第3のIDTとの間に配置される
請求項1~3のいずれか1項に記載のマルチプレクサ。
【請求項5】
前記第1のフィルタ回路の通過帯域外の減衰帯域、前記第3のフィルタ回路の通過帯域外の減衰帯域、および、前記第2のフィルタ回路の通過帯域は、少なくとも一部が重なっている
請求項1~3のいずれか1項に記載のマルチプレクサ。
【請求項6】
前記第1のフィルタ回路および前記第3のフィルタ回路のそれぞれは、送信フィルタ用の回路であり、
前記第2のフィルタ回路は、受信フィルタ用の回路である
請求項1~3のいずれか1項に記載のマルチプレクサ。
【請求項7】
前記第1のフィルタ回路と前記付加回路とを繋ぐ経路、および、前記第3のフィルタ回路と前記付加回路とを繋ぐ経路のそれぞれに、リアクタンス素子が設けられている
請求項1~3のいずれか1項に記載のマルチプレクサ。
【請求項8】
前記3以上のIDTは、前記第1のIDT、前記第2のIDTおよび前記第3のIDTからなる3つのIDTである
請求項1~3のいずれか1項に記載のマルチプレクサ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、3以上のフィルタ回路を備えるマルチプレクサに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話のデータ伝送速度を向上させるために、マルチバンドシステムが用いられている。その際、複数の周波数帯域の送受信を行う場合があるため、携帯電話のフロントエンド回路には、異なる周波数帯域の高周波信号を通過させる複数のフィルタ回路が配置される。この場合、上記複数のフィルタ回路には、通過帯域外の減衰帯域において十分な減衰量を確保することが求められる。
【0003】
特許文献1の図10には、2つの送信フィルタ回路と、2つの受信フィルタ回路と、2つのうちの1つの送信フィルタ回路に並列接続された付加回路と、を備えるマルチプレクサが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2020/031783号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば、複数のフィルタ回路のそれぞれの減衰帯域における減衰量を確保するには、複数のフィルタ回路のそれぞれに付加回路を接続することが考えられる。しかしながら、複数のフィルタ回路に対応するように複数の付加回路を接続すると、複数の付加回路に含まれる反射器またはIDT(InterDigital Transducer)の合計数が多くなるという問題がある。
【0006】
本発明は、付加回路に含まれる反射器またはIDTの合計数を減らすことができるマルチプレクサを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係るマルチプレクサは、通過帯域が互いに異なる3以上のフィルタ回路を備えるマルチプレクサであって、共通端子、第1端子、第2端子および第3端子と、前記第1端子と前記共通端子とを繋ぐ第1経路上に設けられた第1のフィルタ回路と、前記第2端子と前記共通端子とを繋ぐ第2経路上に設けられた第2のフィルタ回路と、前記第3端子と前記共通端子とを繋ぐ第3経路上に設けられた第3のフィルタ回路と、前記第1のフィルタ回路および前記第3のフィルタ回路のそれぞれに、少なくとも一部が並列接続された付加回路と、を備え、前記付加回路は、第1方向に沿って並ぶ3以上のIDTと、前記第1方向において前記3以上のIDTの両外側に設けられた2つの反射器と、を有し、前記3以上のIDTのうちの第1のIDTは、前記第1経路のうち、前記第1端子と前記第1のフィルタ回路とを繋ぐ経路または前記第1のフィルタ回路の内部を通る経路に接続され、前記3以上のIDTのうちの第3のIDTは、前記第3経路のうち、前記第3端子と前記第3のフィルタ回路とを繋ぐ経路または前記第3のフィルタ回路の内部を通る経路に接続され、前記3以上のIDTのうちの第2のIDTは、前記第1経路のうち前記第1のフィルタ回路と前記共通端子とを繋ぐ第1の共通端子側経路、前記第3経路のうち前記第3のフィルタ回路と前記共通端子とを繋ぐ第3の共通端子側経路、または、前記第2経路のうち前記第2のフィルタ回路と前記共通端子とを繋ぐ第2の共通端子側経路に接続される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、付加回路に含まれる反射器またはIDTの合計数を減らすことができるマルチプレクサを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
比較例1のマルチプレクサの回路構成図である。
実施の形態に係るマルチプレクサの回路構成図である。
マルチプレクサに含まれる複数のフィルタ回路のそれぞれの通過特性を示す図である。
マルチプレクサに含まれる付加回路のIDT群等を示す模式図である。
比較例2のマルチプレクサの回路構成図である。
実施例のマルチプレクサに含まれる付加回路のIDT群の電極パラメータを示す図である。
マルチプレクサに含まれる第3のフィルタ回路の通過特性を示す図である。
マルチプレクサに含まれる第1のフィルタ回路の通過特性を示す図である。
実施の形態の変形例1に係るマルチプレクサの回路構成図である。
実施の形態の変形例2に係るマルチプレクサの回路構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(本発明に至る経緯)
本発明に至る経緯について、比較例1を参照しながら説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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