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公開番号2024174642
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-17
出願番号2023092571
出願日2023-06-05
発明の名称供給装置
出願人村田機械株式会社
代理人個人
主分類B65H 67/06 20060101AFI20241210BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】ボビンを支持台に載せ易く、かつ、支持台に載せるボビンが1つに制限され易い構成の個別化部を有する供給装置を提供する。
【解決手段】供給装置は、受け部と、個別化部20と、を備える。受け部には、複数のボビンが投入される。個別化部20は、受け部から供給された複数のボビンを個別のボビンに分離して搬送する。個別化部20は、支持台25と、駆動部と、分離部材27と、を有する。分離部材27は、支持台25が上昇する領域に設けられ、支持台25に1つのボビンが載るように1又は複数のボビンを支持台25から落として分離する。分離部材27は、第1部材61と、第2部材62と、を有する。第1部材61から、導入領域に位置する支持台25の先端までの距離である第1距離L1は、第2部材62から、搬送領域に位置する支持台25の先端までの距離である第2距離L2よりも長い。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
紡績機で生成された糸が巻かれたボビンを糸巻取機に供給する供給装置において、
複数の前記ボビンが投入される受け部と、
前記受け部から供給された複数の前記ボビンを個別の前記ボビンに分離して上方向に搬送する個別化部と、
を備え、
前記個別化部は、
前記ボビンが載せられ、前記ボビンを支持する支持台と、
前記支持台を上下方向に移動させる駆動部と、
前記支持台が上昇する領域に設けられ、前記支持台に１つの前記ボビンが載るように１又は複数の前記ボビンを前記支持台から落として分離する分離部材と、
を有し、
前記分離部材は、
前記支持台で前記ボビンをすくい上げて当該支持台に前記ボビンを載せる導入領域に設けられる第１部材と、
個別化した１つの前記ボビンを前記支持台に載せて搬送する搬送領域に設けられる第２部材と、
を有し、
平面視において、前記受け部から前記個別化部に前記ボビンが供給される方向を第１方向とし、前記第１方向と直交する方向を第２方向とし、
前記第１方向において、前記第１部材から、前記導入領域に位置する前記支持台の先端までの距離を第１距離とし、
前記第１方向において、前記第２部材から、前記搬送領域に位置する前記支持台の先端までの距離を第２距離とし、
前記第１距離が前記第２距離よりも長いことを特徴とする供給装置。
続きを表示（約 1,200 文字）【請求項２】
請求項１に記載の供給装置であって、
前記第１方向において、前記第１距離は、前記第２距離よりも、４ｍｍ以上３０ｍｍ以下、長いことを特徴とする供給装置。
【請求項３】
請求項１又は２に記載の供給装置であって、
前記分離部材は、上下方向において前記第１部材と前記第２部材との間に設けられる第３部材を有し、
前記第３部材は、
前記第１方向において、前記支持台の先端側に突出する第１突出部と、
前記第１方向において、前記支持台の先端側に突出し、前記第１突出部よりも上方に設けられる第２突出部と、
を有し、
前記第１突出部と前記第２突出部は、形状が異なることを特徴とする供給装置。
【請求項４】
請求項３に記載の供給装置であって、
上下方向において、前記第３部材の下端は、前記受け部の下流側の端部から１３０ｍｍ以上３００ｍｍ以下、離間した位置にあることを特徴とする供給装置。
【請求項５】
請求項３又は４に記載の供給装置であって、
前記第１突出部及び前記第２突出部は、ぞれぞれ、上下方向に平行な部分を有し、
前記第１突出部の上下方向に平行な部分の長さは、前記第２突出部の上下方向に平行な部分の長さよりも短いことを特徴とする供給装置。
【請求項６】
請求項１又は２に記載の供給装置であって、
前記分離部材は、上下方向において前記第１部材と前記第２部材との間に設けられる第３部材を有し、
前記第３部材は、前記第１方向において、前記支持台の先端側に突出しており、
上下方向において、前記第３部材の下端は、前記導入領域から１３０ｍｍ以上３００ｍｍ以下、離間した位置にあることを特徴とする供給装置。
【請求項７】
請求項１から６までの何れか一項に記載の供給装置であって、
前記分離部材が前記第２方向に並べて４個以上９個以下設けられていることを特徴とする供給装置。
【請求項８】
請求項１から６までの何れか一項に記載の供給装置であって、
前記分離部材は前記第２方向に並べて複数設けられており、
前記第２方向において、前記分離部材同士の間隔が２５ｍｍ以上６０ｍｍ以下であることを特徴とする供給装置。
【請求項９】
請求項１から８までの何れか一項に記載の供給装置であって、
前記個別化部に前記ボビンが詰まったことを検出する検出部を備え、
前記個別化部は、前記駆動部の駆動力により前記支持台を上下に移動させるベルトを備え、
前記駆動部は、前記検出部が前記詰まりを検出した場合に、前記支持台を通常時とは逆方向に移動させることを特徴とする供給装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、主として、紡績機で生成された糸が巻かれたボビンを糸巻取機に供給する供給装置に関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１及び特許文献２の給糸ボビン供給装置には、複数の給糸ボビンが投入される。複数の給糸ボビンは、給糸ボビン供給装置が備える個別化部によって、１本ずつ取り上げられ、個別化される。個別化部は、無端環状体と、ボビン皿と、駆動部と、を備える。ボビン皿は無端環状体に固定されている。駆動部は無端環状体を駆動する。以上の構成により、個別化部は、ボビン皿に給糸ボビンを載せて搬送することができる。
【０００３】
また、個別化部は、ボビン皿によって搬送される給糸ボビンに接触可能な接触部材を有する。接触部材は、ボビン皿に載っている余分な給糸ボビンに接触することで、ボビン皿に載る給糸ボビンの数を１本に制限する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１２－１８４０７４号公報
特開２０１２－１８４０７５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
接触部材により、ボビン皿（支持台）のうち給糸ボビン（ボビン）を載せることが可能な領域が制限される。給糸ボビンを載せることが可能な領域が狭い場合、給糸ボビンがボビン皿に載りにくい。一方、給糸ボビンを載せることが可能な領域が広い場合、ボビン皿に載る給糸ボビンが１つに制限されない事態が生じ易い。以上により、個別化部の機能の最適化の観点で改善の余地があった。
【０００６】
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その主要な目的は、ボビンを支持台に載せ易く、かつ、支持台に載せるボビンが１つに制限され易い構成の個別化部を有する供給装置を提供することにある。
【発明の概要】
課題を解決するための手段及び効果
【０００７】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
【０００８】
本発明の観点によれば、以下の構成の供給装置が提供される。即ち、供給装置は、紡績機で生成された糸が巻かれたボビンを糸巻取機に供給する。前記供給装置は、受け部と、個別化部と、を備える。前記受け部には、複数の前記ボビンが投入される。前記個別化部は、前記受け部から供給された複数の前記ボビンを個別の前記ボビンに分離して上方向に搬送する。前記個別化部は、支持台と、駆動部と、分離部材と、を有する。前記支持台には、前記ボビンが載せられ、前記ボビンを支持する。前記駆動部は、前記支持台を上下方向に移動させる。前記分離部材は、前記支持台が上昇する領域に設けられ、前記支持台に１つの前記ボビンが載るように１又は複数の前記ボビンを前記支持台から落として分離する。前記分離部材は、第１部材と、第２部材と、を有する。前記第１部材は、前記支持台で前記ボビンをすくい上げて当該支持台に前記ボビンを載せる導入領域に設けられる。前記第２部材は、個別化した１つの前記ボビンを前記支持台に載せて搬送する搬送領域に設けられる。平面視において、前記受け部から前記個別化部に前記ボビンが供給される方向を第１方向とし、前記第１方向と直交する方向を第２方向とする。前記第１方向において、前記第１部材から、前記導入領域に位置する前記支持台の先端までの距離を第１距離とする。前記第１方向において、前記第２部材から、前記搬送領域に位置する前記支持台の先端までの距離を第２距離とする。前記第１距離が前記第２距離よりも長い。
【０００９】
導入領域では第１距離が長いので、ボビンを支持台に載せ易い。一方、搬送領域では第２距離が短いので、支持台に載せるボビンを１つに制限し易い。更に、第２距離が短いことにより、支持台に載せられたボビンの位置又は姿勢が定まり易い。そのため、搬送領域においてボビンの位置に応じた処理を行う場合は、当該処理の精度を高くすることができる。以上により、個別化部の機能をより確実に発揮させることができる。
【００１０】
前記の供給装置においては、前記第１方向において、前記第１距離は、前記第２距離よりも、４ｍｍ以上３０ｍｍ以下、長いことが好ましい。
（【００１１】以降は省略されています）

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