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公開番号2024173511
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023091982
出願日2023-06-02
発明の名称アルファ波推定方法、情報処理装置及びアルファ波推定プログラム
出願人国立大学法人 東京大学
代理人弁理士法人フィールズ国際特許事務所
主分類A61B 5/378 20210101AFI20241205BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】ジター錯視の測定を効率的に行うことを可能とするアルファ波推定方法、情報処理装置及びアルファ波推定プログラムを提供する。
【解決手段】第1色の部分図形を一部に含む図形であって部分図形以外の部分が第2色である対象図形が所定の円の円周の少なくとも一部に沿って移動する第1画面を出力し、対象者による部分図形の振動状況についての第1判断結果の入力を受け付け、入力を受け付けた第1判断結果に基づいて、対象者のアルファ波の振動状況を推定し、推定したアルファ波の振動状況を示す情報を出力する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1色の部分図形を一部に含む図形であって前記部分図形以外の部分が第2色である対象図形が所定の円の円周の少なくとも一部に沿って移動する第1画面を出力し、
対象者による前記部分図形の振動状況についての第1判断結果の入力を受け付け、
入力を受け付けた前記第1判断結果に基づいて、前記対象者のアルファ波の振動状況を推定し、
推定した前記アルファ波の振動状況を示す情報を出力する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とするアルファ波推定方法。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記第1判断結果は、前記部分図形の振動の周波数についての判断結果であり、
前記推定する処理では、前記アルファ波の周波数を前記アルファ波の振動状況として推定する、
ことを特徴とする請求項1に記載のアルファ波推定方法。
【請求項3】
前記第1判断結果は、前記部分図形の振動の大きさについての判断結果であり、
前記推定する処理では、前記アルファ波の強さを前記アルファ波の振動状況として推定する、
ことを特徴とする請求項1に記載のアルファ波推定方法。
【請求項4】
第1画面は、前記部分図形の輝度と、前記対象図形における前記部分図形以外の部分の輝度との差が所定以下である、
ことを特徴とする請求項1に記載のアルファ波推定方法。
【請求項5】
前記第1画面は、複数の前記対象図形が前記所定の円の円周の少なくとも一部に沿って移動する画面である、
ことを特徴とする請求項1に記載のアルファ波推定方法。
【請求項6】
前記入力を受け付ける処理では、前記部分図形が振動していないと前記対象者が判断したことを示す第1結果と、前記部分図形が振動していると前記対象者が判断したことを示す第2結果と、前記部分図形が前記第2結果よりも大きく振動していると前記対象者が判断したことを示す第3結果とのうちのいずれかを前記第1判断結果として入力を受け付ける、
ことを特徴とする請求項3に記載のアルファ波推定方法。
【請求項7】
前記第1画面における前記対象図形以外の部分の色は、前記第1色及び前記第2色と異なる第3色である、
ことを特徴とする請求項1に記載のアルファ波推定方法。
【請求項8】
さらに、前記第1色及び前記第2色と異なる第4色の前記部分図形を一部に含む前記対象図形が前記所定の円の円周の少なくとも一部に沿って移動する第2画面を出力し、
前記第2画面に含まれる前記部分図形の振動状況についての前記対象者による第2判断結果の入力を受け付け、
入力を受け付けた前記第2判断結果を示す情報を出力する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする請求項7に記載のアルファ波推定方法。
【請求項9】
さらに、前記第4色であって振動する前記部分図形を一部に含む前記対象図形が前記所定の円の円周の少なくとも一部に沿って移動する第3画面を出力し、
前記第3画面に含まれる前記部分図形の振動状況についての前記対象者による第3判断結果の入力を受け付け、
入力を受け付けた前記第3判断結果を示す情報を出力する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする請求項8に記載のアルファ波推定方法。
【請求項10】
第1色の部分図形を一部に含む図形であって前記部分図形以外の部分が第2色である対象図形が所定の円の円周の少なくとも一部に沿って移動する第1画面を出力する画面出力部と、
対象者による前記部分図形の振動状況についての第1判断結果の入力を受け付ける入力受付部と、
入力を受け付けた前記第1判断結果に基づいて、前記対象者のアルファ波の振動状況を推定する振動推定部と、
推定した前記アルファ波の振動状況を示す情報を出力する結果出力部と、を有する、
ことを特徴とする情報処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アルファ波推定方法、情報処理装置及びアルファ波推定プログラムに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、知覚、認知及び運動等の多くの機能を司る脳の状態管理は、心身の健康を維持するために不可欠である。そのため、近年では、例えば、脳の状態管理を容易に行うことを可能とする各種手法の研究が行われている。
【0003】
具体的に、例えば、アルファ波の周波数とジター錯視の周波数とが対応関係を有することを利用することにより、アルファ波の周波数を直接測定することなく、スマートデバイス等によって計測されたジター錯視の周波数からアルファ波の周波数を推定する手法(以下、単に推定手法とも呼ぶ)が登場している(非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
https://www.cell.com/current-biology/pdfExtended/S0960-9822(17)30770-4
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような推定処理において、ジター錯視の周波数の測定を行う場合、対象者は、例えば、画面上における特定の点(以下、注視点とも呼ぶ)を注視した状態で、画面上を移動する対象図形において発生していると感じた振動(揺れ)の周波数を判断する(非特許文献1)。
【0006】
具体的に、対象者は、この場合、例えば、画面上をそれぞれ移動する対象図形(実際には振動していない図形)と比較図形(実際に振動している図形)とを比較する。そして、対象者は、例えば、対象図形における振動の周波数と比較図形における振動の周波数とが一致するように、比較図形における振動の周波数を調整する。
【0007】
これにより、対象者は、例えば、調整後の比較図形における振動の周波数を、対象図形における振動の周波数(すなわち、ジター錯視の周波数)として測定することが可能になる。
【0008】
ここで、ジター錯視の周波数の測定を行う場合において、振動が発生していると認識するまでに要する時間は、対象者ごとに異なる場合がある。そのため、上記のような推定処理では、例えば、ジター錯視の周波数の測定に長時間を要する場合があり、アルファ波の周波数の推定を効率的に行うことができない場合がある。
【0009】
そこで、本発明の目的は、ジター錯視の測定を効率的に行うことを可能とするアルファ波推定方法、情報処理装置及びアルファ波推定プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するための本発明におけるアルファ波推定方法は、第1色の部分図形を一部に含む図形であって前記部分図形以外の部分が第2色である対象図形が所定の円の円周の少なくとも一部に沿って移動する第1画面を出力し、対象者による前記部分図形の振動状況についての第1判断結果の入力を受け付け、入力を受け付けた前記第1判断結果に基づいて、前記対象者のアルファ波の振動状況を推定し、推定した前記アルファ波の振動状況を示す情報を出力する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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