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公開番号2024173216
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023091475
出願日2023-06-02
発明の名称掘削機の泥土飛散防止部材保持具及び設置方法
出願人株式会社オーケーソイル
代理人個人
主分類E02F 5/02 20060101AFI20241205BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】掘削機の回転軸の外周に配置出来き、機構が簡略で、風による変形が少なく、作業性に優れた、泥土飛散防止部材保持具及び設置方法を提供する。
【解決手段】掘削機の回転駆動装置5の下端から下部振止装置の上端までの回転軸6の外周に配置される伸縮自在な泥土飛散防止部材8の泥土飛散防止部材保持具9であって、回転軸に摺動可能な外装環状部材91と、泥土飛散防止部材が取り付けられる内装環状部材92と、外装環状部材と内装環状部材と連結する連結部材93とを備え、回転駆動装置直下の上部固定部泥土飛散防止部材保持具952は、最上段の泥土飛散防止部材ユニット81の上端部と連結され、最上段の泥土飛散防止部材ユニットの下端部の連結部泥土飛散防止部材保持具980は、下段の泥土飛散防止部材ユニット82の上端部と連結されて、所定長の泥土飛散防止部材を構成する、泥土飛散防止部材保持具及び設置方法。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
回転軸基部に回転軸本体が連結された回転軸を、回転駆動装置で地中に回転挿入させ掘削撹拌する掘削機の、前記回転駆動装置の下端から下部振止装置の上端までの、前記回転軸の外周に配置される、泥土飛散防止部材の泥土飛散防止部材保持具であって、
前記泥土飛散防止部材は、所定長の伸縮自在な泥土飛散防止部材ユニットが必要数連結されたものであり、
前記泥土飛散防止部材保持具は、前記回転駆動装置下端の上部固定部に設けられると共に、最上段の前記泥土飛散防止ユニットの上端部が連結される上部固定部泥土飛散防止部材保持具と、連結される前記泥土飛散防止部材ユニット間に設けられる連結部泥土飛散防止部材保持具と、で構成され、
前記上部固定部泥土飛散防止部材保持具及び前記連結部泥土飛散防止部材保持具は、前記回転軸に摺動可能な外装環状部材と、前記泥土飛散防止部材が取り付けられる内装環状部材と、前記外装環状部材と前記内装環状部材との間隔を保持する連結部材と、を備え、
前記上部固定部泥土飛散防止部材保持具の前記内装環状部材と、前記最上段の前記泥土飛散防止部材ユニットの上端部の固定フック取付け孔とは、固定フックで連結され、
前記連結される前記泥土飛散防止部材ユニットの上段に配置される前記泥土飛散防止部材ユニットの下端部の前記固定フック取付け孔と、下段に配置される前記泥土飛散防止部材ユニットの上端部の前記固定フック取付け孔とは、前記連結部泥土飛散防止部材保持具の前記内装環状部材を介して前記固定フックで連結されることを特徴とする、掘削機の泥土飛散防止部材保持具。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記回転軸本体は、前記回転軸基部と同一形状寸法のロッドで構成し、
前記外装環状部材は棒状部材で形成される外装棒状円環であり、前記内装環状部材は棒状部材で形成される内装棒状円環であり、前記連結部材は棒状部材で形成される棒状連結部材であり、前記外装棒状円環は弾性部材を備えたことを特徴とする、請求項1に記載の掘削機の泥土飛散防止部材保持具。
【請求項3】
前記回転軸は単軸又は複数軸で構成され、前記回転軸のそれぞれに設けられることを特徴とする、請求項2に記載の掘削機の泥土飛散防止部材保持具。
【請求項4】
前記回転軸基部はロッドで、前記回転軸本体は、オーガーで構成し、
前記上部固定部泥土飛散防止部材保持具は前記回転軸基部に対応して設けられ、前記外装環状部材は棒状部材で形成される外装棒状円環であり、前記内装環状部材は棒状部材で形成される内装棒状円環であり、前記連結部材は棒状部材で形成される棒状連結部材であり、
前記連結部泥土飛散防止部材保持具は前記回転軸本体に対応して設けられ、前記外装環状部材は前記オーガーに摺動可能な円筒部材で形成される外装円筒部材であり、前記内装環状部材は棒状部材で形成される内装棒状円環であり、前記連結部材は棒状部材で形成される棒状連結部材であり、前記外装円筒部材の外側において下方に突設された接合用円筒部材を備えたことを特徴とする、請求項1に記載の掘削機の泥土飛散防止部材保持具。
【請求項5】
前記泥土飛散防止部材ユニットが、縮小状態を形成して、前記下部振止装置の上に、積み重ねた状態で載置された際、先に載置された前記連結部泥土飛散防止部材保持具の前記外装円筒部材の上端に、次の前記連結部泥土飛散防止部材保持具の前記接合用円筒部材が嵌合することを特徴とする、請求項4に記載の掘削機の泥土飛散防止部材保持具。
【請求項6】
前記回転軸は単軸又は複数軸で構成され、前記回転軸のそれぞれに設けられることを特徴とする、請求項5に記載の掘削機の泥土飛散防止部材保持具。
【請求項7】
前記回転軸基部に前記回転軸本体が連結された前記回転軸を、前記回転駆動装置で地中に回転挿入させ掘削撹拌する前記掘削機の、前記回転駆動装置の下端の前記上部固定部から前記下部振止装置の上端までの前記回転軸の外周に、前記掘削機の前記泥土飛散防止部材を設置する方法であって、
請求項1に記載の掘削機の泥土飛散防止部材保持具を用いて、
前記上部固定部泥土飛散防止部材保持具を、前記上部固定部に取付ける工程と、
前記回転駆動装置の前記回転軸基部に前記回転軸本体を取付ける工程と、
前記最上段の前記泥土飛散防止部材ユニットの下端部の前記固定フック取付け孔と、前記連結部泥土飛散防止部材保持具の前記内装環状部材とを前記固定フックで連結し、前記下部振止装置による上昇作業の準備をする工程と、
前記上部固定部に取付けられている前記上部固定部泥土飛散防止部材保持具の前記内装環状部材と、上昇させた前記最上段の泥土飛散防止部材ユニットの上端部の前記固定フック取付け孔とを、前記固定フックで連結する工程と、
前記最上段の泥土飛散防止部材ユニットを伸展させて、前記最上段の泥土飛散防止部材ユニットの下端部に、前記連結部泥土飛散防止部材保持具を配置する工程と、
前記最上段の泥土飛散防止部材ユニットの下端部の前記固定フック取付け孔と、下段に配置される前記泥土飛散防止部材ユニットの上端部の前記固定フック取付け孔とを、前記連結部泥土飛散防止部材保持具の前記内装環状部材を介して前記固定フックで連結することを特徴とする、掘削機の泥土飛散防止部材保持具の設置方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、泥土飛散防止部材を回転軸の外周に設置し、風による泥土飛散防止部材の巻き込みがなく、掘削機の作業停止が少ない、掘削機の泥土飛散防止部材保持具及び設置方法に関するものである。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
掘削機の掘削ロッドにより地盤を掘削する場合、回転する掘削ロッドから泥土が飛散するので掘削ロッドの外側に筒形ケーシングを配するとともに、その周囲に筒形カーテンを取付け、泥土の飛散を防止していた。そして、掘削機上部より案内ロープを垂らし、下部に重錘又は張力を掛けて筒形カーテンの巻き込み防止を行っていた。
【0003】
特許文献1の泥土飛散防止装置は、複数本の掘削ロッド1を有する多軸掘削機を対象とし、中間振止装置5と下部スクリュー振止装置6との間に3本の掘削ロッド1を取囲み筒形カーテン8が取付けてある。この筒形カーテン8は小判形であり、蛇腹状をなし伸縮自在で、複数の周方向に配したリング9で補強してある。また、中間振止装置5の周囲には6個の係止突起10が突設してあり、この突起10を介し下端に重錘11を取付けた6条の案内ロープ12が配してある。この案内ロープ12は筒形カーテン8の外周面に沿い垂下し、リング9および下部のスクリュー振止装置6の外側に突設してある係止環13を挿通して配し、リング9はこの案内ロープ12に上下方向に摺動自在に係止されている。図12参照。
【0004】
特許文献2は、地中10に挿入される回転軸1にスクリューや撹拌羽根等の突出部2を突設し、回転軸1の突出部2よりも上方位置においてストッパ部3(振れ止め装置6)を設け、回転軸1のストッパ部3よりも上方において回転軸1が回転自在に貫挿され且つ回転軸1に対して軸方向に移動自在で且つストッパ部3により下方への移動が阻止されるカーテン保持体4を設け、カーテン保持体4に回転軸を取り囲むカーテン5の上端部を取付けた掘削機の泥土飛散防止装置である。そして、複数の回転軸1を取り囲む筒状をしたカーテン5の上端部が、カーテン保持体4の外周部に設けた保持突出部14の先端に取付けてある。筒状のカーテン5は変形自在な材料により形成してあり、上下方向に所定間隔を隔てて多数の環状線材15が固着してあり、筒状のカーテン5は蛇腹状に伸縮自在となっている。また、筒状のカーテン5の上端部と下端部との適所に保持部材8をタワー部9に上下方向にスライド自在に設け、横揺れを防止してある。
【0005】
特許文献3は、掘削軸14の駆動体13と支柱4の下端に設けた支持体58との間に上下に伸縮可能な中空蛇腹状のカバー60を取付けて、掘削軸14の下端側からドレーン59よりも上端側をカバー60で被覆した、地盤改良装置1である。そして排出させた土砂や地盤改良材をカバー60によって飛散させることなく掘削軸14に沿って直下方へ落下させることができるようになっている。
【0006】
特許文献4は、多軸回転装置の掘削軸3を囲む上下方向に伸縮自在な筒状をした飛散防止カーテン24であって、上端部に設けた保持部を掘削軸3に回転自在に被嵌してあると共に、下端部を振れ止め5の上端に接続してあり、掘削軸3の昇降に伴って飛散防止カーテン24が上下方向に伸縮し、掘削軸3の昇降の際に掘削軸3の回転に伴って上昇した泥土が飛散するのを防止するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第2835188号公報
特開2001-49689号公報
特許第6779550号公報
特開2012-1920号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来の掘削機は並列する複数本の掘削ロッドを有する多軸掘削機が多用されており、多軸掘削機では筒形カーテンの機構および取扱が複雑となる欠点があった(特許文献1、特許文献2)。また、筒形カーテンの上端部を、掘削ロッド軸方向のどの位置に保持するかにより、筒形カーテンの有効範囲が変化する問題があった(特許文献1、2)。また掘削機上部より案内ロープを垂らし、下部に重錘又は張力を掛けて筒形カーテンの巻き込み防止を行い(特許文献1)、筒状のカーテン5の上端部と下端部との適所に保持部材8をタワー部9に上下方向にスライド自在に設け、横揺れを防止する必要があった(特許文献2)。
【0009】
本発明が解決する課題は、掘削機の回転軸の外周に配置出来き、機構が簡略で、風による泥土飛散防止部材の巻き込みを防止しかつ作業中断のない、案内ロープ及びリーダーとの保持部材が不要で作業性に優れた、回転軸は単軸又は複数軸で、かつロッド軸又はオーガー軸に対応出来る、掘削機の泥土飛散防止部材保持具及び泥土飛散防止部材保持具の設置方法を提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本願請求項1に係る発明は、回転軸基部に回転軸本体が連結された回転軸を、回転駆動装置で地中に回転挿入させ掘削撹拌する掘削機の、前記回転駆動装置の下端から下部振止装置の上端までの、前記回転軸の外周に配置される、泥土飛散防止部材の泥土飛散防止部材保持具であって、前記泥土飛散防止部材は、所定長の伸縮自在な泥土飛散防止部材ユニットが必要数連結されたものであり、前記泥土飛散防止部材保持具は、前記回転駆動装置下端の上部固定部に設けられると共に、最上段の前記泥土飛散防止ユニットの上端部が連結される上部固定部泥土飛散防止部材保持具と、連結される前記泥土飛散防止部材ユニット間に設けられる連結部泥土飛散防止部材保持具と、で構成され、前記上部固定部泥土飛散防止部材保持具及び前記連結部泥土飛散防止部材保持具は、前記回転軸に摺動可能な外装環状部材と、前記泥土飛散防止部材が取り付けられる内装環状部材と、前記外装環状部材と前記内装環状部材との間隔を保持する連結部材と、を備え、前記上部固定部泥土飛散防止部材保持具の前記内装環状部材と、前記最上段の前記泥土飛散防止部材ユニットの上端部の固定フック取付け孔とは、固定フックで連結され、前記連結される前記泥土飛散防止部材ユニットの上段に配置される前記泥土飛散防止部材ユニットの下端部の前記固定フック取付け孔と、下段に配置される前記泥土飛散防止部材ユニットの上端部の前記固定フック取付け孔とは、前記連結部泥土飛散防止部材保持具の前記内装環状部材を介して前記固定フックで連結されることを特徴とする、掘削機の泥土飛散防止部材保持具である。
(【0011】以降は省略されています)

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