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公開番号
2024172764
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-12
出願番号
2023090716
出願日
2023-06-01
発明の名称
ワイヤハーネス及びクランプ
出願人
矢崎総業株式会社
代理人
弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類
H02G
3/30 20060101AFI20241205BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】配索材に対するクランプの位置ずれを防止して、適正な作業性を確保することができるワイヤハーネス及び、クランプを提供することを目的とする。
【解決手段】クランプ1は、車体の取付パネルに形成された貫通孔に嵌合するクリップ11と、円弧状の壁部32を有する半筒状に形成されて配索材Wが配索される配索部12と、を備え、配索部12は、可撓性を有し、配索部12に配索材Wを配索し、かつ、固定バンド2を配索部12の外側に巻き付けた状態で、配索部12の壁部32が配索材Wの外形に沿って追従して位置し、配索部12と配索材Wとが密着して固定されている。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
配索材と、
前記配索材を支持するクランプと、
前記配索材に前記クランプを固定する固定部材と、を備え、
前記クランプは、
車体に形成された貫通孔に嵌合するクリップと、
円弧状の壁部を有する半筒状に形成されて前記配索材が配索される配索部と、を備え、
前記配索部は、可撓性を有し、前記配索部に前記配索材を配索し、かつ、前記固定部材を前記配索部の外側に巻き付けた状態で、前記配索部の前記壁部が前記配索材の外形に沿って追従して位置し、かつ、当該壁部と前記配索材とが密着して固定されていることを特徴とするワイヤハーネス。
続きを表示(約 480 文字)
【請求項2】
前記配索部は、前記壁部を支持する基部を有し、前記壁部における円弧の先端側は、少なくとも前記基部よりも薄肉に形成されることを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネス。
【請求項3】
前記クランプは、前記クリップと前記配索部とが同じ樹脂材料により一体的に成形されることを特徴とする請求項1または2に記載のワイヤハーネス。
【請求項4】
前記配索部は、少なくとも長手方向の両端の前記壁部が、前記クリップよりも剛性の低い弾性部材で成形されることを特徴とする請求項1または2に記載のワイヤハーネス。
【請求項5】
車体に形成された貫通孔に嵌合するクリップと、
円弧状の壁部を有する半筒状に形成されて配索材が配索される配索部と、を備え、
前記配索部は、可撓性を有し、該配索部に前記配索材を配索し、かつ、固定部材を前記配索部の外側に巻き付けた状態で、前記配索部の前記壁部が前記配索材の外形に沿って追従して位置し、かつ、当該壁部と前記配索材とが密着して固定されることを特徴とするクランプ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイヤハーネス及びクランプに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車両に配設されるワイヤハーネスとして、車体パネルに形成された貫通孔に取付けられるクランプと、クランプに支持される電線などの配索材とを備え、クランプに一体に形成されたバンドを配索材に巻き付けて、配索材をクランプに固定する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平09-93763号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、バンドを巻き付けてクランプと配索材とを固定する際に、配索材とバンド又はクランプとの接触面積が少ないため、配索材とクランプとの固定が不十分な状態になり、配索材に対するクランプの位置ずれを起こしやすい。このため、車両にワイヤハーネスを組付ける際に、上記した貫通孔とクランプとの位置が合わず組付け困難となり、作業性の面で改善の余地が残されている。
【0005】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、配索材に対するクランプの位置ずれを防止して、適正な作業性を確保することができるワイヤハーネス及び、クランプを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係るワイヤハーネスは、配索材と、配索材を支持するクランプと、配索材にクランプを固定する固定部材と、を備え、クランプは、車体に形成された貫通孔に嵌合するクリップと、円弧状の壁部を有する半筒状に形成されて配索材が配索される配索部と、を備え、配索部は、可撓性を有し、配索部に配索材を配索し、かつ、固定部材を配索部の外側に巻き付けた状態で、配索部の壁部が配索材の外形に沿って追従して位置し、かつ、当該壁部と配索材とが密着して固定されていることを特徴とする。
【0007】
上記目的を達成するために、本発明に係るクランプは、車体に形成された貫通孔に嵌合するクリップと、円弧状の壁部を有する半筒状に形成されて配索材が配索される配索部と、を備え、配索部は、可撓性を有し、配索部に配索材を配索し、かつ、固定部材を配索部の外側に巻き付けた状態で、配索部の壁部が配索材の外形に沿って追従して位置し、かつ、当該壁部と配索材とが密着して固定されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明のワイヤハーネス、及び、クランプによれば、配索部は、可撓性を有し、配索部に配索材を配索し、かつ、固定部材を配索部の外側に巻き付けた状態で、配索部の壁部が配索材の外形に沿って追従して位置し、かつ、当該壁部と配索材とが密着して固定されているため、配索材に対するクランプの位置ずれを防止することができる。このため、車両にワイヤハーネスを組付ける際に適正な作業性を確保することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本実施形態に係るワイヤハーネスの概略構成の一部を示す斜視図である。
図2は、本実施形態に係るワイヤハーネスを取付パネルに取り付ける前の状態を示す図である。
図3は、本実施形態に係るワイヤハーネスを取付パネルに取り付けた後の状態を示す図である。
図4は、図1のA-A線断面図である。
図5は、図4の固定バンドを締めた状態を示す図である。
図6は、変形例に係るワイヤハーネスを、配索材の軸線に垂直な面で切断した際の側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
(【0011】以降は省略されています)
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