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公開番号2024168430
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2023085118
出願日2023-05-24
発明の名称接続端子
出願人矢崎総業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01R 4/18 20060101AFI20241128BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】金属板を屈曲させて形成しても、クラックなどを生じさせることなくその首部からの防食材の流失を防止することができる。接続端子を提供すること。
【解決手段】金属板を屈曲させて形成された接続端子1Aであり、相手端子と電気的に接続される端子接続部3と、電線2の被覆2bの先端縁から延出された芯線2aを加締める芯線加締部5と、端子接続部3と芯線加締部5との間に設けられて芯線2aの先端部が配置される首部4と、を備えている。接続端子1Aは、首部4の両側部にそれぞれ配置されて端子接続部3と芯線加締部5との間の空間を仕切る、少なくとも芯線加締部5とは独立している一対の側壁9aをさらに備えている。一対の側壁9aは、端子接続部3の後端両側部(又は首部4の両側縁)からそれぞれ延出されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
金属板を屈曲させて形成された接続端子であって、
相手端子と電気的に接続される端子接続部と、
電線の被覆の先端縁から延出された芯線を加締める芯線加締部と、
前記端子接続部と前記芯線加締部との間に設けられて、前記芯線の先端部が配置される首部と、
前記首部の両側部にそれぞれ配置されて前記端子接続部と前記芯線加締部との間の空間を仕切る、少なくとも前記芯線加締部とは独立している一対の側壁と、を備えており、
一対の前記側壁は、前記端子接続部の後端両側部又は前記首部の両側縁からそれぞれ延出されている、接続端子。
続きを表示(約 130 文字)【請求項2】
一対の前記側壁が、前記端子接続部の後端両側部及び前記首部の両側縁の双方からそれぞれ延出される形態で形成されている、請求項1に記載の接続端子。
【請求項3】
前記金属板の厚さが1.0mm以上である、請求項1又は2に記載の接続端子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電線の端部に取り付けられる接続端子に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
電線の芯線の金属とこの電線の端部に取り付けられる接続端子の金属とが異なる場合、ガルバニック腐食が生じる可能性がある。そこで、両者の金属の接続部に防食材を塗布することで腐食を防止することが行われている。下記特許文献1は、このような接続端子を開示している。
【0003】
特許文献1の接続端子は、プレスで打ち抜かれた金属板を複数回のプレスによって折り曲げることで形成される。接続端子は、その先端側から、端子接続部、首部、芯線加締部及び被覆加締部を備えている。端子接続部は、相手端子との電気的接続部である。首部は後述する芯線加締部との間に形成され、首部には芯線の先端が配置される。芯線加締部は、電線の被覆の先端縁から延出された芯線を加締める部分であり、芯線と接続端子との電気的接続が形成される部分である。被覆加締部は、電線の被覆部を加締める部分であり、芯線加締部のみで十分な接合強度が得られる場合は設けられない場合もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-103220号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の接続端子と芯線とは異種金属で形成されており、いわゆるガルバニック腐食を生じる可能性がある。ガルバニック腐食は異種金属間に水分などに含まれる電解質が介入すると電位差が生じて腐食する。このため、首部に配置される芯線の先端に防食材が塗布され、芯線が水分と触れるのを防止して腐食を防止する。首部両側縁には端子接続部及び芯線加締部の両方に連続する一対の側壁が形成されており、塗布した防食材が固化するまでに防食材が側方から流失してしまうことが抑止される。
首部両側縁には端子接続部及び芯線加締部の両方に連続する一対の側壁が形成される場合、芯線加締部の加締め時に首部に形成される側壁にクラックが生じるおそれがある。しかし、首部に側壁が形成されないと、首部からの防食材の流失が懸念される。
【0006】
本発明の目的は、金属板から形成される接続端子において、首部からの防食材の流失を防止することのできる接続端子を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る接続端子は、金属板を屈曲させて形成され、相手端子と電気的に接続される端子接続部と、電線の被覆の先端縁から延出された芯線を加締める芯線加締部と、前記端子接続部と前記芯線加締部との間に設けられて、前記芯線の先端部が配置される首部と、前記首部の両側部にそれぞれ配置されて前記端子接続部と前記芯線加締部との間の空間を仕切る、少なくとも前記芯線加締部とは独立している一対の側壁と、を備えており、一対の前記側壁は、前記端子接続部の後端両側部又は前記首部の両側縁からそれぞれ延出されている。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る接続端子によれば、金属板を屈曲させて形成しても、クラックなどを生じさせることなくその首部からの防食材の流失を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第一実施形態に係る接続端子の斜視図である。
上記接続端子の側面図である。
上記接続端子の平面図である。
上記接続端子の展開図である。
第二実施形態に係る接続端子の斜視図である。
上記接続端子の側面図である。
上記接続端子の平面図である。
上記接続端子の展開図である。
第三実施形態に係る接続端子の斜視図である。
上記接続端子の側面図である。
上記接続端子の平面図である。
上記接続端子の展開図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を用いて実施形態に係る接続端子について詳細に説明する。なお、下記の説明における「上下左右」については説明のための図中の上下左右であり、接続端子を設置する向きを限定するものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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