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公開番号2024171536
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023088594
出願日2023-05-30
発明の名称画像処理装置、画像処理装置の制御方法、及びプログラム
出願人キヤノン電子株式会社
代理人弁理士法人ひのき国際特許事務所
主分類G06T 5/00 20240101AFI20241205BHJP(計算;計数)
要約【課題】画像データに平滑化と先鋭化を施す処理を、装置に内蔵された汎用SOCなどの安価なデバイスで実行すると処理に必要な時間が顕著に増加してしまう。
【解決手段】画像処理装置100は、読み取った画像データに対して、ユーザ入力により設定された平滑化の加工度合い基づく平滑化フィルタと、先鋭化の加工度合い基づく先鋭化フィルタとを合成した合成フィルタを用いたフィルタ処理を行う。この合成フィルタに合成されている平滑化フィルタは、平滑化の加工度合いに応じてフィルタサイズが変更される。また、ネットワークを介して画像データを送信する場合にはフィルタ処理と圧縮処理を行い、USBケーブルを介して送信する場合にはフィルタ処理と圧縮処理を行わないことを特徴とする。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
画像データに対して複数種類の加工を行う画像処理装置であって、
前記加工の種類ごとに加工度合いをそれぞれ設定するための入力を受け付ける入力手段と、
前記画像データに対して、前記入力手段による入力に基づき設定された前記加工の種類ごとの加工度合いにそれぞれ基づく加工を施すための各フィルタを合成した合成フィルタを用いたフィルタ処理を行うフィルタ処理手段と、を有し、
前記合成フィルタに合成されている少なくともいずれかのフィルタは、該フィルタに関する加工度合いに応じてフィルタサイズが異なることを特徴とする画像処理装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記複数種類の加工は、画像の濃淡の変化を滑らかにする平滑化処理と、画像の輪郭を強調する先鋭化処理とを含み、
前記合成フィルタには、前記平滑化処理を施すための平滑化フィルタと、前記先鋭化処理を施すための先鋭化フィルタとが合成されており、
前記合成フィルタに合成されている平滑化フィルタは、前記平滑化処理に関する加工度合いに応じてフィルタサイズが変わることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記合成フィルタに合成されている先鋭化フィルタは、前記先鋭化処理に関する加工度合いに応じてフィルタサイズが変わることを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
光の3原色に基づくカラー空間で表現された画像データを、輝度と色差に基づくカラー空間で表現された画像データへ変換する変換手段を有し、
前記フィルタ処理手段は、前記変換された画像データに対して前記フィルタ処理を行うことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記輝度と色差とで、フィルタ、及び/又は、フィルタサイズが変わる加工度合いが異なることを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記合成フィルタは、前記各フィルタを合成した後にフィルタサイズを縮小化したものであることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記複数の加工の種類の各加工度合いに対応したそれぞれのフィルタを、それぞれ合成した複数の合成フィルタを予め記憶している記憶手段を有し、
前記フィルタ処理手段は、前記記憶されている複数の合成フィルタから、前記入力手段による入力に基づき設定された前記加工の種類ごとの加工度合いに応じて選択された合成フィルタを用いて前記フィルタ処理を行うことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記フィルタ処理を施された画像データを圧縮処理する圧縮手段と、
第1通信経路又は第2通信経路を介して画像データを送信する通信手段と、
前記第1通信経路を介して画像データを送信する場合には、前記フィルタ処理と前記圧縮処理を行い、前記第2通信経路を介して画像データを送信する場合には、前記フィルタ処理と前記圧縮処理を行わないよう制御する制御手段と、
を有することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記第1通信経路はネットワークを介した通信経路であり、前記第2通信経路はネットワーク以外の通信経路である、ことを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
【請求項10】
画像データに対してフィルタ処理を行うフィルタ処理手段と、
前記フィルタ処理を施された画像データを圧縮処理する圧縮手段と、
第1通信経路又は第2通信経路を介して画像データを送信する通信手段と、
前記第1通信経路を介して画像データを送信する場合には、前記フィルタ処理と前記圧縮処理を行い、前記第2通信経路を介して画像データを送信する場合には、前記フィルタ処理と前記圧縮処理を行わないよう制御する制御手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像データに対してフィルタ処理を行う画像処理装置、画像処理装置の制御方法、及びプログラムに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
スキャナ等の画像処理装置では、原稿等から読み込まれた画像データに対して、好適な画像を出力するために入力画像の注目する画素とその周辺にある画素を利用して出力画素の画素値を計算する「フィルタ処理」が行われている。
フィルタ処理の具体例として、読み込まれた画像に含まれたノイズを軽減するための平滑化処理や、文字や顔の輪郭などのエッジ部分の特徴を強調するための強調処理が挙げられる。
【0003】
なお、フィルタ処理は、画像の特性に応じて最適な画像を得られるように工夫が必要である。例えば、文字や顔の輪郭などのエッジ部分の特徴を強調するために前述した強調処理のみを行ってしまうと、エッジだけでなくノイズも強調してしまう可能性がある。
【0004】
ノイズを抑えつつも、エッジ部分の特徴を強調させる工夫として、非線形(データ依存型)フィルタである「エッジ保存型フィルタ」を用いる構成が知られている(例えば特許文献1)。
【0005】
また、線形フィルタにおいて、平滑化用のフィルタ処理と強調用のフィルタ処理をそれぞれ行う構成が知られている(例えば特許文献2)。
【0006】
また、異なる目的のフィルタ処理を個別に行うのではなく、各フィルタ(カーネル)の係数を合成した合成フィルタを生成し、合成フィルタを用いることで、まとめてフィルタ処理を行う方法もある。この方法においては、ユーザの指示を反映した合成フィルタを生成することにより、多様なフィルタ処理を行うことが可能となっている(例えば特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2012-98861号公報
特開2004-112728号公報
特開2001-319228号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、特許文献1のような非線形(データ依存型)フィルタで処理を行う場合、処理対象画素と周辺の画素との差分値(以下「差分信号」という)を算出し、その値に応じてフィルタの係数を変化させるなどの処理が必要となる。このため、アルゴリズムが複雑となり、処理に必要な計算量が増えてしまう。
【0009】
また、各フィルタ(カーネル)の係数を固定にして、一様に平滑化させる処理を行った場合でも、特許文献2のように画像データに対してフィルタ処理を複数回行うと、フィルタ処理に時間がかかってしまう。
【0010】
また、特許文献3のように、違う目的のフィルタ処理を個別に行うのではなく、各フィルタ(カーネル)の係数を合成した合成フィルタを生成し、該生成した合成フィルタを用いる場合、合成フィルタ生成のための時間が必要になる。特許文献3では、合成フィルタの合成化の簡素化のために、各フィルタ係数の各サイズよりサイズが大きい、全ての係数がゼロからなるゼロ係数を用いるようにしているが、必要なフィルタサイズが大きくなってしまう。そのため、汎用SOC(System-on-a-chip)などの安価なデバイスに内蔵されたハード処理ではサポートできなくなる可能性がある。なお、このような処理をソフトウェアにより行う場合、合成処理に時間が必要になってしまう。
(【0011】以降は省略されています)

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