TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024171395
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023088368
出願日2023-05-30
発明の名称易剥離性塗料の塗装方法
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人平木国際特許事務所
主分類B05D 3/12 20060101AFI20241205BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】塗装面と易剥離性塗料からなる剥がせる塗膜との密着力を均一にできる易剥離性塗料の塗装方法を提供する。
【解決手段】易剥離性塗料の塗装方法は、被塗装物に電着層、中塗り層、ベース層及びクリア層を形成する通常の車両塗装工程S1と、被塗装物の塗装面に均一な凹凸を形成するように研磨剤を用いて塗装面を研磨する研磨工程S2と、研磨された塗装面に対して脱脂処理を行う脱脂工程S3と、研磨された塗装面に易剥離性塗料を塗装する塗装工程S4と、を含む。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
易剥離性塗料の塗装方法であって、
被塗装物の塗装面に均一な凹凸を形成するように、研磨剤を用いて前記塗装面を研磨する研磨工程と、
研磨された前記塗装面に易剥離性塗料を塗装する塗装工程と、
を含む易剥離性塗料の塗装方法。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
前記研磨工程において、研磨剤が供給された研磨装置を用いて前記塗装面を研磨し、又は、微粒子研磨剤が供給された布状部材を用いて前記塗装面を拭き上げる請求項1に記載の易剥離性塗料の塗装方法。
【請求項3】
前記被塗装物は金属板であり、
前記研磨工程の前に、前記被塗装物に対し、電着工程、中塗り工程、ベース塗り工程、及びクリア塗り工程を行う請求項1又は2に記載の易剥離性塗料の塗装方法。
【請求項4】
前記被塗装物は樹脂製の部品であり、
前記研磨工程の前に、前記被塗装物に対し、プライマー塗り工程、ベース塗り工程、及びクリア塗り工程を行う請求項1又は2に記載の易剥離性塗料の塗装方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、易剥離性塗料の塗装方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、このような技術分野として、例えば特許文献1に記載されるものがある。特許文献1では、被塗装物と高耐久性塗料との間に易剥離性塗料からなる下塗り層を設け、下塗り層の可剥離機能を利用し、必要に応じて易剥離性塗料及び高耐久性塗料からなる塗膜層を容易に剥離除去し、再塗装を簡単に行える塗装方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-314025号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、易剥離性塗料を被塗装物の塗装面に塗装して形成された剥がせる塗膜は、下地によって塗装面との密着力が変化するので、塗装面と剥がせる塗膜との密着力が不均一になりやすい。密着力が不均一になると、剥がれやすかったり剥がしづらかったりする箇所が発生し、剥がせる塗膜を容易に剥離できない問題を招いてしまう。
【0005】
本発明は、このような技術課題を解決するためになされたものであって、塗装面と易剥離性塗料からなる剥がせる塗膜との密着力を均一にする易剥離性塗料の塗装方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る易剥離性塗料の塗装方法は、被塗装物の塗装面に均一な凹凸を形成するように、研磨剤を用いて前記塗装面を研磨する研磨工程と、研磨された前記塗装面に易剥離性塗料を塗装する塗装工程と、を含むことを特徴とする。
【0007】
本発明に係る易剥離性塗料の塗装方法では、易剥離性塗料の塗装前に、被塗装物の塗装面に均一な凹凸を形成するように研磨剤を用いて塗装面を研磨することで、塗装面に均一な凹凸を形成できる。そして、研磨された塗装面に易剥離性塗料を塗装すると、塗装面に形成された凹凸がアンカー効果を発揮するので、塗装面と易剥離性塗料からなる剥がせる塗膜との密着力を確保することができる。加えて、凹凸が均一であるので、塗装面と剥がせる塗膜との密着力を均一にすることができる。更に、仮に被塗装物の塗装面が不均一な凹凸を有した場合であっても、研磨によって凹凸を均一にできるので、塗装面と剥がせる塗膜との密着力を均一に保つことができる。
【0008】
本発明に係る易剥離性塗料の塗装方法において、前記研磨工程において、研磨剤が供給された研磨装置を用いて前記塗装面を研磨し、又は、微粒子研磨剤が供給された布状部材を用いて前記塗装面を拭き上げることが好ましい。研磨剤が供給された研磨装置を用いた研磨方法は、例えば比較的粗い凹凸を有する塗装面(例えば既販車の塗装面)の研磨に適する。一方、微粒子研磨剤が供給された布状部材を用いた研磨方法は、例えば凹凸のない平滑な塗装面(例えば、新車の塗装面)に均一な凹凸を形成することに適している。このように、塗装面の凹凸状態に応じてこれらの研磨方法を使い分けたり、併用したりすることで、塗装面に均一な凹凸を容易に形成することができる。
【0009】
本発明に係る易剥離性塗料の塗装方法において、前記被塗装物は金属板であり、前記研磨工程の前に、前記被塗装物に対し、電着工程、中塗り工程、ベース塗り工程、及びクリア塗り工程を行うことが好ましい。このようにすれば、被塗装物の防錆力を高めることができるとともに、塗装面と剥がせる塗膜との密着力を向上することができる。
【0010】
また、本発明に係る易剥離性塗料の塗装方法において、前記被塗装物は樹脂製の部品であり、前記研磨工程の前に、前記被塗装物に対し、プライマー塗り工程、ベース塗り工程、及びクリア塗り工程を行うことが好ましい。このようにすれば、塗装面と剥がせる塗膜との密着力を向上することができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

ベック株式会社
塗膜処理方法
3か月前
中国電力株式会社
塗装工具
3か月前
中外炉工業株式会社
塗布装置
2か月前
株式会社シロハチ
換気ブース
23日前
東レエンジニアリング株式会社
塗布装置
3か月前
大日本塗料株式会社
複層塗膜の形成方法
2か月前
東レエンジニアリング株式会社
塗布装置
3か月前
株式会社丸一
エアゾール製品の噴口構造
3か月前
東レエンジニアリング株式会社
塗布装置
2日前
トリニティ工業株式会社
塗装設備
2か月前
中外炉工業株式会社
間欠塗布装置
3か月前
株式会社オンテックス
塗料塗布具
4日前
株式会社タイショウ
ペンホルダー
3か月前
理想科学工業株式会社
液体吐出装置
3か月前
株式会社ワークス
高圧散水機
2か月前
株式会社テクノコア
液体噴霧用ノズル
25日前
大日本塗料株式会社
塗装方法および塗料セット
1か月前
コニシセイコー株式会社
ミスト発生装置
1か月前
株式会社吉野工業所
泡吐出器
2か月前
株式会社三鷹ホールディングス
薬液噴霧器
2日前
ベステラ株式会社
PCB含有塗膜の無害化システム
2か月前
株式会社吉野工業所
液体噴出器
1か月前
菊水化学工業株式会社
塗装用ローラーによる塗装方法
2か月前
株式会社吉野工業所
吐出器
2か月前
東レエンジニアリング株式会社
塗布装置
3か月前
菊水化学工業株式会社
塗装用ローラーによる塗装方法
2か月前
株式会社SCREENホールディングス
塗工方法
3か月前
株式会社オプトラン
成膜方法及び成膜装置
4日前
三菱重工業株式会社
保護層形成装置
2か月前
株式会社大気社
塗装装置
1か月前
株式会社不二越
塗布装置
1か月前
株式会社レゾナック
複合材料の製造方法
2か月前
株式会社不二越
加熱装置
1か月前
株式会社ユアテック
塗装装置、及び、塗装方法
3か月前
有限会社バベッジ
液状物供給装置及び液状物供給方法
1か月前
株式会社マキタ
噴霧装置
2か月前
続きを見る