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公開番号
2024169853
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-06
出願番号
2023086665
出願日
2023-05-26
発明の名称
排ガス浄化装置
出願人
ダイムラー トラック エージー
代理人
弁理士法人前川知的財産事務所
主分類
F01N
3/023 20060101AFI20241129BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約
【課題】DOCの活性化を適切に行うことができる排ガス浄化装置を提供すること。
【解決手段】排ガス浄化装置は、排ガスの粒子状物質を除去するためのディーゼルパティキュレートフィルターと、酸化触媒と、排ガスの流量を算出する流量取得部と、酸化触媒の入口の温度を検出する温度取得部と、エンジンの回転数を検出する回転数取得部と、エンジンの回転数を制御する回転数制御部と、3つの各取得部にて算出または検出された全ての結果から酸化触媒の活性化状態を判断する状態判断部と、を備える。状態判断部は、酸化触媒が非活性と判断した場合は固定のエンジン回転数である第一目標回転数を設定し、酸化触媒が活性と判断した場合は流量と温度に応じた可変のエンジン回転数である第二目標回転数を設定する。回転数制御部は、車両の停車時または車両の走行動力断時において、第一目標回転数又は第二目標回転数に応じた回転数となるようにエンジンを制御する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
エンジンを備える車両の排ガスを浄化するための排ガス浄化装置であって、
前記排ガスの粒子状物質を除去するためのディーゼルパティキュレートフィルターと、
前記エンジンと前記ディーゼルパティキュレートフィルターの間に配置される酸化触媒と、
前記エンジンと前記ディーゼルパティキュレートフィルターの間において通過する排ガスの流量を算出する流量算出部と、
前記酸化触媒の入口の温度を検出する温度取得部と、
前記エンジンの回転数を検出する回転数取得部と、
前記エンジンの回転数を制御する回転数制御部と、
前記3つの各取得部にて算出または取得された全ての結果から前記酸化触媒の活性化状態を判断する状態判断部と、を備え、
前記状態判断部は、前記酸化触媒が非活性と判断した場合は固定のエンジン回転数である第一目標回転数を設定し、前記酸化触媒が活性状態と判断した場合は前記流量と前記温度に応じた可変のエンジン回転数である第二目標回転数を設定し、
前記回転数制御部は、前記車両の停車時または車両の走行動力断時においてにおいて、前記第一目標回転数又は前記第二目標回転数に応じた回転数となるように前記エンジンを制御する
ことを特徴とした排ガス浄化装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は排ガス浄化装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
エンジンを搭載する車両には、排ガスの浄化のため排ガス浄化装置が備えられている。例えば、特許文献1には、排ガス浄化装置としてDPF(ディーゼルパティキュレートフィルター)の前方にDOC(酸化触媒)を備えたDPF再生装置が開示されている。この、DPF再生装置は、排ガス内の粒子状物質(Particulate Matter;”PM”)をDPFで捕集し、この捕集したPMをDOCにおいて燃料である炭化水素と酸化触媒による酸化熱により高温となった排ガスを用いて燃焼除去している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-241690号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、排ガス浄化装置に設けられるDOCは、例えば、外気温が低い場合において、排ガス温度や流量によっては、十分な酸化熱を得られないために十分に活性化することができない場合がある。
【0005】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、DOCの活性化を適切に行うことができる排ガス浄化装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様又は適用例として実現することができる。
【0007】
本適用例に係る排ガス浄化装置は、エンジンを備える車両の排ガスを浄化するための排ガス浄化装置であって、前記排ガスの粒子状物質を除去するためのディーゼルパティキュレートフィルターと、前記エンジンと前記ディーゼルパティキュレートフィルターの間に配置される酸化触媒と、前記エンジンと前記ディーゼルパティキュレートフィルターの間において通過する排ガスの流量を算出する流量算出部と、前記酸化触媒の入口の温度を検出する温度取得部と、前記エンジンの回転数を検出する回転数取得部と、前記エンジンの回転数を制御する回転数制御部と、前記3つの各取得部にて算出又は取得された全ての検出結果から前記酸化触媒の活性化状態を判断する状態判断部と、を備え、前記状態判断部は、前記酸化触媒が非活性と判断した場合は固定のエンジン回転数である第一目標回転数を設定し、前記酸化触媒が活性と判断した場合は前記流量と前記温度に応じた可変のエンジン回転数である第二目標回転数を設定し、前記回転数制御部は、前記車両の停車時または前記車両の走行動力断時において、前記第一目標回転数又は前記第二目標回転数に応じた回転数となるように前記エンジンを制御することを特徴とする。
【0008】
このように構成された排ガス浄化装置は、排ガス状態などの検出結果を元にエンジンの回転数を制御することで、DOCに流入する排ガスの温度や流量を適正化させることができる。そのため、排ガス浄化装置は、DOCの活性化を適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
車両の排ガス機構の概略構成図である。
排ガス浄化装置のブロック図である。
DOCの状態図である。
制御のフローチャートである。
停車時の手動再生による(a)エンジン回転数と(b)DOC入口温度の関係を示す図である。
DOCの変化後の状態図である。
走行時の自動再生による(a)エンジン回転数と(b)DOC入口温度の関係を示す図である。
走行時の自動再生による(a)エンジン回転数と(b)DOC入口温度の関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。図1は、車両1の排ガス機構の概略構成図である。車両1は、エンジン2(内燃機関)と、車両の排ガスを浄化するための排ガス浄化装置3とを備える。排ガス浄化装置3は、ディーゼルエンジン等のエンジン2を駆動源とする車両1の排ガス通路51,52に設けられる。具体的には排ガス浄化装置3は、エンジン2の排ガスマニホールドと接続された排ガス管に設けられる。排ガス浄化装置3は、排ガスに含まれる大気汚染物質である窒素酸化物(NOx)、粒子状物質(PM)、炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)等を除去する機能を有する。また、排ガス浄化装置3は、エンジン2とDPF312の間において通過する排ガスの圧力を検出する圧力検出センサ34と、エンジン2とDPF312の間において通過する排ガスの流量を算出する流量算出部として機能する制御部4と、DOC311の入口の温度を検出する温度検出センサ35(温度取得部)と、エンジン2の回転数を検出する回転数検出センサ21(回転数取得部)と、を有する。なお、排ガス浄化装置3は、後述する回転数検出センサ21、及びエンジン状態検出部22を含む。
(【0011】以降は省略されています)
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