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公開番号2024169616
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2024164801,2021132690
出願日2024-09-24,2021-08-17
発明の名称容器
出願人三甲株式会社
代理人個人
主分類B65D 6/18 20060101AFI20241128BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】折畳状態における高さの増加を抑制しつつ、手掛け部を好適に備える容器を提供する。
【解決手段】容器1は、組立状態から折畳状態とされる場合に、先に短辺側側壁部7が折畳姿勢とされ、その上方に長辺側側壁部6が折畳姿勢とされる。長辺側側壁部6は、長辺側側壁部6の内面を構成する長辺側ベース壁部11と、容器1の折畳状態で短辺側側壁部7の上方に重なる重なり領域61において、長辺側ベース壁部11から容器1の外方側に突出する第1手掛け部62とを備える。長辺側ベース壁部11のうち第1手掛け部62に対応する部位は、容器1の内方側に膨出する膨出部65として構成される。短辺側側壁部7は、短辺側側壁部7の内面を構成する短辺側ベース壁部21と、短辺側ベース壁部21から容器1の外方側に突出する短辺側上下補強リブ71とを備え、短辺側上下補強リブ71には、容器1の折畳状態で膨出部65が挿入される挿入部75が設けられる。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
平面視略矩形状をなす底壁構成部と、前記底壁構成部の各側辺部に沿って上方に立設される起立姿勢と、前記底壁構成部の中央部側に倒される折畳姿勢との間を回動変位可能な側壁部とを具備し、全ての前記側壁部が前記起立姿勢とされた組立状態と、全ての前記側壁部が前記折畳姿勢とされた折畳状態とに状態変化可能な容器において、
前記側壁部は、当該側壁部の内面を構成する正面視略矩形状のベース壁部を備えるとともに、前記側壁部の外面側には、前記ベース壁部の外面から前記容器の外方側に延出する第1延出壁部と、前記第1延出壁部から下方に延出する第1折返し壁部とを具備する第1手掛け部が設けられ、
前記ベース壁部のうち、前記第1折返し壁部に対向する部位、及び、当該部位の下方に連接する部位を含む範囲は、前記ベース壁部の一般部に比べて前記容器の内方側に膨出する膨出部として構成され、
前記側壁部は、前記ベース壁部及び前記膨出部の外面から外方側に延び、前記側壁部の高さ方向に延在する上下補強リブを備え、
前記第1手掛け部の前記第1延出壁部の両側部は、それぞれ前記上下補強リブに連結されていることを特徴とする容器。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記第1折返し壁部の両側部は、それぞれ前記上下補強リブに連結されており、
前記膨出部のうち前記第1折返し壁部の下縁部よりも下方にまで延在する部位は、前記容器の外方側に下方傾斜する部位を備えており、
前記上下補強リブは、前記容器の外方側に下方傾斜する部位よりも、前記容器の外方側に延びていることを特徴とする請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記側壁部は、前記容器が前記組立状態から前記折畳状態とされる場合に先に前記折畳姿勢とされる相対する一対の先畳み側壁部と、前記折畳姿勢とされた前記先畳み側壁部の上方に前記折畳姿勢とされる相対する一対の後畳み側壁部とを備え、
前記容器の折畳状態では、折畳姿勢とされた前記先畳み側壁部が前記底壁部の上方に重なるとともに、折畳姿勢とされた前記後畳み側壁部が前記先畳み側壁部の上方に重なる構成であり、
相対する一対の前記後畳み側壁部には、前記後畳み側壁部の内面の両側辺部から前記膨出部よりも前記容器の内方側に突出する規制壁部が設けられ、
相対する一対の前記先畳み側壁部には、外面の両側部に外面側の厚みを省略するようにして構成され、前記容器の組立状態において前記規制壁部と略当接する被規制壁部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の容器。
【請求項4】
前記側壁部は、前記容器が前記組立状態から前記折畳状態とされる場合に先に前記折畳姿勢とされる相対する一対の先畳み側壁部と、前記折畳姿勢とされた前記先畳み側壁部の上方に前記折畳姿勢とされる相対する一対の後畳み側壁部とを備え、
前記第1手掛け部は、前記後畳み側壁部毎に、前記後畳み側壁部の横幅方向両端部、又は、前記後畳み側壁部の横幅方向中央部よりも前記後畳み側壁部の横幅方向両端部寄りの位置に一対で設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の容器。
【請求項5】
前記後畳み側壁部は、前記容器が前記折畳状態とされた場合に、前記先畳み側壁部の上方に重なる重なり領域を備え、
前記第1手掛け部は、前記重なり領域に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の容器。
【請求項6】
第1折返し壁部の下縁部から前記容器の外方側に向けて略水平方向に突出する手掛け補強突部が設けられ、
前記手掛け補強突部の両側部は、それぞれ前記上下補強リブに連結されており、
前記第1延出壁部と前記第1折返し壁部との境界部、前記第1折返し壁部と前記手掛け補強突部との境界部は、面取り形状とされていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の容器。
【請求項7】
平面視略矩形状をなす底壁構成部と、前記底壁構成部の各側辺部に沿って上方に立設される起立姿勢と、前記底壁構成部の中央部側に倒される折畳姿勢との間を回動変位可能な側壁部とを具備し、全ての前記側壁部が前記起立姿勢とされた組立状態と、全ての前記側壁部が前記折畳姿勢とされた折畳状態とに状態変化可能な容器において、
前記側壁部は、当該側壁部の内面を構成する正面視略矩形状のベース壁部を備えるとともに、前記側壁部の外面側には、前記ベース壁部の外面から前記容器の外方側に延出する第1延出壁部と、前記ベース壁部において前記容器の内外方向に貫通して開口形成され、上縁部の少なくとも一部が前記第1延出壁部の下面に連続する第1貫通孔とを具備する第1手掛け部が設けられ、
前記ベース壁部のうち、前記第1貫通孔を画定する部位、及び、当該第1貫通孔の下方に連接する部位を含む範囲は、前記ベース壁部の一般部に比べて前記容器の内方側に膨出する膨出部として構成され、
前記側壁部は、前記ベース壁部及び前記膨出部の外面から外方側に延び、前記側壁部の高さ方向に延在する上下補強リブを備え、
前記第1手掛け部の前記第1延出壁部の両側部は、それぞれ前記上下補強リブに連結されていることを特徴とする容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、物品の運搬等に使用される容器に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、物品の運搬等に使用される容器として、平面視略矩形状をなす底壁構成部と、底壁構成部の各側辺部の上方に立設される起立姿勢と底壁構成部の中央部側に倒される折畳姿勢とに姿勢変化可能に構成された側壁部とを備える可変形状の容器が知られている。また、側壁部には、容器を持ち運ぶ際に作業者が手を掛ける手掛け部が設けられている(例えば、特許文献1等参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-42956号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、手掛け部として、手を掛け易くすることが望まれている。
【0005】
本発明の目的は、手掛け部に手等が掛け易い容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
【0007】
手段A1.平面視略矩形状をなす底壁構成部と、前記底壁構成部の各側辺部に沿って上方に立設される起立姿勢と、前記底壁構成部の中央部側に倒される折畳姿勢との間を回動変位可能な側壁部とを具備し、全ての前記側壁部が前記起立姿勢とされた組立状態と、全ての前記側壁部が前記折畳姿勢とされた折畳状態とに状態変化可能な容器において、
前記側壁部は、当該側壁部の内面を構成する正面視略矩形状のベース壁部を備えるとともに、前記側壁部の外面側には、前記ベース壁部の外面から前記容器の外方側に延出する第1延出壁部と、前記第1延出壁部から下方に延出する第1折返し壁部とを具備する第1手掛け部が設けられ、
前記ベース壁部のうち、前記第1折返し壁部に対向する部位、及び、当該部位の下方に連接する部位を含む範囲は、前記ベース壁部の一般部に比べて前記容器の内方側に膨出する膨出部として構成され、
前記側壁部は、前記ベース壁部及び前記膨出部の外面から外方側に延び、前記側壁部の高さ方向に延在する上下補強リブを備え、
前記第1手掛け部の前記第1延出壁部の両側部は、それぞれ前記上下補強リブに連結されていることを特徴とする容器。
【0008】
手段A1によれば、第1手掛け部は、側壁部の膨出部に対応して設けられている。つまり、側壁部のうち膨出部に対応する部位の厚みを容器の内方側に部分的に厚くする(ベース壁部の内面を膨出部に対応して一般部よりも容器の内方側に位置させる)ことで、第1手掛け部の第1延出壁部の下面側の側壁部の厚み方向における幅(奥行幅)をより長く確保することができる。従って、第1手掛け部に手等を掛け易くすることができ、第1手掛け部を利用して容器を運搬等する際の作業性の向上を図ることができる。或いは、第1手掛け部の強度を高めるべく第1折返し壁部から容器の外方側に突出する突部を設ける(当該突部についても側壁部の厚みの範囲内に収める)構成を採用しても、第1延出壁部の奥行幅が短くなることを抑止することができる。従って、第1延出壁部の奥行幅を確保し、第1手掛け部への手等の掛け易さを確保しつつ、第1手掛け部の強度を高める(損傷・変形等を抑制する)とともに、第1手掛け部の下縁部における指への当たり具合をより好適なものとすることができる。
【0009】
手段A2.前記第1折返し壁部の両側部は、それぞれ前記上下補強リブに連結されており、
前記膨出部のうち前記第1折返し壁部の下縁部よりも下方にまで延在する部位は、前記容器の外方側に下方傾斜する部位を備えており、
前記上下補強リブは、前記容器の外方側に下方傾斜する部位よりも、前記容器の外方側に延びていることを特徴とする手段A1に記載の容器。
【0010】
手段A3.前記側壁部は、前記容器が前記組立状態から前記折畳状態とされる場合に先に前記折畳姿勢とされる相対する一対の先畳み側壁部と、前記折畳姿勢とされた前記先畳み側壁部の上方に前記折畳姿勢とされる相対する一対の後畳み側壁部とを備え、
前記容器の折畳状態では、折畳姿勢とされた前記先畳み側壁部が前記底壁部の上方に重なるとともに、折畳姿勢とされた前記後畳み側壁部が前記先畳み側壁部の上方に重なる構成であり、
相対する一対の前記後畳み側壁部には、前記後畳み側壁部の内面の両側辺部から前記膨出部よりも前記容器の内方側に突出する規制壁部が設けられ、
相対する一対の前記先畳み側壁部には、外面の両側部に外面側の厚みを省略するようにして構成され、前記容器の組立状態において前記規制壁部と略当接する被規制壁部が設けられていることを特徴とする手段A1又はA2に記載の容器。
(【0011】以降は省略されています)

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