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公開番号
2024169346
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-05
出願番号
2024079968
出願日
2024-05-16
発明の名称
ヒゲゼンマイを処理する方法、及びヒゲゼンマイを製造する方法
出願人
ニヴァロックス-ファー ソシエテ アノニム
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G04B
17/06 20060101AFI20241128BHJP(時計)
要約
【課題】速度ドリフトを低減するためのヒゲゼンマイを処理する方法を提供する。
【解決手段】時計ムーブメントを装備することを意図した少なくとも一つのヒゲゼンマイを処理する方法であって、ヒゲゼンマイは、Nb-Ti合金から作られ、この方法は、60から99%までの間の相対湿度を有する雰囲気における、30から100℃までの間の温度範囲での、気候スチーミングと称される水蒸気処理のステップを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
時計ムーブメントを装備することを意図した少なくとも一つのヒゲゼンマイを処理する方法であって、
前記ヒゲゼンマイはNb-Ti合金から作られ、
前記方法は、60から99%までの間の相対湿度を有する雰囲気における、30℃から100℃までの間の温度範囲での、気候スチーミングと称される水蒸気処理のステップを含む、方法。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記気候スチーミングのステップが、100から250℃までの間の温度範囲における周囲空気下で行われる標準スチーミングステップよりも先行することを特徴とする、請求項1に記載の処理方法。
【請求項3】
前記気候スチーミングのステップの前記温度範囲は、40から80℃までの間であり、好ましくは40から60℃までの間であることを特徴とする、請求項1に記載の処理方法。
【請求項4】
前記相対湿度は70から97%までの間であり、好ましくは85から95%までの間であり、さらに好ましくは87から95%までの間であることを特徴とする、請求項1に記載の処理方法。
【請求項5】
常圧下で行われることを特徴とする、請求項1に記載の処理方法。
【請求項6】
1から1000mbarまでの間の分圧下で、又は1から5barまでの間の圧力による過圧下で行われることを特徴とする、請求項1に記載の処理方法。
【請求項7】
前記方法は、40から60℃までの間の温度を有する87から95%までの間の相対湿度を含む雰囲気において常圧下で行われることを特徴とする、請求項1に記載の処理方法。
【請求項8】
前記Nb-Ti合金は、40から90%までの間の、好ましくは40から50%までの間の重量パーセンテージのTiを、O、H、C、Fe、Ta、N、Ni、Si、Cu及びAlから選択される一以上の他の元素の可能な痕跡で含み、前記元素はそれぞれが、全重量の0から1600ppmまでの間であり、100%の残部はNbによって構成されることを特徴とする、請求項1に記載の処理方法。
【請求項9】
プレートの中の複数のヒゲゼンマイ、又は前記時計ムーブメントのアセンブリの中に取り付けられた一のヒゲゼンマイを含む、個別のヒゲゼンマイに対して行われ、いくつかのヒゲゼンマイに対して同時に行われ、前記処理は、前記プレート又は前記アセンブリそれぞれに対して適用される、請求項1に記載の処理方法。
【請求項10】
前記アセンブリが前記ヒゲゼンマイ及びコレットを含むことを特徴とし、
前記アセンブリが、テンプ、ヒゲゼンマイ、プレート及び軸を含む振動子によって形成されることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の処理方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、時計ムーブメントのためのヒゲゼンマイ(balance spring)を処理する方法に関する。これはまた、この処理方法から得られるヒゲゼンマイにも関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
時計製造者は、ヒゲゼンマイ振動子の周波数が時間の関数としてドリフトすることをよく知っている。
【0003】
このドリフトを低減するべく、100から250℃までの間の温度で6時間から24時間までの間、ヒゲゼンマイを加熱することからなる水蒸気処理を行うことが一般的である。水蒸気処理は、材料を回復させるとともに、格子間元素すなわち炭素、窒素及び酸素の拡散及び再配列も許容する効果と、自然酸化物層を安定化させる効果とを有する。水蒸気処理にもかかわらず、Nb-Ti合金製のヒゲゼンマイにおいては、1年後にも依然として6s/dを超える速度ドリフトが観察された。
【発明の概要】
【0004】
本発明の目的は、速度ドリフトを低減するためのヒゲゼンマイを処理する新規な方法を提案することにある。方法は、常磁性合金製のヒゲゼンマイに適用され、特に、合金の総重量に対するTiの重量パーセントが40から90%までの間、好ましくは40から50%までの間、であるNb-Ti合金製のヒゲゼンマイに適用される。
【0005】
本発明によれば、ヒゲゼンマイの処理方法は、気候スチーミングと称される水蒸気処理のステップを含む。この水蒸気処理は、制御されたレベルの相対湿度を有する雰囲気において行われるからである。
【0006】
詳しくは、本発明は、時計ムーブメントを装備することを意図した少なくとも一つのヒゲゼンマイを処理する方法に関する。前記ヒゲゼンマイは、Nb-Ti合金から作られ、この方法は、60から99%までの間の相対湿度を有する雰囲気における、30から100℃までの間の温度範囲での、気候スチーミングと称される水蒸気処理のステップを含む。
【0007】
試験によれば、本発明に係る方法によって処理されたヒゲゼンマイの速度ドリフトに明確な減少が示されている。この改善は、湿度によるヒゲゼンマイの表面上の異なる形態のTiO
2
の生成及び成長に起因し得る。これはまた、ヒゲゼンマイの表面に吸着された水分子の存在にも関連し得る。
【0008】
本発明はまた、気候スチーミングステップが行われた時点から5か月の使用後に、その速度が3s/d以下である特徴を有するヒゲゼンマイに関する。
【0009】
本発明の他の特徴及び利点が、以下の説明及び図から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明に係る方法を使用して処理されたヒゲゼンマイと、比較として、未処理のヒゲゼンマイと標準的なスチーミング方法を使用して処理されたヒゲゼンマイとの2つのヒゲゼンマイとに対する速度(s/d)を時間(月)の関数として示す。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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