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公開番号2024168810
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2023085769
出願日2023-05-24
発明の名称低温貯蔵タンク
出願人株式会社IHIプラント,株式会社IHI
代理人個人,個人,個人,個人
主分類F17C 9/00 20060101AFI20241128BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約【課題】低温貯蔵タンクにて開放点検が可能な状態となるまでの期間を短縮し、また高温ガスの使用量を低減可能とする。
【解決手段】低温液化ガスXを貯蔵する地上式貯蔵タンク10であって、コンクリート壁と、コンクリート壁の内壁面側に配置されると共に、低温液化ガスXの貯蔵空間Kに向けて突出する中空のコルゲーション4aを有するメンブレン4と、コルゲーション4aの内部に配置されるヒータ9とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
低温液化ガスを貯蔵する低温貯蔵タンクであって、
コンクリート壁と、
前記コンクリート壁の内壁面側に配置されると共に、低温液化ガスの貯蔵空間に向けて突出する中空のコルゲーションを有するメンブレンと、
前記コルゲーションの内部に配置されるヒータと
を備える低温貯蔵タンク。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
前記コンクリート壁によって形成されたコンクリート側壁と、
前記コンクリート側壁の内壁面側に配置された前記メンブレンである側部メンブレンと
を備え、
複数の前記側部メンブレンの前記コルゲーションが連続することで、平面視にて前記貯蔵空間を囲むように形成された側部環状コルゲーションを有し、
前記ヒータは、前記側部環状コルゲーションの内部に前記配置され、前記側部環状コルゲーションに沿って環状に設けられている
ことを特徴とする請求項1記載の低温貯蔵タンク。
【請求項3】
上下方向に配列された複数の前記側部環状コルゲーションを有し、
内部に前記ヒータが配置されたヒータ内蔵側部環状コルゲーションと、内部に前記ヒータが設置されていないヒータ非内蔵側部環状コルゲーションとを有し、
前記ヒータ内蔵側部環状コルゲーションは、前記ヒータ非内蔵側部環状コルゲーションよりも下方に位置する
ことを特徴とする請求項2記載の低温貯蔵タンク。
【請求項4】
前記コンクリート壁によって形成されたコンクリート基礎版と、
前記コンクリート基礎版の内壁面側に配置された前記メンブレンである底部メンブレンと
を備え、
前記ヒータは、前記底部メンブレンの前記コルゲーションの内部に配置されている
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の低温貯蔵タンク。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、低温貯蔵タンクに関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、コンクリート壁とメンブレンとを備える低温タンクが開示されている。特許文献1に開示された低温タンクは、メンブレンに囲まれた貯蔵空間を有しており、貯蔵空間にLNG(Liquefied Natural Gas)等の低温液化ガスを貯留する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開昭59-125698号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のような低温液化ガスを貯蔵する低温貯蔵タンクは、メンテナンス等のために開放点検を行う場合がある。このような開放点検を行う場合には、内部の貯留した低温液化ガス及び気化ガスを排出して常温に戻す必要がある。このため、低温貯蔵タンクに屋根部から懸架された液化ガス払出管内に備え付けられた液中ポンプを用いて低温液化ガスを排出する。しかしながら、液中ポンプを用いて低温液化ガスの全てを排出することはできず、一定量の低温液化ガスが底部に残ることになる。このような底部に残った低温液化ガスは、例えば低温貯蔵タンクの内部に高温ガスを供給し、このガスの熱容量により低温ガスを気化させて排出する必要がある。ところが、液化アンモニア等の毒性が高い低温液化ガスは、残留濃度が極めて低いレベルになるまで排出する必要がある。このため、低温液化ガスの排出に極めて長い期間を要することになり、稼働を停止していから開放点検が可能な状態となるまでの期間が長期化してしまう。
【0005】
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、低温貯蔵タンクにて開放点検が可能な状態となるまでの期間を短縮可能とし、また高温ガスの使用量を低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決するための手段として、以下の構成を採用する。
【0007】
本発明の第1の態様は、低温液化ガスを貯蔵する低温貯蔵タンクであって、コンクリート壁と、上記コンクリート壁の内壁面側に配置されると共に、低温液化ガスの貯蔵空間に向けて突出する中空のコルゲーションを有するメンブレンと、上記コルゲーションの内部に配置されるヒータとを備えるという構成を採用する。
【0008】
本発明の第2の態様は、上記第1の態様において、上記コンクリート壁によって形成されたコンクリート側壁と、上記コンクリート側壁の内壁面側に配置された上記メンブレンである側部メンブレンとを備え、複数の上記側部メンブレンの上記コルゲーションが連続することで、平面視にて上記貯蔵空間を囲むように形成された側部環状コルゲーションを有し、上記ヒータが、上記側部環状コルゲーションの内部に上記配置され、上記側部環状コルゲーションに沿って環状に設けられているという構成を採用する。
【0009】
本発明の第3の態様は、上記第2の態様において、上下方向に配列された複数の上記側部環状コルゲーションを有し、内部に上記ヒータが配置されたヒータ内蔵側部環状コルゲーションと、内部に上記ヒータが設置されていないヒータ非内蔵側部環状コルゲーションとを有し、上記ヒータ内蔵側部環状コルゲーションが、上記ヒータ非内蔵側部環状コルゲーションよりも下方に位置するという構成を採用する。
【0010】
本発明の第4の態様は、上記第1~第3のいずれかの態様において、上記コンクリート壁によって形成されたコンクリート基礎版と、上記コンクリート基礎版の内壁面側に配置された上記メンブレンである底部メンブレンとを備え、上記ヒータが、上記底部メンブレンの上記コルゲーションの内部に配置されているという構成を採用する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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