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公開番号
2024179080
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-26
出願番号
2023097604
出願日
2023-06-14
発明の名称
液化ガスの荷役方法および荷役装置
出願人
川崎重工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
F17C
13/00 20060101AFI20241219BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約
【課題】液化ガス基地と輸送船との間の荷役の際に、液化ガスを移送する配管のパージ作業の時間短縮を図る。
【解決手段】液化ガス基地1と液化ガス輸送船2との間で液化ガスを荷役する。液化ガス基地1から延び出す配管であって第1弁51を有する第1配管3の第1フランジ3Fと、液化ガス輸送船2から延び出す配管であって第2弁52を有する第2配管4の第2フランジ4Fとを、第1弁51および第2弁52を閉止した状態で接続することで、第1弁51と第2弁52との間に縁切りされた配管接続部PJを形成する。続いて、配管接続部PJを真空ポンプ13で真空引きする。その後、配管接続部PJに窒素ガスタンク12から窒素ガスを充填する。しかる後、第1弁51および第2弁52を開放して、液化ガス基地1と液化ガス輸送船2との間で液化ガスを移送する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
液化ガス基地と輸送船との間で液化ガスを荷役する方法であって、
前記液化ガス基地から延び出す配管であって第1弁を有する第1配管の先端と、前記輸送船から延び出す配管であって第2弁を有する第2配管の先端とを、前記第1弁および前記第2弁を閉止した状態で接続することで、前記第1弁と前記第2弁との間に縁切りされた配管接続部を形成し、
前記配管接続部を真空引きし、
前記配管接続部に置換ガスを充填し、
前記第1弁および前記第2弁を開放して、前記液化ガス基地と前記輸送船との間で液化ガスを移送する、液化ガスの荷役方法。
続きを表示(約 850 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の液化ガスの荷役方法において、
前記液化ガスが液化水素である、液化ガスの荷役方法。
【請求項3】
請求項2に記載の液化ガスの荷役方法において、
前記配管接続部への置換ガスの充填は、真空引きされた前記配管接続部に不活性ガスを充填する第1充填と、前記配管接続部に充填された前記不活性ガスを水素ガスに置換する第2充填とを含む、液化ガスの荷役方法。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の液化ガスの荷役方法において、
前記液化ガス基地と前記輸送船との間での液化ガスの移送後、当該液化ガスのボイルオフガスを前記配管接続部へ供給し、当該配管接続部に残存する液化ガスを、前記第1弁を開放し前記第1配管を通して前記液化ガス基地側へ押し出す、若しくは、前記第2弁を開放し前記第2配管を通して前記輸送船側へ押し出す、液化ガスの荷役方法。
【請求項5】
請求項4に記載の液化ガスの荷役方法において、
前記ボイルオフガスによる前記押し出しの後、前記第1弁および前記第2弁を閉止して、前記配管接続部に前記ボイルオフガスを封入し、
前記配管接続部を真空引きして、前記ボイルオフガスを前記配管接続部から排出する、液化ガスの荷役方法。
【請求項6】
液化ガス基地と輸送船との間での液化ガスの荷役を行う荷役装置であって、
前記液化ガス基地から延び出す配管であって第1弁を有し、前記輸送船から延び出す配管であって第2弁を有する第2配管と接続される第1配管と、
前記第1弁および前記第2弁が閉止され且つ前記第1配管の先端と前記第2配管の先端とが接続された状態において、前記第1弁と前記第2弁との間に形成される縁切りされた配管接続部を真空引きすることが可能な真空ポンプと、
前記配管接続部に置換ガスを供給可能な置換ガス供給装置と、
を備える液化ガスの荷役装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、液化ガス基地と液化ガス輸送船との間で液化ガスを荷役する荷役方法および荷役装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
液化ガス基地の貯蔵タンクと液化ガス輸送船との間では、液化ガスの移送を含む荷役が行われる。荷役の際、液化ガス基地から延び出す配管と輸送船から延び出す配管とが接続されて荷役配管が形成され、当該荷役配管を通して液化ガスが移送される。通常、前記接続の作業は屋外で行われるので、荷役配管内には空気が存在している。荷役される可燃性の液化ガスと空気中の酸素との接触を防止するため、液化ガスの荷役の前に、前記荷役配管内に存在する空気を排除するパージ作業が必要となる。
【0003】
前記パージ作業の具体的手段として、プレッシャースイングが知られている(特許文献1)。プレッシャースイングでは、パージガスを前記荷役配管に供給する加圧作業と、前記荷役配管内のガスを排出する落圧作業とが繰り返される。液化水素の荷役配管の場合、先ず荷役配管内の空気を窒素ガスに置換し、次いで窒素ガスを水素ガスに置換するパージ作業を、各々プレッシャースイングにて行うことになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-79998号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、プレッシャースイングでは、加圧作業と落圧作業とを相当回数繰り返さないと、移送配管内のガスを問題のないレベルまで排除できない。液化水素の荷役配管の場合、上述の窒素ガス置換および水素ガス置換の何れにおいても、加圧・落圧作業およびガス濃度測定作業を数十回程度繰り返さねばならず、長い作業時間を要するという問題がある。
【0006】
本開示の目的は、液化ガス基地と輸送船との間の荷役の際に、液化ガスを移送する配管のパージ作業の時間短縮を図れる荷役方法および荷役装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一局面に係る液化ガスの荷役方法は、液化ガス基地と輸送船との間で液化ガスを荷役する方法であって、前記液化ガス基地から延び出す配管であって第1弁を有する第1配管の先端と、前記輸送船から延び出す配管であって第2弁を有する第2配管の先端とを、前記第1弁および前記第2弁を閉止した状態で接続することで、前記第1弁と前記第2弁との間に縁切りされた配管接続部を形成し、前記配管接続部を真空引きし、前記配管接続部に置換ガスを充填し、前記第1弁および前記第2弁を開放して、前記液化ガス基地と前記輸送船との間で液化ガスを移送する。
【0008】
本開示の他の局面に係る液化ガスの荷役装置は、液化ガス基地と輸送船との間での液化ガスの荷役を行う荷役装置であって、前記液化ガス基地から延び出す配管であって第1弁を有し、前記輸送船から延び出す配管であって第2弁を有する第2配管と接続される第1配管と、前記第1弁および前記第2弁が閉止され且つ前記第1配管の先端と前記第2配管の先端とが接続された状態において、前記第1弁と前記第2弁との間に形成される縁切りされた配管接続部を真空引きすることが可能な真空ポンプと、前記配管接続部に置換ガスを供給可能な置換ガス供給装置と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、液化ガス基地と輸送船との間の荷役の際に、液化ガスを移送する配管のパージ作業の時間短縮を図れる荷役方法および荷役装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本開示の液化ガスの荷役方法が適用される荷役装置の第1実施形態に係る構成を概略的に示す図である。
図2は、第1実施形態の荷役方法における、配管接続部の形成工程、配管接続部の真空引き工程および置換ガス充填工程を示す図である。
図3は、第1実施形態の荷役方法における、配管接続部を通した液化ガスの移送工程を示す図である。
図4は、第1実施形態の荷役方法における、配管接続部からの液化ガスの押し出し工程を示す図である。
図5は、第1実施形態の荷役方法における、配管接続部閉鎖工程および配管接続部の解除工程を示す図である。
図6は、本開示の液化ガスの荷役方法が適用される荷役装置の第2実施形態に係る構成を概略的に示す図である。
図7は、第2実施形態の荷役方法における、配管接続部の形成工程および配管接続部の真空引き工程を示す図である。
図8は、第2実施形態の荷役方法における、配管接続部への置換ガスの第1充填工程および第2充填工程を示す図である。
図9は、第2実施形態の荷役方法における、配管接続部を通した液化ガスの移送工程を示す図である。
図10は、第2実施形態の荷役方法における、配管接続部からの液化ガスの押し出し工程を示す図である。
図11は、第2実施形態の荷役方法における、液化水素移送後の配管接続部の真空引き工程および置換ガス充填工程を示す図である。
図12は、比較例の荷役方法を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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