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公開番号
2024168065
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-05
出願番号
2023084458
出願日
2023-05-23
発明の名称
推進装置、及び移動体
出願人
三菱重工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B63H
5/15 20060101AFI20241128BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約
【課題】設計の自由度の向上を図ることができる推進装置、及び移動体を提供する。
【解決手段】推進装置は、水面下で軸線が前後方向に延びるように配置され、流路を形成する筒部と、筒部の内部に配置され、軸線方向に延びる軸部と、軸部に装着され、流路内で軸線の径方向に延びるとともに軸線の周方向に配列された複数のプロペラ翼を有し、軸線回りに回転可能なプロペラと、流路内でプロペラに対して前側及び後側の少なくともいずれか一方に設けられ、径方向に延びるとともに周方向に配列され、軸部を支持する複数のストラットと、を備え、複数のストラットは、上下方向に延びて軸線を通る対称線に対して左右対称に配置され、ストラット同士の角度間隔のうち少なくとも1つの角度間隔は、他のストラット同士の角度間隔と異なり、軸線を通るように水平方向に延在する水平面に対して、上下方向両側に少なくとも1つのストラットが配置されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
水面下で軸線が前後方向に延びるように配置され、前側を上流側とするとともに後側を下流側とする流路を形成する筒部と、
前記筒部の内部に配置され、前記軸線方向に延びる軸部と、
前記軸部に装着され、前記流路内で前記軸線の径方向に延びるとともに前記軸線の周方向に配列された複数のプロペラ翼を有し、前記軸線回りに回転可能なプロペラと、
前記流路内で前記プロペラに対して前側及び後側の少なくともいずれか一方に設けられ、前記径方向に延びるとともに前記周方向に配列され、前記軸部を支持する複数のストラットと、
を備え、
前記複数のストラットは、上下方向に延びて前記軸線を通る対称線に対して左右対称に配置され、
前記ストラット同士の角度間隔のうち少なくとも1つの角度間隔は、他の前記ストラット同士の角度間隔と異なり、
前記軸線を通るように水平方向に延在する水平面に対して、上下方向両側に少なくとも1つの前記ストラットが配置されている、推進装置。
続きを表示(約 830 文字)
【請求項2】
前記ストラット同士の角度間隔のうち1つの角度間隔のみが、他の前記ストラット同士の角度間隔と異なっている、請求項1に記載の推進装置。
【請求項3】
N本の前記ストラットのそれぞれが、前記軸線回りの領域を前記周方向に均等に分割する(N×2-1)本の分割線のいずれかに配置され、1以上N未満であるN’に対して、前記ストラット同士の角度間隔は、N’×360/(N×2-1)度のいずれかである、請求項1又は2に記載の推進装置。
【請求項4】
前記分割線の本数(N×2-1)と、前記プロペラ翼の数とは、互いに素である請求項3に記載に推進装置。
【請求項5】
前記分割線の本数(N×2-1)は、前記プロペラ翼の数と異なっている、請求項3に記載の推進装置。
【請求項6】
前記ストラットの数は、N=4である、請求項3に記載の推進装置。
【請求項7】
M≧Nとして、
N本の前記ストラットのそれぞれが、前記軸線回りの領域を前記周方向に均等に分割する(M×2-1)本の分割線のいずれかに配置されている、請求項1又は2に記載の推進装置。
【請求項8】
前記プロペラは、前後方向に並んで2つ設けられ、
前記2つのプロペラは、互いに逆向きに回転するように設けられ、
前記ストラットは、前記2つのプロペラに対して前側及び後側のそれぞれに複数設けられ、
後側の前記複数のストラットの配置は、前側の前記複数のストラットの配置を上下反転させた配置である、請求項1又は2に記載の推進装置。
【請求項9】
前記プロペラ翼の数と前記ストラットの数には、公約数が存在する、請求項1又は2に記載の推進装置。
【請求項10】
請求項1又は2に記載の推進装置を備え、水上及び水中の少なくともいずれか一方で移動可能な移動体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、推進装置、及び移動体に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、船舶等に取り付けられるノズル付きの推進装置が開示されている。この推進装置では、プロペラ軸を支持するストラットがプロペラ翼の前後に設けられている。ストラットはプロペラ軸の周りに周方向に並んで角度間隔が均等となるように、複数設けられている。これら均等に配置された複数のストラットによって、プロペラ軸が強固に支持される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許第9821896号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の推進装置では、ストラットの本数の増加に伴い流体の抵抗が増加する。そのため、推進装置の効率が低下することが懸念される。また、プロペラの回転中に、プロペラ翼とストラットとが一度に重なる領域が大きいと、推力の変動が大きくなるため、プロペラ翼の枚数を考慮してストラットの本数を決めなければならない。さらに、推進装置の強度も考慮する必要があり、設計の自由度が大きく制限されてしまっていた。
【0005】
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであって、設計の自由度の向上を図ることができる推進装置、及び移動体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示に係る推進装置は、水面下で軸線が前後方向に延びるように配置され、前側を上流側とするとともに後側を下流側とする流路を形成する筒部と、前記筒部の内部に配置され、前記軸線方向に延びる軸部と、前記軸部に装着され、前記流路内で前記軸線の径方向に延びるとともに前記軸線の周方向に配列された複数のプロペラ翼を有し、前記軸線回りに回転可能なプロペラと、前記流路内で前記プロペラに対して前側及び後側の少なくともいずれか一方に設けられ、前記径方向に延びるとともに前記周方向に配列され、前記軸部を支持する複数のストラットと、を備え、前記複数のストラットは、上下方向に延びて前記軸線を通る対称線に対して左右対称に配置され、前記ストラット同士の角度間隔のうち少なくとも1つの角度間隔は、他の前記ストラット同士の角度間隔と異なり、前記軸線を通るように水平方向に延在する水平面に対して、上下方向両側に少なくとも1つの前記ストラットが配置されている。
【0007】
本開示に係る移動体は、上記の推進装置を備え、水上及び水中の少なくともいずれか一方で移動可能である。
【発明の効果】
【0008】
本開示の推進装置、及び移動体によれば、設計の自由度の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の第1実施形態に係る移動体の概略構成を示す模式図である。
本開示の第1実施形態に係る推進装置を左側から見た模式図である。
本開示の第1実施形態に係るプロペラ翼の配置を前側から見た模式図である。
本開示の第1実施形態に係るストラットの配置を前側から見た模式図である。
本開示の第1実施形態に係るストラットの配置の別の一例を前側から見た模式図である。
本開示の第2実施形態に係るストラットの配置を前側から見た模式図である。
本開示の第3実施形態に係るストラットの配置を前側から見た模式図である。
本開示の第4実施形態に係る推進装置を左側から見た模式図である。
本開示の第4実施形態に係る前側のストラットの配置を示す模式図である。
本開示の第4実施形態に係る後側のストラットの配置を示す模式図である。
本開示の変形例に係る移動体の概略構成を示す模式図である。
本開示の変形例に係る推進装置を左側から見た模式図である。
本開示の変形例に係る推進装置を左側から見た模式図である。
本開示の変形例に係るストラットの配置を前側から見た模式図である。
本開示の変形例に係るストラットの配置を前側から見た模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<第1実施形態>
(移動体の構成)
以下、本開示の実施形態に係る移動体1について、図1から図4を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の移動体1は、水上で移動可能な船舶1aである。船舶1aは、船体2と、推進装置10と、を備える。
(【0011】以降は省略されています)
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