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公開番号2024167555
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-04
出願番号2023083712
出願日2023-05-22
発明の名称車両用照明装置、および車両用灯具
出願人東芝ライテック株式会社
代理人個人,個人
主分類F21S 45/47 20180101AFI20241127BHJP(照明)
要約【課題】伝熱部の位置がズレるのを抑制することができる車両用照明装置、および車両用灯具を提供することである。
【解決手段】実施形態に係る車両用照明装置は、一方の端部に開口する凹部を有するソケットと;前記ソケットの前記凹部の内部に設けられ、前記ソケットの前記端部から露出する第1の面と、前記凹部の内部を延びる第2の面と、前記第2の面に設けられた凸部と、を有する伝熱部と;前記伝熱部の前記第1の面に設けられた基板と;前記基板の上に設けられた発光素子と;を具備している。前記凹部の内壁と、前記第2の面との間に、接着層、または、熱伝導グリスを含む伝熱層が設けられる場合には、前記凸部の先端が、前記凹部の前記内壁に食い込んでいる。前記凹部の内壁と、前記第2の面とが接触する場合には、前記凸部が前記凹部の前記内壁に埋め込まれている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
一方の端部に開口する凹部を有するソケットと;
前記ソケットの前記凹部の内部に設けられ、前記ソケットの前記端部から露出する第1の面と、前記凹部の内部を延びる第2の面と、前記第2の面に設けられた凸部と、を有する伝熱部と;
前記伝熱部の前記第1の面に設けられた基板と;
前記基板の上に設けられた発光素子と;
を具備し、
前記凹部の内壁と、前記第2の面との間に、接着層、または、熱伝導グリスを含む伝熱層が設けられる場合には、前記凸部の先端が、前記凹部の前記内壁に食い込み、
前記凹部の内壁と、前記第2の面とが接触する場合には、前記凸部が前記凹部の前記内壁に埋め込まれている車両用照明装置。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
前記ソケットは、第3の面と、前記第3の面と対向する第4の面と、を有するフランジと、前記フランジの前記第3の面に設けられ、前記フランジ側とは反対側の端部に前記凹部が開口する装着部と、を有し、
前記車両用照明装置の中心軸に沿った方向において、前記伝熱部の前記凸部が、前記第3の面と、前記第4の面と、の間に位置している請求項1記載の車両用照明装置。
【請求項3】
前記伝熱部は、
前記第1の面を有するベースと;
一方の端部が前記ベースと接続され、前記ベースの、前記第1の面側とは反対側に延び、前記第2の面を有するフィンと;
を具備している請求項1または2に記載の車両用照明装置。
【請求項4】
前記ベース、および前記フィンは、板状を呈し、一体に形成されている請求項3記載の車両用照明装置。
【請求項5】
請求項1記載の車両用照明装置と;
前記車両用照明装置が取り付けられる筐体と;
を具備した車両用灯具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、車両用照明装置、および車両用灯具に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
省エネルギー化や長寿命化などの観点から、フィラメントを有するランプを備えた車両用照明装置に代えて、発光ダイオードなどの発光素子を備えた車両用照明装置の普及が進んでいる。発光素子を備えた車両用照明装置は、発光素子が実装された基板と、基板が設けられるソケットと、を有している。近年においては、車両用照明装置の軽量化のために、高熱伝導性樹脂から形成されたソケットが用いられる様になってきている。
【0003】
ここで、高熱伝導性樹脂の熱伝導率は、樹脂の熱伝導率よりは高いものの、金属の熱伝導率よりは低くなる。そのため、高熱伝導性樹脂から形成されたソケットとすると、発光素子を点灯させた際に発生した熱が、ソケットを介して外部に放出され難くなる。ソケットを介した放熱がし難くなると、発光素子の温度が高くなり過ぎて、最大ジャンクション温度を超えるおそれがある。
【0004】
そのため、発光素子が実装された基板と、ソケットとの間に、金属から形成された伝熱部を設ける技術が提案されている。伝熱部が設けられていれば、発光素子を点灯させた際に発生した熱が、ソケットのより広い領域に伝わるので、放熱性を向上させることができる。
【0005】
伝熱部は、ソケットに設けられた凹部の内壁に接着したり、凹部の内部に熱伝導グリス(放熱グリス)を介して取り付けたり、インサート成形法によりソケットの内部に埋め込んだりしている。ところが、接着剤を硬化させる際に接着剤が膨張したり、環境温度が高くなった際に熱伝導グリスが膨張したり、走行などに伴う振動が車両用照明装置に加えられたりした際に、車両用照明装置の中心軸に沿った方向における伝熱部の位置がズレる場合がある。伝熱部の位置がズレると配光特性が変化するおそれがある。
そこで、伝熱部の位置がズレるのを抑制することができる技術の開発が望まれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2016-195099号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、伝熱部の位置がズレるのを抑制することができる車両用照明装置、および車両用灯具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態に係る車両用照明装置は、一方の端部に開口する凹部を有するソケットと;前記ソケットの前記凹部の内部に設けられ、前記ソケットの前記端部から露出する第1の面と、前記凹部の内部を延びる第2の面と、前記第2の面に設けられた凸部と、を有する伝熱部と;前記伝熱部の前記第1の面に設けられた基板と;前記基板の上に設けられた発光素子と;を具備している。前記凹部の内壁と、前記第2の面との間に、接着層、または、熱伝導グリスを含む伝熱層が設けられる場合には、前記凸部の先端が、前記凹部の前記内壁に食い込んでいる。前記凹部の内壁と、前記第2の面とが接触する場合には、前記凸部が前記凹部の前記内壁に埋め込まれている。
【発明の効果】
【0009】
本発明の実施形態によれば、伝熱部の位置がズレるのを抑制することができる車両用照明装置、および車両用灯具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施の形態に係る車両用照明装置を例示するための模式斜視図である。
図1における車両用照明装置のA-A線断面図である。
伝熱部を例示するための模式斜視図である。
(a)~(c)は、凸部の断面形状を例示するための模式断面図である。
他の実施形態に係る伝熱部を例示するための模式斜視図である。
伝熱部の配置を例示するための模式断面図である。
図5におけるフィンのB-B線断面図である。
車両用灯具を例示するための模式部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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