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公開番号2024166575
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-29
出願番号2023082760
出願日2023-05-19
発明の名称認知機能検査装置、プログラム及び認知機能検査システム
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A61B 10/00 20060101AFI20241122BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】文章を様々なレイアウトで表示し、各レイアウトについての被検者の読み速度を用いて被検者の認知機能状態を判定する認知機能検査装置、プログラム及び認知機能検査システムを提供する。
【解決手段】認知機能検査装置1は、第1レイアウトで示される第1の分割文章と、第1レイアウトとは異なるレイアウトである第2レイアウトで示され前記第1の分割文章とは異なる第2の分割文章とをタッチパネルディスプレイ37に出力する文章出力部15と、被検者による各分割文章の読み速度を計測する読み速度算出部18と、計測した第1の分割文章及び前記第2の分割文章の読み速度の差の大きさに基づいて、被検者の認知機能状態を示す認知機能スコアを付与するスコア付与部21と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1レイアウトで示される第1の分割文章と、第1レイアウトとは異なるレイアウトである第2レイアウトで示され前記第1の分割文章とは異なる第2の分割文章とを表示部に出力する文章出力手段と、
被検者による各分割文章の読み速度を計測する読み速度計測手段と、
前記読み速度計測手段により計測した前記第1の分割文章及び前記第2の分割文章の前記読み速度の差の大きさに基づいて、前記被検者の認知機能状態を示す認知機能スコアを付与するスコア付与手段と、
を備える、認知機能検査装置。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
請求項1に記載の認知機能検査装置において、
前記読み速度の差と、前記認知機能スコアとの関係性に係る情報を記憶する関係情報記憶部を備え、
前記スコア付与手段は、前記関係情報記憶部に記憶された前記関係性に係る情報に基づいて、前記被検者の前記認知機能スコアを付与する、認知機能検査装置。
【請求項3】
請求項1に記載の認知機能検査装置において、
前記文章出力手段は、一の分割文章ごとに閲読可能な状態で前記表示部に出力する、認知機能検査装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれかに記載の認知機能検査装置において、
前記被検者による送り操作を受け付ける送り操作受付手段を備え、
前記文章出力手段は、一の分割文章のみを表示し、前記送り操作受付手段が前記送り操作を受け付けたことに応じて、表示中の分割文章の次に続く分割文章のみを前記表示部に出力し、
各分割文章が表示されている時間を計測する時間計測手段を備え、
前記読み速度計測手段は、表示中の前記分割文章の文字数と、前記時間計測手段が計測した前記分割文章に対する前記時間とに基づいて、前記読み速度を算出する、認知機能検査装置。
【請求項5】
請求項1から請求項3までのいずれかに記載の認知機能検査装置において、
前記被検者の視線位置を検出する視線検出部と、
前記視線検出部が検出した前記視線位置が各分割文章の先頭から末尾までを移動する時間を各々計測する時間計測手段と、
を備え、
前記読み速度計測手段は、各分割文章の文字数と、前記時間計測手段が計測した各分割文章に対する各時間とに基づいて、各分割文章の前記読み速度を算出する、認知機能検査装置。
【請求項6】
請求項1に記載の認知機能検査装置において、
文章を所定の単位で分割する文章分割手段と、
前記文章分割手段により分割した各分割文章に施すレイアウトを決定するレイアウト決定手段と、
を備え、
前記レイアウト決定手段は、各分割文章のレイアウトを、前後の分割文章とは異なるレイアウトになるように決定する、認知機能検査装置。
【請求項7】
請求項6に記載の認知機能検査装置において、
前記文章の内容に関する問題を前記表示部に出力する問題出力手段と、
前記問題出力手段が出力した前記問題に対する回答を入力部から受け付ける回答受付手段と、
前記回答受付手段が受け付けた回答が、前記問題に対する正答であるか否かを確認する確認手段と、
を備え、
前記スコア付与手段は、前記確認手段により前記回答が正答であると確認できた場合に前記認知機能スコアを付与する、認知機能検査装置。
【請求項8】
コンピュータを、
第1レイアウトで示される第1の分割文章と、第1レイアウトとは異なるレイアウトである第2レイアウトで示され前記第1の分割文章とは異なる第2の分割文章とを表示部に出力する文章出力手段と、
被検者による各分割文章の読み速度を計測する読み速度計測手段と、
前記読み速度計測手段により計測した前記第1の分割文章及び前記第2の分割文章の前記読み速度の差の大きさに基づいて、前記被検者の認知機能状態を示す認知機能スコアを付与するスコア付与手段と、
として機能させるためのプログラム。
【請求項9】
第1レイアウトで示される第1の分割文章と、第1レイアウトとは異なるレイアウトである第2レイアウトで示され前記第1の分割文章とは異なる第2の分割文章とを表示装置に出力する文章出力手段と、
被検者による各分割文章の読み速度を計測する読み速度計測手段と、
前記読み速度計測手段により計測した前記第1の分割文章及び前記第2の分割文章の前記読み速度の差の大きさに基づいて、前記被検者の認知機能状態を示す認知機能スコアを付与するスコア付与手段と、
を備える、認知機能検査システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、認知機能検査装置、プログラム及び認知機能検査システムに関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
現在、認知機能の低下を初期段階で把握し、早期対応によって認知症の発症や進行を抑制することが検討されている。そして、認知症であるか否か等の認知機能障害を診断するための様々な方法が開示されている。例えば、n-back課題を用いた認知機能検査システムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6815616号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の方法は、音声を出力するものである。
他方、発明者らは、軽微な認知機能の低下を検知するために、軽微な認知機能の低下でも影響を受ける行為として「読み」に着目した。「読み」は生得的でなく、幼少期に訓練を重ねることで初めて獲得できる能力である。そのため、読むときには非常に高度な認知処理を必要とする。
実験の結果、認知機能が低下している場合ほど、視点移動回数が増えて読み速度が低下することがわかった。また、文章のレイアウトが読みにくい場合ほど、読み速度が低下する傾向にあった。
【0005】
そこで、本発明は、文章を様々なレイアウトで表示し、各レイアウトについての被検者の読み速度を用いて被検者の認知機能状態を判定する認知機能検査装置、プログラム及び認知機能検査システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。
第1の発明は、第1レイアウトで示される第1の分割文章と、第1レイアウトとは異なるレイアウトである第2レイアウトで示され前記第1の分割文章とは異なる第2の分割文章とを表示部に出力する文章出力手段と、被検者による各分割文章の読み速度を計測する読み速度計測手段と、前記読み速度計測手段により計測した前記第1の分割文章及び前記第2の分割文章の前記読み速度の差の大きさに基づいて、前記被検者の認知機能状態を示す認知機能スコアを付与するスコア付与手段と、を備える、認知機能検査装置である。
第2の発明は、第1の発明の認知機能検査装置において、前記読み速度の差と、前記認知機能スコアとの関係性に係る情報を記憶する関係情報記憶部を備え、前記スコア付与手段は、前記関係情報記憶部に記憶された前記関係性に係る情報に基づいて、前記被検者の前記認知機能スコアを付与する、認知機能検査装置である。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明の認知機能検査装置において、前記文章出力手段は、一の分割文章ごとに閲読可能な状態で前記表示部に出力する、認知機能検査装置である。
第4の発明は、第1の発明から第3の発明までのいずれかの認知機能検査装置において、前記被検者による送り操作を受け付ける送り操作受付手段を備え、前記文章出力手段は、一の分割文章のみを表示し、前記送り操作受付手段が前記送り操作を受け付けたことに応じて、表示中の分割文章の次に続く分割文章のみを前記表示部に出力し、各分割文章が表示されている時間を計測する時間計測手段を備え、前記読み速度計測手段は、表示中の前記分割文章の文字数と、前記時間計測手段が計測した前記分割文章に対する前記時間とに基づいて、前記読み速度を算出する、認知機能検査装置である。
第5の発明は、第1の発明から第3の発明までのいずれかの認知機能検査装置において、前記被検者の視線位置を検出する視線検出部と、前記視線検出部が検出した前記視線位置が各分割文章の先頭から末尾までを移動する時間を各々計測する時間計測手段と、を備え、前記読み速度計測手段は、各分割文章の文字数と、前記時間計測手段が計測した各分割文章に対する各時間とに基づいて、各分割文章の前記読み速度を算出する、認知機能検査装置である。
第6の発明は、第1の発明から第5の発明までのいずれかの認知機能検査装置において、文章を所定の単位で分割する文章分割手段と、前記文章分割手段により分割した各分割文章に施すレイアウトを決定するレイアウト決定手段と、を備え、前記レイアウト決定手段は、各分割文章のレイアウトを、前後の分割文章とは異なるレイアウトになるように決定する、認知機能検査装置である。
第7の発明は、第6の発明の認知機能検査装置において、前記文章の内容に関する問題を前記表示部に出力する問題出力手段と、前記問題出力手段が出力した前記問題に対する回答を入力部から受け付ける回答受付手段と、前記回答受付手段が受け付けた回答が、前記問題に対する正答であるか否かを確認する確認手段と、を備え、前記スコア付与手段は、前記確認手段により前記回答が正答であると確認できた場合に前記認知機能スコアを付与する、認知機能検査装置である。
第8の発明は、第1の発明から第7の発明までのいずれかの認知機能検査装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。
第9の発明は、第1レイアウトで示される第1の分割文章と、第1レイアウトとは異なるレイアウトである第2レイアウトで示され前記第1の分割文章とは異なる第2の分割文章とを表示装置に出力する文章出力手段と、被検者による各分割文章の読み速度を計測する読み速度計測手段と、前記読み速度計測手段により計測した前記第1の分割文章及び前記第2の分割文章の前記読み速度の差の大きさに基づいて、前記被検者の認知機能状態を示す認知機能スコアを付与するスコア付与手段と、を備える、認知機能検査システムである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、文章を様々なレイアウトで表示し、各レイアウトについての被検者の読み速度を用いて被検者の認知機能状態を判定する認知機能検査装置、プログラム及び認知機能検査システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施形態に係る認知機能検査装置の機能ブロック図である。
本実施形態に係る認知機能検査装置の記憶部の例を示す図である。
本実施形態に係る認知機能検査装置の文章分割処理を示すフローチャートである。
本実施形態に係る認知機能検査装置の文章記憶部の具体例を示す図である。
本実施形態に係る文章分割処理後の分割文章の例を示す図である。
本実施形態に係る認知機能検査装置の文章閲読処理を示すフローチャートである。
本実施形態に係る認知機能検査装置の表示例及び操作例を示す図である。
本実施形態に係る認知機能検査装置の文章出力後処理を示すフローチャートである。
変形形態に係る認知機能検査システムの全体構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための形態について、図を参照しながら説明する。なお、これは、あくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
(実施形態)
図1は、本実施形態に係る認知機能検査装置1の機能ブロック図である。
図2は、本実施形態に係る認知機能検査装置1の記憶部30の例を示す図である。
【0010】
<認知機能検査装置1>
認知機能検査装置1は、文章を段落で分割した分割文章を、読みやすさの異なるレイアウトによって順番に表示させ、表示された各々の分割文章についての被検者の読み速度を用いて被検者の認知機能状態を判定するための装置である。
認知機能検査装置1は、例えば、タブレットに代表される携帯端末である。認知機能検査装置1は、その他、パーソナルコンピュータ(PC)等であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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