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公開番号
2024166506
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-29
出願番号
2023082646
出願日
2023-05-19
発明の名称
ネジキャップ
出願人
三笠産業株式会社
代理人
弁理士法人森本国際特許事務所
主分類
B65D
51/22 20060101AFI20241122BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】上蓋にかかるシャワー水が上蓋とキャップ本体との隙間部に大量に滴り落ちることを抑制する構造によりシャワー水の侵入を防止し、シャワー水に阻害されることなく内部減圧状態を速やかに破壊できるネジキャップを提供する。
【解決手段】本体部6は、上蓋5に覆われる本体基部61と、上蓋5から露出する本体スカート部62を有し、上蓋5は、キャップ軸心周りの蓋周壁23が蓋開口側にフレア部27を有し、フレア部27は、本体スカート部62の外周面よりもキャップ径方向外側に広がり、フレア内側にキャップ軸心周りにフレア遊嵌部271を有し、フレア遊嵌部271は、フレア内周面が蓋内周面よりもキャップ径方向外側に窪み、フレア内周面と本体基部の外周面とを隔てるフレア空隙部272を形成し、フレア部27の開口縁端面273にフレア空隙部272に通じる開放口274を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
容器の口部に装着するキャップ本体と、キャップ本体に装着する上蓋を有し、
キャップ本体は、容器の口部を容器の軸心周りに囲む本体部と、容器の口部を覆う中栓を有し、
本体部は、上蓋に覆われる本体基部と、上蓋から露出する本体スカート部を有し、本体基部が本体スカート部よりキャップ径方向で小径をなし、
上蓋は、キャップ軸心周りの蓋周壁が蓋開口側にフレア部を有し、
フレア部は、本体スカート部の外周面よりもキャップ径方向外側に広がり、フレア内側にキャップ軸心周りにフレア遊嵌部を有し、
フレア遊嵌部は、フレア内周面が蓋内周面よりもキャップ径方向外側に窪み、フレア内周面と本体基部の外周面とを隔てるフレア空隙部を形成し、
フレア部の開口縁端面にフレア空隙部に通じる開放口を有することを特徴とするネジキャップ。
続きを表示(約 500 文字)
【請求項2】
フレア部の開口縁端面の開放口は、フレア内周面よりもキャップ径方向外側に窪み、キャップ径方向外側の開放口内面と本体基部の外周面との離隔距離が、フレア空隙部におけるフレア内周面と本体基部の外周面との離隔距離よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のネジキャップ。
【請求項3】
フレア部の開口縁端面は、端面内周縁が本体スカート部の外周面に近接し、キャップ径方向外側に広がることを特徴とする請求項1に記載のネジキャップ。
【請求項4】
本体スカート部は、分別回収構造の始端となる摘み部を有し、摘み部は、本体スカート部外周面からキャップ径方向内側に窪む凹部を有し、
フレア部は、開口縁端面のキャップ軸心周りの複数個所に開放口を有し、開放口の一つが摘み部の凹部に通じることを特徴とする請求項1に記載のネジキャップ。
【請求項5】
上蓋は、内側天面からキャップ軸心方向に伸びるネジ筒を有し、ネジ筒は中栓の外周にネジ接合し、ネジ筒と蓋周壁の間にフレア空隙部に通じる開放空間を有することを特徴とする請求項1に記載のネジキャップ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネジキャップに関し、シャワー水の吸込みを防止する技術に係るものである。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1は、液体内容物を高温充填したのちにシャワー冷却する容器の注出口部に螺着するキャップである。キャップの雌ネジを形成する周壁内周面に縦の空気供給用溝を周方向に等間隔で複数本設けており、さらに周壁の下端裾部は周壁よりも外側へ突出するように内外周面ともに外側へ拡径している。この下端裾部の内周面と容器の注出口部の外周面との間に、減圧状態における冷却水の吸引を防止する為の広い空間を形成させている。
【0003】
特許文献2は、容器の口部に装着されるキャップであり、キャップ本体とキャップ本体に被せられる上蓋とを有している。キャップ本体の外周には、上蓋の側面部とキャップ本体に設けた注出筒との間の空間が外気に連通する通気溝を複数の箇所に設けている。そして、上蓋径方向において、上蓋の側面部が通気溝を覆っており、通気溝は、キャップ本体の上蓋と嵌合する箇所を通っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第4613469号
特許第6831986号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来、打栓により容器に装着するネジキャップは、打栓後にシャワー水で容器の内容物を冷却する際に、内部が負圧となってシャワー水が侵入することがある。このため、上蓋と本体側の接触部がシャワー水の侵入しない密封シール機能を発揮して、上蓋内へのシャワー水の吸込みを防止する構造を設けている。
【0006】
しかし、ネジキャップの打栓時に本体部に生じる弾性変形に起因して密封シール機能を発揮する接触部の接触にズレが生じ、密封シール機能が損なわれてシャワー水が侵入することがある。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するものであり、上蓋にかかるシャワー水が上蓋とキャップ本体との隙間部に大量に滴り落ちることを抑制する構造によりシャワー水の侵入を防止し、シャワー水に阻害されることなく内部減圧状態を速やかに破壊できるネジキャップを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明に係るネジキャップは、容器の口部に装着するキャップ本体と、キャップ本体に装着する上蓋を有し、キャップ本体は、容器の口部を容器の軸心周りに囲む本体部と、容器の口部を覆う中栓を有し、本体部は、上蓋に覆われる本体基部と、上蓋から露出する本体スカート部を有し、本体基部が本体スカート部よりキャップ径方向で小径をなし、上蓋は、キャップ軸心周りの蓋周壁が蓋開口側にフレア部を有し、フレア部は、本体スカート部の外周面よりもキャップ径方向外側に広がり、フレア内側にキャップ軸心周りにフレア遊嵌部を有し、フレア遊嵌部は、フレア内周面が蓋内周面よりもキャップ径方向外側に窪み、フレア内周面と本体基部の外周面とを隔てるフレア空隙部を形成し、フレア部の開口縁端面にフレア空隙部に通じる開放口を有することを特徴とする。
【0009】
本発明に係るネジキャップにおいて、フレア部の開口縁端面の開放口は、フレア内周面よりもキャップ径方向外側に窪み、キャップ径方向外側の開放口内面と本体基部の外周面との離隔距離が、フレア空隙部におけるフレア内周面と本体基部の外周面との離隔距離よりも大きいことを特徴とする。
【0010】
本発明に係るネジキャップにおいて、フレア部の開口縁端面は、端面内周縁が本体スカート部の外周面に近接し、キャップ径方向外側に広がることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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