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公開番号
2024004742
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-01-17
出願番号
2022104536
出願日
2022-06-29
発明の名称
容器
出願人
三甲株式会社
代理人
個人
主分類
B65D
43/22 20060101AFI20240110BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】収容された物品への不要な接触を防止しつつ、物品を出入する際の作業性の向上を図ることのできる容器を提供する。
【解決手段】容器1は、上方に開口する略箱状をなす容器本体2と、容器本体2に対して回動変位可能に連結される蓋体5と、閉位置にある蓋体5と容器本体2との相対変位を規制可能なロック部材51とを備える。容器本体2は、側壁部12、13、14、15の上辺部から容器本体2の外方側に突出する突出壁部21と、前側壁部12から前方に突出する突出壁部21から下方に突出する縁壁部22とを備える。容器本体2は、ロック部材51を保持可能な保持部61を備え、ロック部材51は、突出壁部21の下方であって、前側壁部12と縁壁部22との間に配置される。ロック部材51は、突出壁部21の下方側から操作可能に設けられ、ロック部材51を変位させて状態変化させる際に操作される操作部58を備える。
【選択図】 図9
特許請求の範囲
【請求項1】
上方に開口する略箱状をなし、内側に物品を収容可能な収容部を有する容器本体と、
前記容器本体に対して回動変位可能に連結されるとともに、前記容器本体の開口部を閉鎖する閉位置と、前記開口部を開放し、前記収容部に対し物品を出入可能とする開位置との間を変位可能な蓋体と、
前記閉位置にある前記蓋体と前記容器本体との相対変位を規制するロック状態と、前記相対変位を許容するロック解除状態とに状態変化可能なロック部材とを備え、
前記容器本体は、底壁構成部と、前記底壁構成部の側辺部から上方に延びる側壁部と、前記側壁部の上辺部から前記容器本体の外方側に突出する突出壁部と、前記突出壁部の少なくとも一部から下方に突出する縁壁部とを備え、
前記容器本体は、前記ロック部材を前記ロック状態及び前記ロック解除状態のどちらの状態でも保持可能な保持部を備え、
前記ロック部材は、前記突出壁部の下方であって、前記側壁部と前記縁壁部との間に配置され、
前記ロック部材は、前記突出壁部の下方側から操作可能に設けられ、前記ロック部材を変位させて前記状態変化させる際に操作される操作部を備えていることを特徴とする容器。
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【請求項2】
前記容器本体は、前記側壁部と、前記突出壁部と、前記縁壁部との間を連結する複数の連結壁部を備え、
前記ロック部材は、前記状態変化が許容される前記連結壁部の間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記ロック部材は、係合部を備え、スライド変位によって前記ロック状態と前記ロック解除状態とに状態変化し、
前記蓋体は、
前記閉位置にある場合に、前記突出壁部に対して上方から重なる重なり部と、
前記蓋体が前記閉位置とされ、かつ、前記ロック部材が前記ロック状態とされた場合に前記係合部と係合する被係合部とを備え、
前記突出壁部は、前記開位置にある前記蓋体が前記閉位置とされる場合に前記被係合部が挿通される挿通孔を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の容器。
【請求項4】
前記重なり部は貫通孔を備え、
前記蓋体が前記閉位置にある場合に、前記貫通孔及び前記挿通孔を介して前記ロック状態にある前記ロック部材の一部を視認可能に構成されていることを特徴とする請求項3に記載の容器。
【請求項5】
前記蓋体は、前記閉位置にある場合に前記重なり部から下方に突出し、前記縁壁部に対して前記容器本体の外方側から重なる外方重なり部を備え、
前記外方重なり部は、前記重なり部の前記貫通孔と連続する外方貫通孔を備え、
前記縁壁部は、前記突出壁部の前記挿通孔と連続する縁部挿通孔を備え、
前記蓋体が前記閉位置とされた場合に、前記外方貫通孔及び前記縁部挿通孔を介して前記ロック部材の一部を視認可能に構成されていることを特徴とする請求項4に記載の容器。
【請求項6】
前記ロック部材は、係合部を備え、スライド変位によって前記ロック状態と前記ロック解除状態とに状態変化し、
前記蓋体は、
前記閉位置にある場合に、前記突出壁部に対して上方から重なる重なり部と、
前記閉位置にある場合に前記重なり部から下方に延出し、前記縁壁部に対して前記容器本体の外方側から重なる外方重なり部と、
前記蓋体が前記閉位置とされ、前記ロック部材が前記ロック状態とされた場合に前記係合部と係合する被係合部とを備え、
前記外方重なり部は、前記ロック部材、及び、前記縁壁部よりも下方にまで延出することを特徴とする請求項1又は2に記載の容器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、蓋体を備える容器に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、上方に開口する略箱状の容器本体と、容器本体に対して回動変位可能に連結され、容器本体の開口部を開閉する蓋体とを備え、玄関先等に設置され、宅配された物品を収容可能な容器が知られている。また、容器に収容された物品に対する不要な接触や盗難を防止するべく、蓋体の開放を規制するようにして別途の錠を使用して施錠可能とする技術がある(例えば、特許文献1等参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-145342号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、蓋体を開ける場合に、鍵を用いて解錠してから錠を容器から取外す必要がある等、蓋体の開閉に手間や時間がかかるおそれがある。また、鍵を持参しなければ蓋体を開けることができず、不便であることが懸念される。
【0005】
本発明は、上記例示した問題点等を解決するためになされたものであって、その目的は、収容された物品への不要な接触を防止しつつ、物品を出入する際の作業性の向上を図ることのできる容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
【0007】
手段1.上方に開口する略箱状をなし、内側に物品を収容可能な収容部を有する容器本体と、
前記容器本体に対して回動変位可能に連結されるとともに、前記容器本体の開口部を閉鎖する閉位置と、前記開口部を開放し、前記収容部に対し物品を出入可能とする開位置との間を変位可能な蓋体と、
前記閉位置にある前記蓋体と前記容器本体との相対変位を規制するロック状態と、前記相対変位を許容するロック解除状態とに状態変化可能なロック部材とを備え、
前記容器本体は、底壁構成部と、前記底壁構成部の側辺部から上方に延びる側壁部と、前記側壁部の上辺部から前記容器本体の外方側に突出する突出壁部と、前記突出壁部の少なくとも一部から下方に突出する縁壁部とを備え、
前記容器本体は、前記ロック部材を前記ロック状態及び前記ロック解除状態のどちらの状態でも保持可能な保持部を備え、
前記ロック部材は、前記突出壁部の下方であって、前記側壁部と前記縁壁部との間に配置され、
前記ロック部材は、前記突出壁部の下方側から操作可能に設けられ、前記ロック部材を変位させて前記状態変化させる際に操作される操作部を備えていることを特徴とする容器。
【0008】
手段1によれば、閉位置にある蓋体の開位置側への変位が規制されるロック状態と、開位置側への変位が許容されるロック解除状態とに状態変化させる場合に、容器本体に備え付けられたロック部材を操作して変位させるだけで済む。従って、収容された物品への不要な接触を防止しつつ、別途の錠及び鍵を用いて容器をロック状態とするような構成に比べて物品を出入する際の作業性の向上を図ることができる。また、ロック部材は、突出壁部及び縁壁部の裏側に配置されており、容器の外方側からロック部材が視認され難くなっている。このため、ロック部材の存在を把握する当事者だけ(家人や配達者)がロック操作を行うことができる。加えて、例えば、ロック部材及びロック部材を目隠しする機構を蓋体に設ける場合に比べ、蓋体側の軽量化等が図られる上、例えば、蓋体を所定の開位置で保持して当該蓋体の開位置側及び閉位置側への変位を規制する規制手段を設けるような場合において、かかる規制手段への負担軽減を図ることができる。
【0009】
手段2.前記容器本体は、前記側壁部と、前記突出壁部と、前記縁壁部との間を連結する複数の連結壁部を備え、
前記ロック部材は、前記状態変化が許容される前記連結壁部の間に配置されていることを特徴とする手段1に記載の容器。
【0010】
手段2によれば、ロック部材、ひいては、保持部は、側壁部、突出壁部、縁壁部、及び、一対の連結壁部に囲まれていることから、保持部の周辺部の強度及び剛性が高められ、ロック部材の取付状態の安定化等を図ることができる上、ロック部材の周辺部に埃等が付着してロック部材の変位動作が阻害されるといった事態を防止することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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