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公開番号
2024166418
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-28
出願番号
2024163795,2023070271
出願日
2024-09-20,2019-08-19
発明の名称
口腔用組成物
出願人
サンスター株式会社
代理人
弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類
A61K
8/58 20060101AFI20241121BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】fimA遺伝子型がII型又はIV型のP.g菌が産出するジンジパインを効率よく抑制すること。
【解決手段】ヒノキチオール及び/又は銅クロロフィリン金属塩の使用。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
銅
クロロフィリン金属塩を含有する、
fimA遺伝子型がII型又はIV型のPorphyromonas gingivalis(P.g菌)を口腔内に保有する人のための、
抗歯周病口腔用組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、fimA遺伝子型がII型のPorphyromonas gingivalis(P.g菌)に有効な口腔用組成物等に関する。なお、本明細書に記載される全ての文献の内容は参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
Porphyromonas gingivalis(P.g菌)は、強力な歯周病原性を有する歯周病菌である。P.g菌の産生する代表的な病原性因子として、ジンジパインが知られている。ジンジパインはプロテアーゼの1種で、ペプチド切断部位特異性の異なるLys-ジンジパイン(Kgp)とArg-ジンジパイン(Rgp)とが存在する。これらは相互に作用しながら歯肉上皮細胞間の結合の破壊性や上皮細胞そのものに対する傷害及び/又は増殖阻害、ひいては上皮バリアの破壊及び修復阻害を引き起こす。また、ジンジパインは、貪食細胞による貪食及び細胞内で消化を抑制する効果、並びに、補体系の破壊や上皮細胞内への侵入を助ける効果等も有するとされており、これによってP.g菌の免疫系からの回避にも関与している。さらに、最近では、ジンジパインによる免疫系の抑制効果が、口腔内細菌叢のDysbiosisにつながることが報告されており、これらジンジパインの作用は、歯周病の進行と難治化につながっている。
【0003】
また、近年、P.g菌の繊毛構成サブユニットであるフィンブリリン(fimbrillin)をコードする遺伝子fimAが注目されている。fimAは、核酸配列構造の違いにより6つの異なる遺伝子型 (fimA型) が存在し、歯周病の重篤度とP.gingivalisのII型又はIV型fimA菌(特にII型fimA菌)との強い関連性が認められることが示唆されている(非特許文献1、2)。また、これらの6つの異なる遺伝子型(fimA型)については、例えば各遺伝子型に特異的なPCRプライマーを用いる等して、容易に型を確認することができる(非特許文献2)。さらに、当該fimA型の毒性(Virulence)の強さとジンジパインのジェノタイ
プとには相関性があることも指摘されている(非特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2016/104524号
【非特許文献】
【0005】
「Porphyromonas gingivalis繊毛と歯周病原性の関連」 日歯周誌 45(4):357-363,2003
「遺伝子検査方法を用いた歯周病関連菌種の分布」 日本臨床微生物学雑誌 Vol. 28 No. 4 2018
Journal of Oral Microbiology 2015, 7: 29124
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
よって、fimA遺伝子型がII型又はIV型のP.g菌が産出するジンジパインを効率よく抑制することができれば、特に効率よく歯周病を予防及び/又は治療(特に歯周病進行抑制)できると考えられる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、ヒノキチオール及び/又は銅クロロフィリン金属塩を用いることにより、fimA遺伝子型がII型又はIV型のP.g菌が産出するジンジパインを特に効率よく抑
制できることを見出した。
【0008】
本開示は例えば以下の項に記載の主題を包含する。
項1.
ヒノキチオール及び/又は銅クロロフィリン金属塩を含有する、
fimA遺伝子型がII型又はIV型のPorphyromonas gingivalis(P.g菌)を口腔内に保有する人のための、
抗歯周病口腔用組成物。
項2.
ヒノキチオール及び/又は銅クロロフィリン金属塩を含有する、
fimA遺伝子型がII型又はIV型のPorphyromonas gingivalis(P.g菌)を口腔内に保有する人のための、
当該P.g菌産出プロテアーゼ阻害用口腔用組成物。
項3.
ヒノキチオール及び銅クロロフィリン金属塩を含有する、項1又は2に記載の口腔用組成物。
項4.
fimA遺伝子型がII型のP.g菌を口腔内に保有する人のための、項1~3のいずれかに記載の口腔用組成物。
項5.
口腔内に保有するP.g菌のうち、fimA遺伝子型でII型のP.g菌が最も多い人のための、項1~4のいずれかに記載の口腔用組成物。
【発明の効果】
【0009】
fimA遺伝子型がII型又はIV型のP.g菌が産出するジンジパインを効率よく抑制できる、口腔用組成物が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
各種殺菌・抗炎症成分により、P.g菌(IV型fimA菌株)のジンジパイン活性抑制が可能か検討した結果を示す。
各種殺菌・抗炎症成分により、P.g菌(IV型fimA菌株)のジンジパイン活性抑制が可能か検討した結果を示す。
銅クロロフィリンナトリウムにより、P.g菌の各株(II型fimA菌株又はIV型fimA菌株)が産出するジンジパイン活性の抑制が可能か検討した結果を示す。
ヒノキチオールにより、P.g菌の各株(II型fimA菌株又はIV型fimA菌株)が産出するジンジパイン活性の抑制が可能か検討した結果を示す。
銅クロロフィリンナトリウム及びヒノキチオールを組み合わせて用いた際の、P.g菌(II型fimA菌株)のジンジパイン活性抑制効果を検討した結果を示す。
銅クロロフィリンナトリウム及びイソプロピルメチルフェノールを組み合わせて用いた際の、P.g菌(II型fimA菌株)のジンジパイン活性抑制効果を検討した結果を示す。
銅クロロフィリンナトリウム及び塩酸クロロヘキシジンを組み合わせて用いた際の、P.g菌(II型fimA菌株)のジンジパイン活性抑制効果を検討した結果を示す。
銅クロロフィリンナトリウム及び塩化セチルピリジニウムを組み合わせて用いた際の、P.g菌(II型fimA菌株)のジンジパイン活性抑制効果を検討した結果を示す。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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