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公開番号
2024166384
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-28
出願番号
2024161916,2019209338
出願日
2024-09-19,2019-11-20
発明の名称
デンプン汚れの除去方法
出願人
花王株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C11D
17/08 20060101AFI20241121BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約
【課題】乾燥などによるデンプンの固着を防止して、デンプンを含む汚れが付着した対象物を、例えば処理浴に浸漬させずに放置しても、容易に除去できる、デンプン汚れの除去方法を提供する。
【解決手段】デンプン汚れが付着した対象物に(a)分子量120以下の多価アルコールから選ばれる1種以上の化合物を0.1質量%以上10質量%以下、(b)界面活性剤を含有する処理液を接触させた後、当該対象物を30分超放置してからデンプン汚れを除去する、デンプン汚れの除去方法(ただし、特定の組成物1、組成物2、及び組成物3を処理液として用いる除去方法を除く。)。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
デンプン汚れが付着した対象物に(a)分子量120以下の多価アルコールから選ばれる1種以上の化合物〔以下、(a)成分という〕を0.1質量%以上10質量%以下、
(b)界面活性剤〔以下、(b)成分という〕を含有する処理液を接触させた後、当該対象物を30分超放置してからデンプン汚れを除去する、デンプン汚れの除去方法(ただし、以下の組成物1、組成物2、及び組成物3を処理液として用いる除去方法を除く。)。
組成物1:(A1)ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルを6質量%~40質量%、(B1)デンプン分解酵素、(C1)酵素安定化剤、(D1)可溶化剤、及び(E1)pH調整剤を含有することを特徴とする前浸漬用洗浄剤組成物。
組成物2:下記の(イ)および(ロ)を(イ):(ロ)=3:1~20:1の質量比で配合してなる非イオン界面活性剤(A2)と、アルカノールアミン(B2)と、酵素(C2)と、キシレンスルホン酸塩およびクメンスルホン酸塩の少なくとも一方からなる可溶化剤(D2)と、カルシウム添加剤と、水とを含有し、硬質表面用液体洗浄剤組成物全体に対し、上記非イオン界面活性剤(A2)が1~10質量%、アルカノールアミン(B2)が10~30質量%、酵素(C2)が0.1~5質量%含有され、硬質表面用液体洗浄剤組成物の25℃におけるpHが8.0~10.0の範囲に設定されていることを特徴とする硬質表面用液体洗浄剤組成物。
(イ)ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテル。
(ロ)トリメチロールプロパンのエチレンオキサイド・プロピレンオキサイド付加物およびグリセリンのエチレンオキサイド・プロピレンオキサイド付加物の少なくとも一方。
組成物3:界面活性剤(A3)と、銅、マンガン、ニッケル、コバルト、鉄及び亜鉛から選択される少なくとも1種(B3)と、前記(B3)成分と錯体を形成するアミノカルボン酸型金属イオン封鎖剤(C3)と、ビグアニド系ポリマー(D3)とを含有する、食器洗い機用洗浄剤組成物。
続きを表示(約 670 文字)
【請求項2】
(a)成分がプロピレングリコール及びグリセリンから選ばれる1種以上である、請求項1に記載のデンプン汚れの除去方法。
【請求項3】
(c)成分として、下記一般式(c1)の化合物を含有する、請求項1又は2に記載のデンプン汚れの除去方法。
R
1c
-(OR
2c
)
r
-OH (c1)
[一般式(c1)において、R
1c
は炭素数1以上6以下のアルキル基であり、R
2c
は炭素数2又は3のアルキレン基であり、rは1~3の整数である。]
【請求項4】
(b)成分として、(bx)デンプン膨潤率が150%以上300%以下である界面活性剤〔以下、(bx)成分という〕を含有する、請求項1~3の何れか1項に記載のデンプン汚れの除去方法。
【請求項5】
(b)成分中の(bx)成分の割合が60質量%以上100質量%以下である、請求項4に記載のデンプン汚れの除去方法。
【請求項6】
(b)成分が、両性界面活性剤、アミンオキシド型界面活性剤、非イオン界面活性剤、及び陰イオン界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤である、請求項1~5の何れか1項に記載のデンプン汚れの除去方法。
【請求項7】
デンプン汚れの除去を、水を含有し前記処理液とは異なる液体媒体の接触により行う、請求項1~6の何れか1項に記載のデンプン汚れの除去方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、デンプン汚れの除去方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、家族中心の生活スタイルから個人中心の生活スタイルに変化しつつあり、家庭で家族そろって食事する機会が減少する傾向にある。このため食事毎に食器を洗浄するより、例えば一日分の汚れた食器をシンクなどに溜めておき、時間があるときに食器洗いをするなどの生活習慣が広まっている。ところがこの場合汚れが乾燥などにより強固に食器などに付着する現象が起こり、洗浄するために強い機械力を必要とするため非常に大きな労力が必要とされる。そのため、汚れが強固に付着した表面を簡単に除去できる技術が強く求められる。
【0003】
特許文献1には食器手洗い用液体洗浄剤にグリセリンなどの保湿剤を含有する技術が開示されている。また、特許文献2、特許文献3には酵素の安定化剤として多価アルコールを含有する技術が開示されている。特許文献4にはプロピレングリコールなどの溶剤を含有し、汚れにスプレーした後濯ぐ洗浄剤組成物が開示されている。特許文献5にはプロピレングリコールなどを含有する機械洗浄前洗い用食器洗浄剤組成物の技術が開示されており、デンプン汚れ洗浄力が高い前処理剤の技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2012-516905号公報
特開2018-115286号公報
特開2019-94420号公報
特開2016-198765号公報
特開2018-90661号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の洗浄剤や前処理剤は、汚れが付着してから比較的短時間のうちに洗浄を行うことで汚れの除去を行うものであったり、処理浴での浸漬を行うものであったりするが、対象物を処理浴に浸漬させずに、より長時間放置するような場合は汚れが乾燥することで対象物に強固に付着し、非常に除去しにくくなる。本発明者らは、汚れが強固に固着して落とし難くなる原因の1つとして、汚れが含むデンプンの影響が大きいことを見出した。しかし、従来の洗浄剤や前処理剤では、デンプンの固着防止と洗浄の関連について、十分な検討はされていない。
【0006】
本発明は、乾燥などによるデンプンの固着を防止して、デンプンを含む汚れが付着した対象物を、例えば処理浴に浸漬させずに放置しても、容易に除去できる、デンプン汚れの除去方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、デンプン汚れが付着した対象物に(a)分子量150以下の多価アルコールから選ばれる1種以上の化合物〔以下、(a)成分という〕を0.1質量%以上10質量%以下含有する処理液を接触させた後、当該対象物を30分超放置してからデンプン汚れを除去する、デンプン汚れの除去方法に関する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、乾燥などによるデンプンの固着を防止して、デンプンを含む汚れが付着した対象物を、例えば処理浴に浸漬させずに放置しても、容易に除去できる、デンプン汚れの除去方法が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0009】
〔処理液〕
本発明者らは、デンプンを含有する汚れが時間とともに食器などの表面に固着する原因を追究した結果、乾燥による糖質の凝集が原因であることを解明した。そしてその凝集を防止するためには、ただ単に乾燥を遅らせるだけでは難しく、乾燥によって形成される糖質間の水素結合の形成を抑制し、さらに乾燥しても水を導入するだけで簡単に水和しやすくすることが必要であることを見出した。
本発明の(a)成分は分子量が小さいためデンプン内部への侵入が容易であり、デンプン内部の水素結合の形成を緩和する効果を有する。また(a)成分は水を保持できるため、デンプンを含む汚れの乾燥を遅延させることができると考えられる。
【0010】
本発明では、デンプン汚れが付着した対象物に(a)成分を0.1質量%以上10質量%以下含有する処理液〔以下、本発明の処理液という場合もある〕を接触させる。
(【0011】以降は省略されています)
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