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公開番号2024165579
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023081872
出願日2023-05-17
発明の名称耐火壁構造
出願人株式会社竹中工務店,エスケー化研株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類E04B 1/94 20060101AFI20241121BHJP(建築物)
要約【課題】カーテンウォール用耐火ボードに用いられるトバモライト系のけい酸カルシウム板の耐火性能を高めることを目的とする。
【解決手段】耐火壁構造は、かさ密度が0.60g/mm3以上で、かつ、曲げ強度が10.0N/mm2以上とされ、厚み方向に並ぶ複数のけい酸カルシウム板42を有する耐火ボード40と、複数のけい酸カルシウム板42の表面の少なくとも1つを覆う熱発泡性耐火シート44と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
かさ密度が0.60g/mm

以上で、かつ、曲げ強度が10.0N/mm

以上とされ、厚み方向に並ぶ複数のけい酸カルシウム板を有するカーテンウォール用耐火ボードと、
複数の前記けい酸カルシウム板の表面の少なくとも1つを覆う熱発泡性耐火シートと、
を備える耐火壁構造。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記熱発泡性耐火シートは、酢酸ビニル樹脂、酢酸ビニル-エチレン共重合樹脂、酢酸ビニル-バーサチック酸ビニルエステル共重合樹脂、酢酸ビニル-バーサチック酸ビニルエステル-アクリル共重合樹脂、酢酸ビニル-アクリル共重合樹脂、アクリル樹脂、アクリル-スチレン共重合樹脂、ビニルトルエン-ブタジエン共重合体、ビニルトルエン-アクリル共重合樹脂、スチレン-ブタジエン共重樹脂、ポリブタジエン樹脂、エチレン-アクリル共重合樹脂から選ばれる1種以上の合成樹脂を含む、
請求項1に記載の耐火壁構造。
【請求項3】
前記熱発泡性耐火シートは、隣り合う前記けい酸カルシウム板の間に配置される、
請求項1に記載の耐火壁構造。
【請求項4】
複数の前記けい酸カルシウム板のうち、最も外側の前記けい酸カルシウム板の表面を覆う前記熱発泡性耐火シートの外側に配置され、火災時の加熱によって熱軟化又は熱溶融する仕上げ材を備える、
請求項1に記載の耐火壁構造。
【請求項5】
複数の前記けい酸カルシウム板のうち、最も外側の前記けい酸カルシウム板の表面を覆う前記熱発泡性耐火シートの外側に配置される仕上げ材と、
前記仕上げ材を保持するとともに、火災時の加熱によって前記仕上げ材の保持を解除する保持部材と、
を備える、
請求項1に記載の耐火壁構造。
【請求項6】
複数の前記けい酸カルシウム板のうち、最も外側の前記けい酸カルシウム板の表面を覆う前記熱発泡性耐火シートの外側に、該熱発泡性耐火シートと間隔を空けて配置される仕上げ材を備える、
請求項1に記載の耐火壁構造。
【請求項7】
前記熱発泡性耐火シートは、複数の前記けい酸カルシウム板の少なくとも1つの表面に張り付けられる、
請求項1に記載の耐火壁構造。
【請求項8】
前記熱発泡性耐火シートは、複数のタッカーによって前記けい酸カルシウム板の少なくとも1つの表面に固定される、
請求項1に記載の耐火壁構造。
【請求項9】
前記熱発泡性耐火シートを備えた前記けい酸カルシウム板をメタルカーテンウォールのスパンドレル部、柱形、又は外壁の全面に用いた、
請求項1~請求項8の何れか1項に記載の耐火壁構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、耐火壁構造に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
火災時に、熱発泡して断熱層を形成する熱発泡性耐火シートが知られている(例えば、特許文献1~3参照)。
【0003】
また、トバモライト系のけい酸カルシウム板と、けい酸カルシウム板の表面を被覆するシートと、けい酸カルシウム板とシートとの間に設けられた不燃化剤とを備える被覆シート付パネルが知られている(特許文献4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平10-237980号公報
特開2011-094350号公報
特開2000-320044号公報
特開2017-13433号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
耐火建築物等、一定の耐火性能が求められる建物の外壁にメタルカーテンウォール(アルミニウム合金製等)を用いる場合、スパンドレル部(外壁のうち上下に重なっている二つの窓その他の開口部の間の部分)及び柱形(外壁のうち柱状の部分)には外壁としての耐火性能(設計条件に応じた一定時間以上の遮熱性と遮炎性)が求められるため、ガラスの裏側(屋内側)に耐火性能を有するバックボード(以下、「カーテンウォール用耐火ボード」という)を設置することが一般的である。カーテンウォール用耐火ボードにはけい酸カルシウム板がよく用いられる。カーテンウォール用耐火ボードに用いられるけい酸カルシウム板は製造方法によって2種類に分類されていて、それぞれ異なる性能を有している。かさ密度が0.60g/mm

以上で、かつ、曲げ強度が10.0N/mm

以上のけい酸カルシウム板はJIS A 5430でタイプ2と定義され、一般にトバモライト系けい酸カルシウム板と呼ばれている。
【0006】
ここで、トバモライト系のけい酸カルシウム板は、ゾノトライト系のけい酸カルシウム板(JIS A 5430でタイプ3と定義される)と比較して耐火性能が低く、所定の耐火性能を確保することが難しい。
【0007】
本発明は、上記の事実を考慮し、カーテンウォール用耐火ボードに用いられるトバモライト系のけい酸カルシウム板の耐火性能を高めることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の耐火壁構造は、かさ密度が0.60g/mm

以上で、かつ、曲げ強度が10.0N/mm

以上とされ、厚み方向に並ぶ複数のけい酸カルシウム板を有するカーテンウォール用耐火ボードと、複数の前記けい酸カルシウム板の表面の少なくとも1つを覆う熱発泡性耐火シートと、を備える。
【0009】
請求項1に係る耐火壁構造によれば、カーテンウォール用耐火ボードは、複数のけい酸カルシウム板を有する。複数のけい酸カルシウム板は、かさ密度が0.60g/mm

以上で、かつ、曲げ強度が10.0N/mm

以上とされ、一般的にトバモライト系と呼ばれ、厚み方向に並べられる。これらのけい酸カルシウム板の表面の少なくとも1つは、熱発泡性耐火シートによって覆われる。これにより、けい酸カルシウム板の耐火性能が高められる。
【0010】
請求項2に記載の耐火壁構造は、請求項1に記載の耐火壁構造において、前記熱発泡性耐火シートは、酢酸ビニル樹脂、酢酸ビニル-エチレン共重合樹脂、酢酸ビニル-バーサチック酸ビニルエステル共重合樹脂、酢酸ビニル-バーサチック酸ビニルエステル-アクリル共重合樹脂、酢酸ビニル-アクリル共重合樹脂、アクリル樹脂、アクリル-スチレン共重合樹脂、ビニルトルエン-ブタジエン共重合体、ビニルトルエン-アクリル共重合樹脂、スチレン-ブタジエン共重樹脂、ポリブタジエン樹脂、エチレン-アクリル共重合樹脂から選ばれる1種以上の合成樹脂を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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