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公開番号
2024164607
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-27
出願番号
2023080214
出願日
2023-05-15
発明の名称
高周波増幅回路および高周波増幅デバイス
出願人
住友電工デバイス・イノベーション株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
H03F
1/02 20060101AFI20241120BHJP(基本電子回路)
要約
【課題】高い増幅効率を維持して小型化できる、高周波増幅回路および高周波増幅デバイスを提供する。
【解決手段】高周波増幅回路は、メイン増幅器と、ピーク増幅器と、を有するドハティ増幅器を備える。メイン増幅器は、第1の入力端と、第1の出力端と、第1のトランジスタとを含む。メイン増幅器は、第1のトランジスタに入力される高調波を抑制するための第1の高調波処理回路、および、第1のトランジスタの入力インピーダンスと整合を得るための第1の基本波整合回路のうち、第1の高調波処理回路のみを含む。ピーク増幅器は、第2の入力端と、第2の出力端と、第2のトランジスタとを含む。ピーク増幅器は、第2のトランジスタに入力される高調波を抑制するための第2の高調波処理回路、および、第2のトランジスタの入力インピーダンスと整合を得るための第2の基本波整合回路のうち、第2の基本波整合回路のみを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
メイン増幅器と、ピーク増幅器と、を有するドハティ増幅器を備える高周波増幅回路であって、
前記メイン増幅器は、
第1の入力端と、
第1の出力端と、
前記第1の入力端に制御端子が接続され、前記第1の出力端に電流端子が接続される第1のトランジスタと、
を含むとともに、
前記第1のトランジスタの前記制御端子に接続され、前記第1のトランジスタに入力される高調波を抑制するための第1の高調波処理回路、および、前記第1の入力端と前記第1のトランジスタの前記制御端子との間に接続され、前記第1のトランジスタの入力インピーダンスと整合を得るための第1の基本波整合回路のうち、前記第1の高調波処理回路のみを含み、
前記ピーク増幅器は、
第2の入力端と、
第2の出力端と、
前記第2の入力端に前記制御端子が接続され、前記第2の出力端に前記電流端子が接続される第2のトランジスタと、
を含むとともに、
前記第2のトランジスタの前記制御端子に接続され、前記第2のトランジスタに入力される高調波を抑制するための第2の高調波処理回路、および、前記第2の入力端と前記第2のトランジスタの前記制御端子との間に接続され、前記第2のトランジスタの入力インピーダンスと整合を得るための第2の基本波整合回路のうち、前記第2の基本波整合回路のみを含む、高周波増幅回路。
続きを表示(約 2,100 文字)
【請求項2】
前記第1の高調波処理回路は、
一方の電極が基準電位に接続される第1のキャパシタと、
前記第1のキャパシタの他方の電極と前記第1のトランジスタの前記制御端子とを接続し、第1のインダクタンスを含む第1のワイヤと、
を含み、
前記第2の基本波整合回路は、
前記一方の電極が前記基準電位に接続される第2のキャパシタと、
前記第2のキャパシタの前記他方の電極と前記第2の入力端とを接続し、第2のインダクタンスを含む第2のワイヤと、
前記第2のトランジスタの前記制御端子と前記第2のキャパシタの前記他方の電極とを接続し、第3のインダクタンスを含む第3のワイヤと、
を含む、請求項1に記載の高周波増幅回路。
【請求項3】
メイン増幅器と、ピーク増幅器と、を有するドハティ増幅器を備える高周波増幅デバイスであって、
前記メイン増幅器は、
第1の入力端と、
第1の出力端と、
前記第1の入力端に制御端子が接続され、前記第1の出力端に電流端子が接続される第1のトランジスタと、
を含むとともに、
前記第1のトランジスタの前記制御端子に接続され、前記第1のトランジスタに入力される高調波を抑制するための第1の高調波処理素子、および、前記第1の入力端と前記第1のトランジスタの前記制御端子との間に接続され、前記第1のトランジスタの入力インピーダンスと整合を得るための第1の基本波整合素子のうち、前記第1の高調波処理素子のみを含み、
前記ピーク増幅器は、
第2の入力端と、
第2の出力端と、
前記第2の入力端に前記制御端子が接続され、前記第2の出力端に前記電流端子が接続される第2のトランジスタと、
を含むとともに、
前記第2のトランジスタの前記制御端子に接続され、前記第2のトランジスタに入力される高調波を抑制するための第2の高調波処理素子、および、前記第2の入力端と前記第2のトランジスタの前記制御端子との間に接続され、前記第2のトランジスタの入力インピーダンスと整合を得るための第2の基本波整合素子のうち、前記第2の基本波整合素子のみを含む、高周波増幅デバイス。
【請求項4】
前記ピーク増幅器の出力は、前記メイン増幅器の出力より大きい、請求項3に記載の高周波増幅デバイス。
【請求項5】
前記メイン増幅器は、
前記第1の出力端と前記第1のトランジスタの前記電流端子との前記接続をなす第4のワイヤを含み、
前記ピーク増幅器は、
前記第2の出力端と前記第2のトランジスタの前記電流端子との前記接続をなす第5のワイヤを含み、
前記第4のワイヤの長さは、前記第5のワイヤの長さより長い、請求項4に記載の高周波増幅デバイス。
【請求項6】
前記第1の高調波処理素子は、前記第1のトランジスタと前記ピーク増幅器との間に配置される、請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の高周波増幅デバイス。
【請求項7】
前記メイン増幅器は、
前記第1のトランジスタの前記制御端子と前記第1の高調波処理素子との前記接続をなす第1のワイヤと、
前記第1の入力端と前記第1のトランジスタの前記制御端子との前記接続をなす第6のワイヤと、
を含み、
平面視にて、前記第1のワイヤの延在する方向と前記第6のワイヤの延在する方向とが交差する、請求項6に記載の高周波増幅デバイス。
【請求項8】
前記第1の高調波処理素子および前記第2の基本波整合素子を有する集積受動デバイスを備える、請求項6に記載の高周波増幅デバイス。
【請求項9】
前記集積受動デバイスは、
基板と、
前記基板の一方の面上に設けられる第2の金属膜および第4の金属膜と、
前記第2の金属膜および前記第4の金属膜上に設けられる誘電体膜と、
前記誘電体膜上に設けられる第1の金属膜および第3の金属膜と、
を有し、
前記第1の高調波処理素子は、前記第2の金属膜、前記誘電体膜、および前記第1の金属膜により構成され、
前記第2の基本波整合素子は、前記第4の金属膜、前記誘電体膜、および前記第3の金属膜により構成され、
前記第1の金属膜と前記第1のトランジスタの前記制御端子とが互いに接続され、
前記第3の金属膜と前記第2のトランジスタの前記制御端子とが互いに接続され、
前記第2の金属膜および前記第4の金属膜は、基準電位に接続される、請求項8に記載の高周波増幅デバイス。
【請求項10】
前記集積受動デバイスは、前記第1の高調波処理素子と前記第2の基本波整合素子との間の前記一方の面上に設けられ、前記基準電位に接続される第5の金属膜を有する、請求項9に記載の高周波増幅デバイス。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、高周波増幅回路および高周波増幅デバイスに関する。
続きを表示(約 3,100 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ドハティ型増幅器に関する技術が公開されている。このドハティ型増幅器は、入力信号を増幅するキャリア増幅器と、入力信号のピーク成分のみを増幅するピーク増幅器と、から構成される。このドハティ型増幅器においては、基材にキャリア増幅器とピーク増幅器とが実装され、キャリア増幅器とピーク増幅器とをパッケージがカバーする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-210224号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば通信基地局装置の構成要素のひとつに、入力された信号を増幅する増幅器がある。通信量の増加に伴い、該増幅器として、広い出力範囲を有し高効率で動作するドハティ増幅器が採用される。ドハティ増幅器を有する通信基地局装置において、高い増幅効率を維持しながら該装置を小型化することが課題となる。
【0005】
本開示は、高い増幅効率を維持して小型化できる、高周波増幅回路および高周波増幅デバイスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態による高周波増幅回路は、メイン増幅器と、ピーク増幅器と、を有するドハティ増幅器を備える高周波増幅回路である。メイン増幅器は、第1の入力端と、第1の出力端と、第1の入力端に制御端子が接続され、第1の出力端に電流端子が接続される第1のトランジスタとを含む。メイン増幅器は、第1のトランジスタの制御端子に接続され、第1のトランジスタに入力される高調波を抑制するための第1の高調波処理回路、および、第1の入力端と第1のトランジスタの制御端子との間に接続され、第1のトランジスタの入力インピーダンスと整合を得るための第1の基本波整合回路のうち、第1の高調波処理回路のみを含む。ピーク増幅器は、第2の入力端と、第2の出力端と、第2の入力端に制御端子が接続され、第2の出力端に電流端子が接続される第2のトランジスタとを含む。ピーク増幅器は、第2のトランジスタの制御端子に接続され、第2のトランジスタに入力される高調波を抑制するための第2の高調波処理回路、および、第2の入力端と第2のトランジスタの制御端子との間に接続され、第2のトランジスタの入力インピーダンスと整合を得るための第2の基本波整合回路のうち、第2の基本波整合回路のみを含む。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、高い増幅効率を維持して小型化できる、高周波増幅回路および高周波増幅デバイスを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本開示の第1実施形態に係る高周波増幅回路の回路図である。
図2は、本開示の第2実施形態に係る高周波増幅デバイスを概略的に示す平面図である。
図3は、図2に示されるIII-III線に沿った断面図である。
図4は、図2に示されるIV-IV線に沿った断面図である。
図5は、第2実施形態の第1変形例に係る高周波増幅デバイスを示す平面図である。
図6は、図5の第1変形例におけるインピーダンス特性を示すスミスチャートである。
図7は、第2変形例に係る高周波増幅デバイスを示す平面図である。
図8は、第3変形例に係る高周波増幅デバイスを示す平面図である。
図9は、集積受動デバイスの構成を示す拡大図である。
図10は、図9に示されるX-X線に沿った断面図である。
図11は、第4変形例に係る高周波増幅デバイスを示す平面図である。
図12は、第5変形例に係る高周波増幅デバイスを示す平面図である。
図13は、集積受動デバイスの変形例を示した拡大図である。
図14は、図13に示されるXIV-XIV線に沿った断面図である。
図15は、比較例である高周波増幅回路の回路図である。
図16は、比較例である高周波増幅デバイスを概略的に示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に、本開示の実施形態の内容を列記して説明する。[1]本開示の一実施形態による高周波増幅回路は、メイン増幅器と、ピーク増幅器と、を有するドハティ増幅器を備える高周波増幅回路である。メイン増幅器は、第1の入力端と、第1の出力端と、第1の入力端に制御端子が接続され、第1の出力端に電流端子が接続される第1のトランジスタとを含む。メイン増幅器は、第1のトランジスタの制御端子に接続され、第1のトランジスタに入力される高調波を抑制するための第1の高調波処理回路、および、第1の入力端と第1のトランジスタの制御端子との間に接続され、第1のトランジスタの入力インピーダンスと整合を得るための第1の基本波整合回路のうち、第1の高調波処理回路のみを含む。ピーク増幅器は、第2の入力端と、第2の出力端と、第2の入力端に制御端子が接続され、第2の出力端に電流端子が接続される第2のトランジスタとを含む。ピーク増幅器は、第2のトランジスタの制御端子に接続され、第2のトランジスタに入力される高調波を抑制するための第2の高調波処理回路、および、第2の入力端と第2のトランジスタの制御端子との間に接続され、第2のトランジスタの入力インピーダンスと整合を得るための第2の基本波整合回路のうち、第2の基本波整合回路のみを含む。
【0010】
ドハティ増幅器のメイン増幅器は、常時動作する。ピーク増幅器は、メイン増幅器の飽和出力より大きい出力が必要となる場合に動作する。メイン増幅器は、A級増幅回路、AB級増幅回路、またはB級増幅回路を有する。したがって、メイン増幅器は、C級増幅回路を有する増幅器よりも低い効率で動作する。そこで、メイン増幅器に第1の高調波処理回路を設けることにより、メイン増幅器に入力される高調波が抑制される。高調波を抑制することにより、メイン増幅器における動作効率の低下が低減される。ピーク増幅器は、C級増幅回路を有する。さらに、ピーク増幅器は、メイン増幅器の飽和出力より大きい出力が必要となる場合に動作する。したがって、ピーク増幅器に第2の高調波処理回路を設けずにピーク増幅器を高効率で動作させることが可能である。ただし、ピーク増幅器の出力は大きいので、第2のトランジスタの入力インピーダンスの不整合が大きくなる。このため、ピーク増幅器の増幅効率が低下する。そこで、ピーク増幅器に第2の基本波整合回路が設けられる。第2の基本波整合回路は、第2の入力端と第2のトランジスタの制御端子との間に接続されることにより、第2のトランジスタの入力インピーダンスの不整合を抑制する。これにより、ピーク増幅器における増幅効率の低下が抑制される。したがって、メイン増幅器およびピーク増幅器における増幅効率の低下が抑制され、より高い効率を維持しながら高周波増幅回路を動作させることが可能となる。メイン増幅器の入力側に、第1の高調波処理回路のみが設けられる。ピーク増幅器の入力側に、第2の基本波整合回路のみが設けられる。これにより、実装される回路の点数が減縮され、高周波増幅回路の面積が縮小される。したがって、高周波増幅回路をより小型化することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)
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