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公開番号
2024164571
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-27
出願番号
2023080153
出願日
2023-05-15
発明の名称
皮脂産生抑制剤
出願人
株式会社 資生堂
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61K
8/44 20060101AFI20241120BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】皮脂産生抑制剤を取得することであり、取得された皮脂産生抑制剤において、皮脂産生抑制効果を亢進することを目的とする。
【解決手段】本発明者らは、皮脂産生抑制剤をスクリーニングする実験系を完成させ、化粧品候補成分について、スクリーニングを行ったところ、カルニチン又はその塩、レモンエキス、ツバキ花エキス、フィセチン、ホノキオール、及びジオスミンが皮脂産生抑制作用を有することを見出し、皮脂産生抑制剤を提供する。皮脂産生抑制剤が可視光下におかれることで、皮脂産生抑制作用が増強されるという点を見出し、光応答性皮脂産生抑制剤を含む皮膚外用組成物を、皮膚に適用し、適用後の皮膚を光存在下に置くことを含む、皮脂産生抑制作用を増強するための美容方法を提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
カルニチン又はその塩、ツバキ花エキス、レモンエキス、マンゴスチンエキス、ジオスミン、キイチゴエキス、ホノキオール、ツバキ葉エキス、及びフィセチンからなる群から選ばれる少なくとも1の光応答性皮脂産生抑制剤を含む皮膚外用組成物を、皮膚に適用し、適用後の皮膚を光存在下に置くことを含む、皮脂産生抑制作用を増強するための美容方法。
続きを表示(約 610 文字)
【請求項2】
前記光応答性皮脂産生抑制剤の皮脂産生抑制作用が光存在下において増強される、請求項1に記載の美容方法。
【請求項3】
べたつき、テカリ、及び化粧崩れを防止するための請求項1又は2に記載の美容方法。
【請求項4】
カルニチン又はその塩、レモンエキス、ツバキ花エキス、フィセチン、ホノキオール、ジオスミンからなるからなる群から選ばれる少なくとも1の成分を含む、皮脂産生抑制剤。
【請求項5】
光存在下で、皮脂産生抑制作用が増強される、請求項4に記載の皮脂産生抑制剤。
【請求項6】
遮光容器に収容された、請求項4に記載の皮脂産生抑制剤。
【請求項7】
請求項4~6のいずれか一項に記載の皮脂産生抑制剤を含み、肌のべたつき、テカリ、又は化粧崩れを防止するための、美容用の皮膚外用組成物。
【請求項8】
紫外線を可視光へと変換する波長変換物質をさらに含む、請求項7に記載の皮膚外用組成物。
【請求項9】
請求項4~6のいずれか一項に記載の皮脂産生抑制剤を含み、過剰皮脂産生により引き起こされる疾患の予防、治療、又は軽減用の皮膚外用組成物。
【請求項10】
紫外線を可視光へと変換する波長変換物質をさらに含む、請求項9に記載の皮膚外用組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、皮脂産生抑制の技術分野に関する。より具体的に、皮脂産生抑制剤に関し、さらに皮脂産生抑制剤を含む皮膚外用組成物を皮膚に適用し、適用後の皮膚を光存在下に置くことを含む、皮脂産生抑制作用を増強するための美容方法に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)
【背景技術】
【0002】
皮脂は、皮脂腺から分泌される脂肪を主成分とする成分である。皮膚の成分は、トリグリセリド、ワックスエステル、スクアレン、コレステロールなどの脂質成分から主に構成されており、皮膚常在菌によってその一部が分解され、さらに複雑な構成となる。皮膚常在菌の作用により、分泌された脂肪が脂肪酸に分解され、それにより皮膚表面が弱酸性に保たれる。また、皮脂により皮膚表面がおおわれることで、皮膚表面からの水蒸散が抑制され、これにより皮脂は皮膚の水分保持に寄与する。このように、皮脂は皮膚の保護に重要な役割を有している。一方で、皮脂の産生過多により、肌のべたつき、テカリ、角栓、毛穴の拡大などの皮膚性状をもたらす。また、皮脂が産生されることにより、化粧崩れ、におい、脂ぎった毛髪などの美容上のトラブルを生じうる。さらに、皮脂により毛穴が詰まることで、ニキビや吹き出物の原因となり、そのほか脂漏性湿疹、老人性脂腺増殖症、脂腺母斑、酒さ、脱毛症といった皮膚疾患の原因となる。そのうえ、産生された皮脂の脂質が酸化して、過酸化脂質となると、コラーゲンやエラスチンなどの皮膚弾性線維を傷害し、皮膚老化や色素沈着をもたらすことも知られている。したがって、適度な皮脂産生は健常な皮膚の維持に必要である一方、皮脂の産生過多は美容上好ましくなく、過剰な皮脂産生を抑制することは美容上又は皮膚疾患治療上重要な課題である。
【0003】
皮脂は、毛穴に配置される皮脂腺で合成され、毛穴を通して皮膚表面に産出される。これまで、竹エキス、カリンエキス、ケイトウ属植物などの植物抽出物や、カロテノイド及びその誘導体が、皮脂産生抑制作用を有することが報告されている(特許文献1:特開2021-181494号公報、特許文献2:特開2013-32331号公報、特許文献3:特開2011-140460号公報、及び特許文献4:特開2013-028572号公報)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-181494号公報
特開2013-32331号公報
特開2011-140460号公報
特開2013-028572号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、皮脂産生抑制剤を取得することであり、取得された皮脂産生抑制剤において、皮脂産生抑制効果を亢進することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、皮脂産生抑制剤をスクリーニングする実験系を完成させ、化粧品候補成分について、スクリーニングを行ったところカルニチン又はその塩、レモンエキス、ツバキ花エキス、フィセチン、ホノキオール、及びジオスミンが皮脂産生抑制作用を有することを見出した。さらに、カルニチン又はその塩、ツバキ花エキス、レモンエキス、マンゴスチンエキス、ジオスミン、キイチゴエキス、ホノキオール、ツバキ葉エキス、及びフィセチンからなる群から選ばれる成分が適用後に可視光下におかれることで、皮脂産生抑制作用が増強されるという点を見出し、本発明に至った。
【0007】
そこで本願は、以下の発明を提供する。
[1] カルニチン又はその塩、ツバキ花エキス、レモンエキス、マンゴスチンエキス、ジオスミン、キイチゴエキス、ホノキオール、ツバキ葉エキス、及びフィセチンからなる群から選ばれる少なくとも1の光応答性皮脂産生抑制剤を含む皮膚外用組成物を、皮膚に適用し、適用後の皮膚を光存在下に置くことを含む、皮脂産生抑制作用を増強するための美容方法。
[2] 前記皮脂産生抑制剤の皮脂産生抑制作用が光存在下において増強される、項目1に記載の美容方法。
[3] べたつき、テカリ、及び化粧崩れを防止するための項目1又は2に記載の美容方法。
[4] カルニチン又はその塩、レモンエキス、ツバキ花エキス、フィセチン、ホノキオール、ジオスミンからなるからなる群から選ばれる少なくとも1の成分を含む、皮脂産生抑制剤。
[5] 光存在下で、皮脂産生抑制作用が増強される、項目4に記載の皮脂産生抑制剤。
[6] 遮光容器に収容された、項目4又はに記載の皮脂産生抑制剤。
[7] 項目4~6のいずれか一項に記載の皮脂産生抑制剤を含み、肌のべたつき、テカリ、又は化粧崩れを防止するための、美容用の皮膚外用組成物。
[8] 紫外線を可視光へと変換する波長変換物質をさらに含む、項目7に記載の皮膚外用組成物。
[9] 項目4~6のいずれか一項に記載の皮脂産生抑制剤を含み、過剰皮脂産生により引き起こされる疾患の予防、治療、又は軽減用の皮膚外用組成物。
[10] 紫外線を可視光へと変換する波長変換物質をさらに含む、項目9に記載の皮膚外用組成物。
[11] 皮脂産生抑制用の皮膚外用組成物の製造における、光存在下において皮脂産生抑制作用を増強するためのカルニチン又はその塩、ツバキ花エキス、レモンエキス、マンゴスチンエキス、ジオスミン、キイチゴエキス、ホノキオール、ツバキ葉エキス、及びフィセチンからなるからなる群から選ばれる少なくとも1の成分の使用。
[12] 光応答性皮脂産生抑制剤の皮脂産生抑制作用を亢進するための装置であって、370~780nmの波長の光を、光応答性皮脂産生抑制剤を適用された皮膚に照射する、照射部を備える、前記装置。
[13] 皮脂産生抑制作用を増強するための美容キットであって、
カルニチン又はその塩、ツバキ花エキス、レモンエキス、マンゴスチンエキス、ジオスミン、キイチゴエキス、ホノキオール、ツバキ葉エキス、及びフィセチンからなる群から選ばれる少なくとも1の光応答性皮脂産生抑制剤を含む皮膚外用組成物と、
370~780nmの波長の光を、光応答性皮脂産生抑制剤を適用された皮膚に照射する照射部を備え、光応答性皮脂産生抑制剤の皮脂産生抑制作用を亢進するための装置とを含む、前記キット。
【発明の効果】
【0008】
本発明の皮脂産生抑制剤により、皮脂産生が抑制される。また、光応答性皮脂産生抑制剤を適用後の皮膚を光の存在下におくことにより、皮脂産生作用が増強される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、皮脂腺細胞において皮脂産生を抑制する成分についてスクリーニングした結果を示す。光未照射下と、光照射下とで、皮脂産生量を測定し、対照に対する皮脂産生量の割合(%)を示す。
図2は、光未照射下における皮脂産生量に対する、光照射下における皮脂産生量の割合(%)を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明は、皮脂産生抑制剤に関する。また、皮脂産生抑制剤を含む皮膚外用組成物を、皮膚に適用し、適用後の皮膚を光存在下に置くことを含む、皮脂産生抑制作用を増強するための美容方法にも関する。光存在下において皮脂産生抑制作用が増強される皮脂産生抑制剤を、光応答性皮脂産生抑制剤と呼ぶものとする。また、光応答性皮脂産生抑制剤のうち、光非存在下では皮脂産生抑制作用を有さず、光存在下でのみ皮脂産生抑制作用を有する皮脂産生抑制剤を、偏性光応答性皮脂産生抑制剤ということができる。
(【0011】以降は省略されています)
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