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公開番号2024164514
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-27
出願番号2023080050
出願日2023-05-15
発明の名称撮像システム、撮像装置及びその制御方法とプログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人個人
主分類H04N 23/60 20230101AFI20241120BHJP(電気通信技術)
要約【課題】複数の被写体それぞれが装着したデバイスからの非画像情報を用いて撮像装置による自動撮影を行う際の失敗撮影を低減させる。
【解決手段】カメラ101は、撮像部206を有する鏡筒103と、複数の被写体がそれぞれが装着しているウェアラブルデバイス102とを関連付けて記憶するメモリ215と、複数のウェアラブルデバイス102から送信されてくる非画像情報を受信する通信部222と、複数の被写体から撮影対象の主被写体を決定し、決定した主被写体の撮像部206による撮像条件を主被写体に関連付けられたウェアラブルデバイス102から送信されてくる非画像情報に基づいて設定する第1制御部223と、を備える。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
撮像手段と、
複数の被写体と当該複数の被写体のそれぞれが装着しているデバイスとを関連付けて記憶する記憶手段と、
前記複数の被写体から撮影対象の主被写体を決定する決定手段と、
前記複数のデバイスのそれぞれにおいて検出されて前記複数のデバイスから送信されてくる非画像情報を受信する受信手段と、
前記決定された主被写体の前記撮像手段による撮像条件を当該主被写体に関連付けられたデバイスから送信されてくる非画像情報に基づいて設定する制御手段と、を備えることを特徴とする撮像装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記非画像情報は、前記主被写体の動き情報と前記主被写体から前記撮像装置までの距離情報の少なくとも一方の情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記主被写体の特徴を、該主被写体に関連付けられたデバイスによる非画像情報に基づいて、当該主被写体が前記撮像手段の被写界深度の範囲内において静止しているとみなす第1のカテゴリと、当該主被写体が前記被写界深度の範囲内において動いているとみなす第2のカテゴリと、当該主被写体が前記撮像手段の被写界深度の範囲外において静止しているとみなす第3のカテゴリと、当該主被写体が前記被写界深度の範囲外において動いているとみなす第4のカテゴリと、に分類する分類手段を備えることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記制御手段は、
前記主被写体が前記第1のカテゴリに属する場合、前記撮像手段が備えるフォーカスレンズを動かさず、且つ、シャッタ速度を変更せず、
前記主被写体が前記第2のカテゴリに属する場合、前記フォーカスレンズを動かさず、且つ、シャッタ速度をより短秒に設定すると共にISO感度を大きくし、
前記主被写体が前記第3のカテゴリに属する場合、前記フォーカスレンズを駆動して前記主被写体にピントを合わせ、
前記主被写体が前記第4のカテゴリに属する場合、前記フォーカスレンズを駆動して前記主被写体にピントを合わせ、且つ、絞り値をより大きい値に変更することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記主被写体が前記第1のカテゴリ、前記第2のカテゴリまたは前記第3のカテゴリに属する場合に、前記撮像手段の絞り値を変更しないことを特徴とする請求項3又は4に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記撮像手段はフォーカスレンズを有し、
前記制御手段は、前記主被写体が前記第3のカテゴリまたは前記第4のカテゴリに属する場合、前記フォーカスレンズの駆動によって露出レベルに過不足が発生したか否かを判定し、前記露出レベルに過不足が発生したと判定された場合に前記露出レベルが適正となるようシャッタ速度とISO感度の少なくとも一方を調整することを特徴とする請求項4又は5に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記複数の被写体それぞれの撮影画像数をカウントするカウント手段を備え、
前記決定手段は、前記複数の被写体のうち前記主被写体を除いた他の被写体の中から前記撮影画像数の最も少ない被写体を次の主被写体として決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
【請求項8】
前記制御手段は、前記次の主被写体に関連付けられたデバイスに対して、当該デバイスからの非画像情報を前記撮像装置へ送信する頻度を増加させる指令信号を送信することを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
【請求項9】
前記撮像手段により得られる画像から前記主被写体を検出する検出手段と、
前記撮像手段による撮影方向を変更する駆動手段と、を備え、
前記制御手段は、前記駆動手段を駆動して前記撮像手段の撮影画角内に前記主被写体を捉える追尾を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
【請求項10】
前記制御手段は、前記検出手段が前記撮影画角内において前記主被写体を検出することができない場合に、前記駆動手段を駆動して前記主被写体を探索することを特徴とする請求項9に記載の撮像装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像システム、撮像装置及びその制御方法とプログラムに関し、特に、撮像装置による自動撮影時に、被写体が装着したウェアラブルデバイス等から取得したセンシング信号を用いて失敗撮影を低減させる技術に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
加速度センサや人感センサ等の非画像センサからのセンシング信号に基づいて撮像装置での撮影を制御する技術が知られている。例えば、特許文献1は、ウェアラブルデバイスが備える非画像センサからのセンシング信号を用いて、ウェアラブルデバイスから離れたところにある撮像装置での自動撮影を制御する技術を開示している。また、特許文献2は、複数の被写体がそれぞれ装着したデバイスが備える非画像センサからのセンシング信号に基づいて、撮像装置による各被写体の撮影を制御する技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-72673号公報
特開2016-82356号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1,2に開示された技術では、次のような失敗撮影が生じやすいという問題がある。例えば、被写体が装着しているデバイスが有する非画像センサからのセンシング信号に基づいて撮像装置が絞りやフォーカスを調整している間に被写体が移動した場合に、被写体に合焦していない状態で撮影が行われることがある。また、撮像装置のシャッタ速度の設定が被写体の動きに適していない場合には、動きブレを含む画像となってしまうことがある。そこで、このような失敗撮影を低減させたいという要望がある。
【0005】
本発明は、複数の被写体それぞれが装着したデバイスが有する非画像センサからのセンシング信号を用いて撮像装置による自動撮影を行う際の失敗撮影を低減させる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る撮像装置は、撮像手段と、複数の被写体と当該複数の被写体のそれぞれが装着しているデバイスとを関連付けて記憶する記憶手段と、前記複数の被写体から撮影対象の主被写体を決定する決定手段と、前記複数のデバイスのそれぞれにおいて検出されて前記複数のデバイスから送信されてくる非画像情報を受信する受信手段と、前記決定された主被写体の前記撮像手段による撮像条件を当該主被写体に関連付けられたデバイスから送信されてくる非画像情報に基づいて設定する制御手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、複数の被写体それぞれが装着したデバイスからの非画像情報を用いて撮像装置による自動撮影を行う際の失敗撮影を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態に係る撮像システムの構成例を示す図である。
図1の撮像システムを構成する撮像装置(カメラ)とウェアラブルデバイスの概略構成を示すブロック図である。
撮像システムによる撮影シーンの一例を示す模式図である。
ウェアラブルデバイスの動作のフローチャートである。
カメラの自動撮影動作のフローチャートである。
S510の処理のフローチャートである。
第2実施形態に係る撮像システムの概略構成を示すブロック図である。
図7の撮像システムの構成例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。本実施形態では、撮像装置(以下「カメラ」という)による自動撮影を、撮影対象となる複数の被写体がそれぞれ装着しているデバイスの一例であるウェアラブルデバイスとカメラとを連携させて行う撮像システムについて説明する。
【0010】
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る撮像システムの構成例を示す図である。図1(a)は、第1実施形態に係る撮像システム100の構成例を簡易的に示している。撮像システム100は、複数の被写体(不図示)がそれぞれ装着した複数のウェアラブルデバイス102_1~102_n(n:2以上の整数)とカメラ101とが、無線通信により通信可能に接続されて構成される。以下の説明において、ウェアラブルデバイス102_1~102_nを特に区別しない場合には「ウェアラブルデバイス102」と記す。
(【0011】以降は省略されています)

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