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公開番号2024164215
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-26
出願番号2024145568,2023015564
出願日2024-08-27,2023-02-03
発明の名称情報処理プログラム、情報処理方法、情報処理システム、および、情報処理装置
出願人任天堂株式会社
代理人弁理士法人小笠原特許事務所,個人
主分類H04S 7/00 20060101AFI20241119BHJP(電気通信技術)
要約【課題】仮想空間内の複数の音源に対して、音源ごとに統一感のある減衰特性を適用することができる情報処理プログラム、情報処理方法、情報処理システム、および情報処理装置を提供すること。
【解決手段】複数の音声データそれぞれについて、音の大きさを仮想的に示す第1のパラメータを設定させる。当該第1のパラメータは、仮想空間内における仮想的な音の大きさを示すと共に仮想空間内の音源位置から仮想マイクまでの距離に応じて減衰する第2のパラメータが、基準となる距離において示す値に対応する。各音声データについて、第1のパラメータの値に応じて異なる、第2のパラメータの値と距離との関係を示す第2パラメータ減衰特性データと、当該音声データに設定された第1のパラメータとに少なくとも基づいて、音源からの前記距離に応じて音量を減衰させる場合に用いられる、距離と音量の減衰度合いとの関係を示す音量減衰特性を設定させる。
【選択図】図20
特許請求の範囲【請求項1】
情報処理装置のコンピュータに、
複数の音声データそれぞれについて、音の大きさを仮想的に示す第1のパラメータを設定させ、
前記第1のパラメータは、仮想空間内における仮想的な音の大きさを示すと共に前記仮想空間内の音源位置から仮想マイクまでの距離に応じて減衰する第2のパラメータが、基準となる距離において示す値に対応し、
それぞれの前記音声データについて、
前記第1のパラメータの値に応じて異なる、前記第2のパラメータの値と前記距離との関係を示す第2パラメータ減衰特性データと、
当該音声データに設定された前記第1のパラメータとに少なくとも基づいて、
当該音声データを出力させる音量を、当該音声データが関連付けられた前記音源からの前記距離に応じて減衰させる場合に用いられる、前記距離と音量の減衰度合いとの関係を示す音量減衰特性を設定させる、
情報処理プログラム。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記コンピュータに、
それぞれの前記音声データの前記第1のパラメータの値を、少なくとも当該音声データの波形の振幅に基づいて設定させる、請求項1記載の情報処理プログラム。
【請求項3】
前記コンピュータにさらに、
それぞれの前記音声データの前記第1のパラメータとして、前記波形の振幅に基づいて設定された値に対し、さらに指定された所定値の補正を加えた値を設定させる、請求項2記載の情報処理プログラム。
【請求項4】
前記コンピュータに、
それぞれの前記音声データについて、
前記第2パラメータ減衰特性データにおける、当該音声データに設定された前記第1のパラメータに対応する前記第2のパラメータと前記距離との関係において、さらに前記第2のパラメータに関する上限値と下限値を設定させ、
前記音量減衰特性を、
前記第2のパラメータが前記上限値となる第1の距離以下の前記距離において前記音量が減衰せず、
前記第2のパラメータが前記下限値となる第2の距離以上の前記距離において無音となり、
前記距離が前記第1の距離と前記第2の距離の間の場合において、前記第2のパラメータと前記距離との関係に基づいた減衰度合いで前記音量が減衰するように設定させる、
請求項1記載の情報処理プログラム。
【請求項5】
前記コンピュータに、
予め指定された条件に基づいて設定された、無音とみなす前記第2のパラメータの値を前記下限値に設定させる、請求項4記載の情報処理プログラム。
【請求項6】
前記コンピュータに、
前記音声データの振幅に基づいた値から、予め指定された無音とみなす音量に対応する値を差し引いた値を、前記下限値に加えた値を前記上限値に設定させる、請求項4記載の情報処理プログラム。
【請求項7】
前記第2パラメータ減衰特性データは、前記第2のパラメータが、前記距離の2乗に応じた第1の減衰に加えて前記距離に応じた第2の減衰をする関係を示す、請求項1から6のいずれか記載の情報処理プログラム。
【請求項8】
前記第2パラメータ減衰特性データは、前記第2のパラメータが、前記距離の2乗に応じた第1の減衰に加えて前記距離に応じた第2の減衰をする関係を示し、
前記コンピュータにさらに、
前記第2パラメータ減衰特性データが示す減衰よりも、前記第2の減衰がより強く加えられる関係を示す高域用第2パラメータ減衰特性データに基づいて、前記第2のパラメータが前記上限値となる第3の距離以上の前記距離において、当該距離に応じた強さで前記音声データの波形に所定のフィルタをかけるフィルタ特性を設定させる、
請求項4から6のいずれか記載の情報処理プログラム。
【請求項9】
前記フィルタはローパスフィルタである、請求項8記載の情報処理プログラム。
【請求項10】
前記コンピュータにさらに、
前記第1パラメータに基づいて、前記距離に応じた強さで前記音声データの波形に所定のフィルタをかけるフィルタ特性を設定させる、
請求項1から6のいずれか記載の情報処理プログラム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、仮想空間内で再生する音声の表現手法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、仮想空間における音声表現に関して、現実世界における、大きい音は遠くまで聞こえ、小さい音は遠くまで聞こえない等の性質を表現することが行われている。例えば、距離による音の減衰を仮想空間内で表現したゲームも知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6147486号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような音の減衰を表現しようとした場合、もし、仮想空間内に設定された複数の音源の全てに対して同じ減衰特性を適用した場合は、それぞれの音の大きさの違いが表現できていないことになる。そのため、減衰特性によって音の大きさの違いを表現しようとした場合には、音源について個別に減衰の特性を設定する必要がある。この場合、仮想空間内に配置したい音源(音声データ)が大量にある場合、減衰特性を個別に設定するためのコストが問題になる。また、個別に設定した減衰特性が、全体として仮想空間において統一感のある減衰になっているかどうかの検証も困難である。
【0005】
それ故に、本開示の目的は、仮想空間内の複数の音源に対して、音源ごとに統一感のある減衰特性を適用することができる情報処理プログラム、情報処理方法、情報処理システム、および情報処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、例えば以下のような構成例が挙げられる。
【0007】
(構成1)
構成1は、情報処理装置のコンピュータに、以下を実行させる情報処理プログラムである。複数の音声データそれぞれについて、音の大きさを仮想的に示す第1のパラメータを設定させる。当該第1のパラメータは、仮想空間内における仮想的な音の大きさを示すと共に仮想空間内の音源位置から仮想マイクまでの距離に応じて減衰する第2のパラメータが、基準となる距離において示す値に対応する。そして、それぞれの音声データについて、第1のパラメータの値に応じて異なる、第2のパラメータの値と距離との関係を示す第2パラメータ減衰特性データと、当該音声データに設定された第1のパラメータとに少なくとも基づいて、音量減衰特性を設定させる。当該音量減衰特性は、音声データを出力させる音量を、当該音声データが関連付けられた音源からの距離に応じて減衰させる場合に用いられる、距離と音量の減衰度合いとの関係を示すものである。
【0008】
上記構成例によれば、複数の音声データに対して、仮想空間内における仮想的な音の大きさを反映した統一的な基準で距離に応じた音量減衰特性を設定させることができる。
【0009】
(構成2)
構成2は、上記構成1において、コンピュータに、それぞれの音声データの第1のパラメータの値を、少なくとも当該音声データの波形の振幅に基づいて設定させてもよい。
【0010】
上記構成例によれば、音声データの音量に基づいて、適切な第1のパラメータをある程度自動的に設定できる。
(【0011】以降は省略されています)

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