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公開番号
2024162947
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-21
出願番号
2023122162
出願日
2023-07-27
発明の名称
液体小分けボトル
出願人
深セン果徳電子科技有限公司
代理人
個人
,
個人
主分類
B65D
83/00 20060101AFI20241114BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】底部充填及び排気構造の設計が複雑であり、生産及び組立が煩雑である問題に対処した液体小分けボトルの提供。
【解決手段】液体小分けボトルに関し、液体小分けボトルは、液体貯留室が開けられたハウジング組立体と、ハウジング組立体の底部に移動可能に設置され、液体貯留室内に液体を充填する液体充填装置と、ベースと排気弁とを含む排気装置であって、ベースに液体貯留室と連通する排気通路が設けられ、排気弁がベースに移動可能に設置され、排気弁の少なくとも一部が排気通路内に位置する排気装置と、を含み、液体充填装置は、ハウジング組立体に対して少なくとも第1の位置と第2の位置とを有し、液体充填装置が第1の位置にあるとき、液体充填装置がベースに接近し、液体充填装置が排気弁と当接し、排気弁とベースとの間に排気隙間が形成され、液体充填装置が第2の位置にあるとき、排気弁により、排気通路と大気との連通が遮断される。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
液体小分けボトルであって、
互いに連通している液体貯留室(101)と第1の開口(102)とが開けられたハウジング組立体(1)と、
前記ハウジング組立体(1)の底部に移動可能に設置され、前記液体貯留室(101)内に液体を充填する液体充填装置(2)と、
ベース(31)と排気弁(32)とを含む排気装置(3)であって、前記ベース(31)が前記第1の開口(102)に適合し、前記ベース(31)に第1の貫通孔(301)と排気通路(302)とが設けられ、前記第1の貫通孔(301)及び前記排気通路(302)の吸気端がそれぞれ前記液体貯留室(101)と連通し、前記第1の貫通孔(301)が前記液体貯留室(101)内の液体を送出し、前記排気弁(32)が前記ベース(31)に移動可能に設置され、前記排気弁(32)の少なくとも一部が前記排気通路(302)内に位置する排気装置(3)と、を含み、
前記液体充填装置(2)は、前記ハウジング組立体(1)に対して少なくとも第1の位置と第2の位置とを有し、前記液体充填装置(2)が前記第1の位置にあるとき、前記液体充填装置(2)が前記ベース(31)に接近し、前記液体充填装置(2)が前記排気弁(32)と当接し、前記排気弁(32)と前記ベース(31)との間に排気隙間が形成され、前記排気通路(302)が前記排気隙間を介して大気と連通し、前記液体充填装置(2)が前記第2の位置にあるとき、前記液体充填装置(2)が前記ベース(31)前記から離れ、前記排気弁(32)により、前記排気通路(302)と大気との連通が遮断される、
ことを特徴とする液体小分けボトル。
続きを表示(約 2,900 文字)
【請求項2】
前記排気弁(32)は弁体(321)とプッシュロッド(322)とを含み、前記弁体(321)が、前記ベース(31)に移動可能に設置され、少なくとも一部が前記排気通路(302)内に位置し、前記プッシュロッド(322)が、少なくとも一部が前記液体貯留室(101)内に位置し、両端が前記弁体(321)と前記液体充填装置(2)とにそれぞれ対向して設置され、前記液体充填装置(2)が前記第1の位置にあるとき、前記液体充填装置(2)が前記プッシュロッド(322)と当接し、前記プッシュロッド(322)の前記液体充填装置(2)から離れた端部が前記弁体(321)と当接し、前記弁体(321)と前記ベース(31)との間に前記排気隙間が形成され、前記液体充填装置(2)が前記第2の位置にあるとき、前記弁体(321)により、前記排気通路(302)と大気との連通が遮断される、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体小分けボトル。
【請求項3】
前記弁体(321)は、前記排気通路(302)内に位置する接続柱(3211)と、前記接続柱(3211)の前記液体貯留室(101)から離れた側に設けられたシール部(3212)と含み、前記液体充填装置(2)が前記第1の位置にあるとき、前記プッシュロッド(322)の前記液体充填装置(2)から離れた端部が前記接続柱(3211)と当接し、前記シール部(3212)と前記ベース(31)との間に前記排気隙間が形成され、前記液体充填装置(2)が前記第2の位置にあるとき、前記シール部(3212)により、前記排気通路(302)と大気との連通が遮断される、
ことを特徴とする請求項2に記載の液体小分けボトル。
【請求項4】
前記排気通路(302)の前記液体貯留室(101)から離れた側壁には、貫通孔を形成する環状凸起が形成され、前記接続柱(3211)の前記液体貯留室(101)から離れた端部は、前記貫通孔を通って、前記環状凸起と当接可能な前記シール部(3212)に接続され、前記排気弁(32)は、前記接続柱(3211)の外側に嵌設された第1の弾性部材(323)をさらに含み、前記第1の弾性部材(323)は、一端が前記環状凸起に接続され、他端が前記接続柱(3211)に接続され、前記液体充填装置(2)が前記第2の位置から前記第1の位置へ移動するとき、前記第1の弾性部材(323)が圧縮状態にある、
ことを特徴とする請求項3に記載の液体小分けボトル。
【請求項5】
前記ベース(31)に設けられ、前記第1の貫通孔(301)に適合し、前記第1の貫通孔(301)及び前記第1の開口(102)を順次通って、前記液体貯留室(101)と連通するスプレーヘッド組立体(4)をさらに含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の液体小分けボトル。
【請求項6】
前記プッシュロッド(322)には挿入スロット(303)が形成されており、前記スプレーヘッド組立体(4)の導流管が前記挿入スロット(303)に挿設され、前記挿入スロット(303)は前記液体貯留室(101)と連通している、
ことを特徴とする請求項5に記載の液体小分けボトル。
【請求項7】
前記プッシュロッド(322)は、分岐ロッド(3221)と、メインロッド(3222)と、接続ロッド(3223)とを含み、前記接続ロッド(3223)の両端が前記メインロッド(3222)と前記分岐ロッド(3221)とにそれぞれ接続され、前記分岐ロッド(3221)の前記接続ロッド(3223)から離れた端部が前記弁体(321)と対向して設置され、前記メインロッド(3222)の前記接続ロッド(3223)から離れた端部が前記液体充填装置(2)と対向して設置され、且つ/又は、
前記プッシュロッド(322)の前記液体充填装置(2)から離れた端部が前記ベース(31)に移動可能に挿設され、前記プッシュロッド(322)は、少なくとも部分的に前記排気通路(302)内に位置し、且つ/又は、
前記プッシュロッド(322)の一端は、前記弁体(321)又は液体充填装置(2)に接続されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の液体小分けボトル。
【請求項8】
前記排気装置(3)は接続スリーブ(33)をさらに含み、前記接続スリーブ(33)に第2の貫通孔(305)が開けられ、前記接続スリーブ(33)が前記ベース(31)の外壁に嵌設され、前記ベース(31)の少なくとも一部が前記第2の貫通孔(305)内に位置し、前記第2の貫通孔(305)の中心軸線が前記第1の貫通孔(301)の中心軸線と平行又は一致し、前記第2の貫通孔(305)は前記排気通路(302)と連通可能であり、前記接続スリーブ(33)の前記ハウジング組立体(1)に近い端部が前記ハウジング組立体(1)の外壁と当接している、
ことを特徴とする請求項2に記載の液体小分けボトル。
【請求項9】
前記ハウジング組立体(1)にキャビティが設けられ、前記ハウジング組立体(1)内には、前記キャビティを液体貯留室(101)と充填槽(103)とに仕切る仕切り板(11)が形成され、前記仕切り板(11)には、前記液体貯留室(101)と前記充填槽(103)とにそれぞれ連通する液体充填孔が設けられ、前記液体充填装置(2)は、前記充填槽(103)内に移動可能に設置され、その一部が前記液体充填孔に適合し、前記液体充填装置(2)が前記第1の位置にあるとき、前記液体充填装置(2)の液体出口(201)が前記液体貯留室(101)と連通し、前記液体充填装置(2)が前記第2の位置にあるとき、前記液体充填装置(2)の液体出口(201)が前記液体貯留室(101)から遮断される、
ことを特徴とする請求項2に記載の液体小分けボトル。
【請求項10】
前記液体充填装置(2)は充填柱(21)とシール部材(22)とを含み、前記充填柱(21)が、前記ハウジング組立体(1)に移動可能に設置され、前記充填槽(103)内に位置し、少なくとも一部が前記液体充填孔を通って、前記液体充填孔に適合している前記シール部材(22)に接続され、前記充填柱(21)には液体充填通路(202)が開けられ、前記充填柱(21)の前記シール部材(22)に近い側壁には、前記液体充填通路(202)と連通する前記液体出口(201)が設けられ、前記液体充填装置(2)が前記第1の位置にあるとき、前記シール部材(22)が前記液体充填孔の側壁から分離し、前記シール部材(22)の前記液体充填孔から離れた側が前記プッシュロッド(322)と当接し、前記液体充填装置(2)が前記第2の位置にあるとき、前記シール部材(22)は、前記液体充填孔の前記液体貯留室(101)に向かう側壁と当接する、
ことを特徴とする請求項9に記載の液体小分けボトル。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、香水用具の分野に関するものであり、特に液体小分けボトルに関するものである。
続きを表示(約 3,900 文字)
【背景技術】
【0002】
香水は、アロマオイル、保留剤、アルコール、酢酸エチルを混合した液体で、心地よい香りを放つ重要な化粧品である。香水の多くは香水ボトルの中に入っている。普段の使用場面では、多くの香水ボトルは体積が大きくて持ち運びに不便で、香水を小さいボトルに小分けする必要がある。しかしながら、逆さまにしたときにこぼれて漏れやすくて、滴下した香水を拭き取って洗って掃除しなければならないため、操作が不便である。上記課題を解決するために、従来技術では、底部に液体充填構造を増設した小分けボトルが現れ、ボトル本体底部の充填構造を介して液体注入装置と接続することでボトル内への液体の補充を実現するとともに、ボトル本体の底部に排気用インナースリーブがさらに設けられ、充填構造との嵌合により外部と連通する排気隙間を形成することにより、排気と液体注入の起動停止制御を実現し、液体注入時のスムーズな排気を確保する。しかしながら、そのため、ボトル本体の底部構造の設計は複雑で、生産と組み立てが煩雑で、長く使用されると、充填構造に液体の溜まりや粘結が発生しやすく洗浄が不便であり、排気通路を閉塞するおそれもあるため、排気効率に影響してしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
これに鑑みて、従来技術における液体小分けボトルの底部充填及び排気構造の設計が複雑であり、生産及び組立が煩雑であるという問題に対処するために、液体小分けボトルを提供する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
液体小分けボトルは、互いに連通している液体貯留室と第1の開口とが開けられたハウジング組立体と、ハウジング組立体の底部に移動可能に設置され、液体貯留室内に液体を充填する液体充填装置と、ベースと排気弁とを含む排気装置であって、前記ベースが前記第1の開口に適合し、前記ベースに第1の貫通孔と排気通路とが設けられ、前記第1の貫通孔及び前記排気通路の吸気端がそれぞれ前記液体貯留室と連通し、前記第1の貫通孔が前記液体貯留室内の液体を送出し、前記排気弁が前記ベースに移動可能に設置され、前記排気弁の少なくとも一部が前記排気通路内に位置する排気装置と、を含み、前記液体充填装置は、前記ハウジング組立体に対して少なくとも第1の位置と第2の位置とを有し、前記液体充填装置が前記第1の位置にあるとき、前記液体充填装置が前記ベースに接近し、前記液体充填装置が前記排気弁と当接し、前記排気弁と前記ベースとの間に排気隙間が形成され、前記排気通路が前記排気隙間を介して大気と連通し、前記液体充填装置が前記第2の位置にあるとき、前記液体充填装置が前記ベース前記から離れ、前記排気弁により、前記排気通路と大気との連通が遮断される。
【0005】
本願は液体小分けボトルを開示し、その排気装置にはベースと排気弁とが設けられ、ベースがハウジング組立体の上部に設けられてその液体貯留室と連通し、ベースに排気通路が設けられている。ベースに排気弁を設けることにより、排気弁が、ベースに対して移動する場合、排気通路と大気とを連通又は遮断可能であるため、液体充填装置と協働させて液体充填操作を行うことができる。液体を充填する必要がある場合、ハウジング組立体の底部にある液体充填装置を親香水ボトルの液体吐出ノズルに接続して押し下げることにより、親香水ボトルの液体吐出ノズルが液体充填装置を押して第2の位置から第1の位置に向けて移動させ、液体充填装置がベースに近づいて排気弁と当接してベースに対して移動させる。液体充填装置が第2の位置にあるとき、排気弁とベースとの間に排気間隙が形成されて、排気通路と大気とが連通することにより、液体貯留室内の気体を円滑に流出させて、液体充填が円滑に完了することを保証することができる。液体充填が完了したとき、液体充填装置を液体吐出ノズルから分離させ、排気弁を第2の位置に復帰させることにより、排気通路を閉じることができるため、香水の漏れがないように保証する。通常の底部排気構造に比べて、上記の案を採用することにより、液体小分けボトルの底部構造を簡素化することができ、構造が簡単で、生産・組立が容易であるという利点があると同時に、底部液体充填構造を長く使用した後に溜まった液体が粘結して排気通路を閉塞しやすいという問題を回避することができ、しかも、底部に接続される排気管を設ける必要がないので、液体貯留室内の液面が高すぎて液体が排気管に入りやすいという問題を回避することができる。
【0006】
一つの実施例において、前記排気弁は弁体とプッシュロッドとを含み、前記弁体が、前記ベースに移動可能に設置され、少なくとも一部が前記排気通路内に位置し、前記プッシュロッドが、少なくとも一部が前記液体貯留室内に位置し、両端が前記弁体と前記液体充填装置とにそれぞれ対向して設置されている。前記液体充填装置が前記第1の位置にあるとき、前記液体充填装置が前記プッシュロッドと当接し、前記プッシュロッドの前記液体充填装置から離れた端部が前記弁体と当接し、前記弁体と前記ベースとの間に前記排気隙間が形成される。前記液体充填装置が前記第2の位置にあるとき、前記弁体により、前記排気通路と大気との連通が遮断される。上記の構成とすることにより、液体を充填するとき、親香水ボトルの液体吐出ノズルが液体充填装置を押して第2の位置から第1の位置に向けて移動させるため、液体充填装置がベースに近づいて、プッシュロッドを介して弁体をベースから離れるように押して、両者間に排気隙間を形成させ、排気通路が排気隙間を介して大気と連通することにより、液体貯留室内の気体を円滑に流出させて、液体充填が円滑に進むことを保証することができる。液体充填が完了すると、弁体が初期位置に復帰し、弁体により排気通路の排気端を閉塞することにより、香水の漏れを確実に防止することができる。
【0007】
一つの実施例において、前記弁体は、前記排気通路内に位置する接続柱と、前記接続柱の前記液体貯留室から離れた側に設けられたシール部と含み、前記液体充填装置が前記第1の位置にあるとき、前記プッシュロッドの前記液体充填装置から離れた端部が前記接続柱と当接し、前記シール部と前記ベースとの間に前記排気隙間が形成され、前記液体充填装置が前記第2の位置にあるとき、前記シール部により、前記排気通路と大気との連通が遮断される。接続柱とシール部とを設けることにより、プッシュロッドは、接続柱を押すことでシール部をベースから分離させて排気隙間を形成させることができ、シール部と接続柱とが初期位置に復帰したとき、シール部が排気通路の排気端を閉塞して、香水の漏れを防止する。
【0008】
一つの実施例において、前記排気通路の前記液体貯留室から離れた側壁には、貫通孔を形成する環状凸起が形成され、前記接続柱の前記液体貯留室から離れた端部は、前記貫通孔を通って、前記環状凸起と当接可能な前記シール部に接続され、前記排気弁は、前記接続柱の外側に嵌設された第1の弾性部材をさらに含み、前記第1の弾性部材は、一端が前記環状凸起に接続され、他端が前記接続柱に接続され、前記液体充填装置が前記第2の位置から前記第1の位置へ移動するとき、前記第1の弾性部材が圧縮状態にある。上記の構成とすることにより、液体充填装置が親香水ボトルの液体吐出ノズルから分離すると、プッシュロッドを介して弁体に伝達される液体充填装置による押圧力がなくなるため、第1の弾性部材による弾性復元力によって弁体が第1の位置から第2の位置に自動的に復帰して、排気通路の排気端を自動的にシールすることができるので、使用者の排気装置の閉じ忘れによる液漏れを防止することができる。また、第1の弾性部材を設けることにより、排気装置の動作有効性を高めることができ、抵抗力を大きくすることにより、シール部とベースとの接続をより密封性の良いものにすることができるとともに、誤接触によって排気通路の排気端が開放されて液漏れするのを防止することができる。
【0009】
一つの実施例において、前記接続柱は柱本体と基部とを含み、前記柱本体は、一端が前記シール部に接続され、他端が基部に接続され、前記第1の弾性部材の両端が前記基部と前記環状凸起とにそれぞれ当接する。基部を設けることにより、第1の弾性部材の取り付けに位置制限機能を提供することができ、第1の弾性部材の組み立てを容易にすると同時に、第1の弾性部材の動作安定性を向上させ、緩んで抜ける可能性を低減することができる。
【0010】
一つの実施例において、前記ベースに設けられ、前記第1の貫通孔に適合し、前記第1の貫通孔及び前記第1の開口を順次通って、前記液体貯留室と連通するスプレーヘッド組立体をさらに含む。スプレーヘッド組立体の設置により、使用者による液体貯留室内の香水の使用を容易にすることができ、スプレーヘッド組立体をベース上の第1の貫通孔に適合して取り付けることにより、スプレーヘッド組立体とベースとの間の接続の安定性及び気密性を確保し、液体貯留室内の液体が漏れないように確保することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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