TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024162540
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-21
出願番号2023078131
出願日2023-05-10
発明の名称コーティング剤及び硬化物
出願人株式会社クラレ
代理人弁理士法人大谷特許事務所
主分類C09D 133/04 20060101AFI20241114BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】硬度及び付着性が高く、かつ透明性及び耐環境性に優れた硬化物が得られるコーティング剤及びその硬化物を提供する。
【解決手段】共重合体(X)、無機/有機顔料粒子から選ばれる少なくとも1種の粒子(Y)、硬化剤(Z)を含むコーティング剤。(X)は、(i)(I)を有し、(II)を有しない共重合体(A)と、(II)を有し、(I)を有しない共重合体(B)との混合物、及び、(ii)(I)及び(II)を有する共重合体(AB)、から選ばれる1種。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024162540000017.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">30</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">86</com:WidthMeasure> </com:Image>
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024162540000018.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">30</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">77</com:WidthMeasure> </com:Image>
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
共重合体(X)、無機粒子及び有機顔料粒子からなる群より選ばれる少なくとも1種の粒子(Y)、及び硬化剤(Z)を含むコーティング剤であって、
共重合体(X)は、
(i)下記一般式(I)で表される構造単位(1)を有しかつ下記一般式(II)で表される構造単位(2)を有しない共重合体(A)と、構造単位(2)を有しかつ構造単位(1)を有しない共重合体(B)との混合物、及び、
(ii)構造単位(1)及び構造単位(2)を有する共重合体(AB)、
からなる群から選択される少なくとも1種である、
コーティング剤。
JPEG
2024162540000015.jpg
30
86
[一般式(I)中、R

は炭素数1~3のアルキル基を表し、R

は水素原子又は炭素数1~3のアルキル基を表し、R

は水素原子又はメチル基を表す。nは2~7の任意の整数である。]
JPEG
2024162540000016.jpg
30
77
[一般式(II)中、R

は水素原子又はメチル基を表す。mは2~7の任意の整数である。]
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
溶媒を更に含む、請求項1に記載のコーティング剤。
【請求項3】
硬化剤(Z)がメラミン誘導体化合物である、請求項1又は2に記載のコーティング剤。
【請求項4】
前記一般式(I)において、R

、R

、及びR

がメチル基であり、nが2である、請求項1~3のいずれか1項に記載のコーティング剤。
【請求項5】
共重合体(A)、共重合体(B)、及び共重合体(AB)のうち少なくとも一つがイオン性基を有する、請求項1~4のいずれか1項に記載のコーティング剤。
【請求項6】
粒子(Y)が金属粒子である、請求項1~5のいずれか1項に記載のコーティング剤。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載のコーティング剤を硬化してなる、硬化物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はコーティング剤及びその硬化物に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、コーティング剤を塗布及び硬化させて得られる硬化膜に、機械物性、耐薬品性、高屈折率、帯電防止性、紫外線・赤外線遮断性、耐擦傷性等の各種の物性を付与する目的で、あるいは、顔料として、金属粒子をコーティング剤に分散させることが知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、イオン性基を有し、所定の物性を備えた(メタ)アクリルポリマーからなる分散剤によって金属粒子が分散されてなる金属粒子分散液を含有するコーティング剤が記載されている。特許文献1の実施例には、(メタ)アクリルポリマーとして、第1級水酸基のみを有する2-ヒドロキシエチルメタクリレート(以下、「HEMA」と略記する場合がある)に由来する構造単位からなる共重合体を用いたコーティング剤が記載されている。特許文献1においては、上記分散剤を用いることにより、金属粒子の分散性の向上を図ることができるとされている。
なお、コーティング剤を開示するものではないが、特許文献2には、粘着剤として用いられる組成物であって、第3級水酸基を有する(メタ)アクリル酸エステルに由来する構造単位を含む(メタ)アクリル系共重合体を含む組成物が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2017/094394号
国際公開第2019/230407号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
コーティング剤には、用途によって様々な性質が求められ、硬度及び付着性が高いことに加えて、透明性が高いことが求められる場合がある。また、湿熱耐性が高いことも求められる場合があり、この場合は、高温高湿環境下に置かれた場合にも透明性の低下が抑えられることが求められる。しかしながら、上述した特許文献1に記載されたコーティング剤を含め、従来のコーティング剤には、これらの性能を全て十分に満たすものではなく、改善の余地があった。特に、本発明者らの検討によれば、特許文献1の実施例のように、第1級水酸基のみを有する(メタ)アクリル系共重合体を用いた場合は、ヘイズが大きくなり、透明性を高めることができないことが判った。
【0006】
本発明は上記従来の課題を鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、硬度及び付着性が高く、かつ透明性及び耐環境性に優れた硬化物が得られるコーティング剤及びその硬化物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、2-ヒドロキシエチルメタクリレート(以下、「HEMA」と略記することがある)等の特定の水酸基含有(メタ)アクリル酸エステルに由来する第1級水酸基と、3-ヒドロキシ-3-メチルブチルメタクリレート(以下、「IPDMA」と略記することがある)等の特定の水酸基含有(メタ)アクリル酸エステルに由来する第3級水酸基とを、共重合体中に同時に存在させることで、上記課題を解決し得ることを見出し、当該知見に基づいて更に検討を重ねて本発明を完成させるに至った。
【0008】
本発明は、下記[1]~[7]に関する。
[1]共重合体(X)、無機粒子及び有機顔料粒子からなる群より選ばれる少なくとも1種の粒子(Y)、及び硬化剤(Z)を含むコーティング剤であって、
共重合体(X)は、
(i)下記一般式(I)で表される構造単位(1)を有しかつ下記一般式(II)で表される構造単位(2)を有しない共重合体(A)と、構造単位(2)を有しかつ構造単位(1)を有しない共重合体(B)との混合物、及び、
(ii)構造単位(1)及び構造単位(2)を有する共重合体(AB)、
からなる群から選択される少なくとも1種である、
コーティング剤。
JPEG
2024162540000001.jpg
30
86
[一般式(I)中、R

は炭素数1~3のアルキル基を表し、R

は水素原子又は炭素数1~3のアルキル基を表し、R

は水素原子又はメチル基を表す。nは2~7の任意の整数である。]
JPEG
2024162540000002.jpg
30
77
[一般式(II)中、R

は水素原子又はメチル基を表す。mは2~7の任意の整数である。]
[2]溶媒を更に含む、上記[1]に記載のコーティング剤。
[3]硬化剤(Z)がメラミン誘導体化合物である、上記[1]又は[2]に記載のコーティング剤。
[4]前記一般式(I)において、R

、R

、及びR

がメチル基であり、nが2である、上記[1]~[3]のいずれか一つに記載のコーティング剤。
[5]共重合体(A)、共重合体(B)、及び共重合体(AB)のうち少なくとも一つがイオン性基を有する、上記[1]~[4]のいずれか一つに記載のコーティング剤。
[6]粒子(Y)が金属粒子である、上記[1]~[5]のいずれか一つに記載のコーティング剤。
[7]上記[1]~[6]のいずれか一つに記載のコーティング剤を硬化してなる、硬化物。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、硬度及び付着性が高く、かつ透明性及び耐環境性に優れた硬化物が得られるコーティング剤及びその硬化物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について説明する。
本明細書における記載事項を任意に選択した態様又は任意に組み合わせた態様も本発明に含まれる。
本明細書において、好ましいとする規定は任意に選択でき、好ましいとする規定同士の組み合わせはより好ましいといえる。
本明細書において、「XX~YY」との記載は、「XX以上YY以下」を意味する。
本明細書において、好ましい数値範囲(例えば、含有量等の範囲)について、段階的に記載された下限値及び上限値は、それぞれ独立して組み合わせることができる。例えば、「好ましくは10~90、より好ましくは30~60」という記載から、「好ましい下限値(10)」と「より好ましい上限値(60)」とを組み合わせて、「10~60」とすることもできる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

ベック株式会社
被覆材
3か月前
ベック株式会社
被覆材
3か月前
ベック株式会社
塗装方法
29日前
ベック株式会社
塗装方法
29日前
ベック株式会社
水性被覆材
2か月前
ベック株式会社
水性下塗材
2か月前
個人
コンパクトなビニールテープ。
1か月前
個人
おから由来の天然氷結晶制御剤
2か月前
株式会社エフコンサルタント
被覆材
4日前
荒川化学工業株式会社
研磨剤用組成物
3か月前
個人
ポリウレア樹脂の不燃化方法
2か月前
株式会社村田製作所
接着剤
11日前
株式会社キクノ
流動化処理土
2か月前
個人
カカオハスク由来の天然氷結晶制御剤
29日前
住友ベークライト株式会社
粉体塗料
1か月前
株式会社大阪ソーダ
撥水撥油性表面処理剤
1か月前
東亞合成株式会社
粘着シート
1か月前
コニシ株式会社
巻物の張設接着方法
2か月前
三菱鉛筆株式会社
筆記板用水性インク組成物
2か月前
デンカ株式会社
蛍光体粉末の製造方法
12日前
三菱鉛筆株式会社
筆記板用水性インク組成物
2か月前
デンカ株式会社
蛍光体粉末の製造方法
2か月前
ダイキン工業株式会社
表面処理剤
2か月前
artience株式会社
ホットメルト接着剤
11日前
株式会社トクヤマ
蓄熱材料およびその製造方法
1か月前
積水化学工業株式会社
粘着テープ
3か月前
ダイキン工業株式会社
表面処理剤
5日前
新光電気工業株式会社
潜熱蓄熱体
5日前
星光PMC株式会社
水性二液硬化型樹脂組成物
29日前
ダイキン工業株式会社
撥剤
1か月前
アイカ工業株式会社
光硬化性発泡粘着剤組成物
3か月前
国立大学法人九州大学
土質材料の固化方法
1か月前
株式会社呉竹
絵具
2か月前
アイカ工業株式会社
光硬化型ホットメルト組成物
2か月前
日東電工株式会社
粘着シート
19日前
株式会社サクラクレパス
固形描画材
3か月前
続きを見る