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公開番号2024162403
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-21
出願番号2023077874
出願日2023-05-10
発明の名称扛上引継ぎ装置、移動装置、扛上引継ぎ方法、移動方法
出願人株式会社横河ブリッジ
代理人個人,個人
主分類E01D 21/00 20060101AFI20241114BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】 事業者の負担軽減に寄与する扛上引継ぎ装置、移動装置、扛上引継ぎ方法及び移動方法を提供する。
【解決手段】 本発明の扛上引継ぎ装置は、部材を支持する仮受け桁又は部材を支持する吊梁と、吊梁を扛上及び降下させる扛上降下設備と、扛上降下設備で扛上させた吊梁の荷重を扛上降下設備から引き継ぐ引継ぎ設備を備えた装置である。本発明の移動装置は、受梁を備えた扛上引継ぎ装置とガーダーと横行設備を備え、横行設備はガーダーを橋軸方向に移動する設備であり、横行設備がガーダーに接続され、扛上引継ぎ装置は、横行設備によってガーダーと共にガーダーの軸方向に移動可能な装置である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
建設工事で使用される装置において、
部材を支持する仮受け桁又は部材を支持する吊梁と、
前記吊梁を扛上及び降下させる扛上降下設備と、
前記扛上降下設備で扛上させた吊梁の荷重を当該扛上降下設備から引き継ぐ引継ぎ設備を備えた、
ことを特徴とする扛上引継ぎ装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1記載の扛上引継ぎ装置において、
吊梁に第一の吊り鋼材が連結され、
扛上降下設備は、前記第一の吊り鋼材を引き上げることによって前記吊梁を扛上させる、
ことを特徴とする扛上引継ぎ装置。
【請求項3】
請求項1記載の扛上引継ぎ装置において、
扛上降下設備は動力を備えた、
ことを特徴とする扛上引継ぎ装置。
【請求項4】
請求項1記載の扛上引継ぎ装置において、
吊梁に第二の吊り鋼材が連結され、
引継ぎ設備は、前記第二の吊り鋼材を保持することによって扛上降下設備で扛上した吊梁を引き継ぐ、
ことを特徴とする扛上引継ぎ装置。
【請求項5】
請求項1記載の扛上引継ぎ装置において、
引継ぎ設備は動力を備えない、
ことを特徴とする扛上引継ぎ装置。
【請求項6】
請求項1記載の扛上引継ぎ装置において、
扛上降下設備を設置する受梁を備え、
前記受梁に扛上降下設備が設置された、
ことを特徴とする扛上引継ぎ装置。
【請求項7】
請求項6記載の扛上引継ぎ装置において、
受梁に台車が設けられた、
ことを特徴とする扛上引継ぎ装置。
【請求項8】
部材を移動する装置において、
請求項6記載の扛上引継ぎ装置とガーダーと横行設備を備え、
前記横行設備は前記ガーダーを橋軸方向に移動する設備であり、
前記横行設備が前記ガーダーに接続され、
前記扛上引継ぎ装置は、前記横行設備によって前記ガーダーと共にガーダーの軸方向に移動可能である、
ことを特徴とする移動装置。
【請求項9】
部材を移動する装置において、
請求項7記載の扛上引継ぎ装置とガーダーを備え、
前記扛上引継ぎ装置の台車が前記ガーダー上を移動するように、当該扛上引継ぎ装置が当該ガーダー上に載置され、
前記扛上引継ぎ装置は、前記台車によって前記ガーダーの軸方向に移動可能である、
ことを特徴とする移動装置。
【請求項10】
請求項1記載の扛上引継ぎ装置を用いて部材を扛上する方法において、
前記扛上引継ぎ装置の扛上降下設備によって、仮受け桁又は部材を支持する吊梁を扛上させる工程と、
前記扛上引継ぎ装置の引継ぎ設備によって、前記扛上降下設備で扛上させた吊梁の荷重を当該扛上降下設備から引き継ぐ工程を備えた、
ことを特徴とする扛上引継ぎ方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建設工事で使用される、扛上引継ぎ装置、移動装置、扛上引継ぎ方法及び移動方法に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
橋梁やトンネル等、高度経済成長期に集中的に整備されてきた建設インフラの老朽化が進む近年、安全と安心を確保できるインフラの維持管理が求められている。
【0003】
たとえば、車両が走行する道路橋の床版においては、融雪剤の散布や交通荷重の増大による影響などによって多くの損傷が発生し、そのまま放置しておくと抜け落ち等が発生するおそれがあることから、このような現場では床版の更新工事を行う必要がある。
【0004】
床版の更新工事においては、既設床版を撤去し、その撤去箇所に新設床版を設置する。従来、既設床版及び新設床版の移動は、クレーン等を用いて行われていた(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平6-306819号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、床版の移動にクレーンを用いる場合、所定の規則に適合しているか否かの検査を受けることが義務付けられている。ここでいう、「クレーン」とは、動力によって荷をつり上げ、これを水平に運搬することを目的とする機械装置で、定置されるものや限られた範囲を移動する形式を意味する(参考「クレーン等安全規則」)。
【0007】
また、「動力」とは機械等を動かすのに必要なエネルギーのことを言い、たとえば、電力やエアを意味する。なお、動力には手動は含まない。
【0008】
前述の検査には、試し吊りの項目等の大掛かりな検査項目が含まれているため、事業者の負担が大きく、事業者負担を軽減できる代替手段の提案が望まれている。
【0009】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その解決課題は、クレーン適用外としても使用することができ、事業者の負担軽減の一助となる、扛上引継ぎ装置、移動装置、扛上引継ぎ方法及び移動方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
[扛上引継ぎ装置]
本発明の扛上引継ぎ装置は、部材を支持する仮受け桁又は部材を支持する吊梁と、吊梁を扛上及び降下させる扛上降下設備と、扛上降下設備で扛上させた吊梁の荷重を扛上降下設備から引き継ぐ引継ぎ設備を備えた装置である。ここで言う「部材」とは、床版や桁、もしくはその両方を含む橋の一部もしくは全部など、建造物を構成する一部もしくは全部を指す。また、仮受け桁は、部材を直接もしくは間接的に支持する。
(【0011】以降は省略されています)

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