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公開番号
2024157913
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023072579
出願日
2023-04-26
発明の名称
防草構造及び防草用部材
出願人
太陽工業株式会社
,
個人
代理人
個人
主分類
E01H
11/00 20060101AFI20241031BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約
【課題】 既設の歩車道境界ブロックであっても、傾斜した道路においても、容易に施工することができる防草構造、及び防草用部材を提供する。
【解決手段】 防草用部材2の両側面に接着剤を適宜厚さの層状に塗布した後、当該防草用部材2を、台形状の防草用部材2の上底部分が車道10と歩車道境界ブロック20との境界に対向し、当該防草用部材2にて前記境界を覆うように配置し、防草用部材2の一側面の接着層4を車道10の表面又は蓋部材11の表面に、また防草用部材2の他側面の接着層4を歩車道境界ブロック20の表面にそれぞれ固着させる。
【選択図】 図2
特許請求の範囲
【請求項1】
車道及び/又は歩道等の舗装面上に、又は当該舗装面に連接して立設された立体物と前記舗装面との境界に施工され、当該境界への草の生育を防止する防草構造であって、
前記境界に対向横臥された不透光な柱状の防草用部材と、該防草用部材と前記舗装面との間、及び前記立体物と防草用部材との間にそれぞれ介装された不透光な接着層とを備えることを特徴とする防草構造。
続きを表示(約 610 文字)
【請求項2】
前記防草用部材は前記舗装面に対向させる平面状の一側面と、前記立体物に対向させる平面状の他側面とを具備し、防草用部材の前記境界に対向する部分は、前記両側面の延長上の交点の高さ位置より低くなしてある請求項1記載の防草構造。
【請求項3】
前記防草用部材は断面視が台形状になしてある請求項2記載の防草構造。
【請求項4】
前記防草用部材はモルタルを成形してなり、内部に芯材が埋設してある請求項1から3のいずれかに記載の防草構造。
【請求項5】
前記接着層は、防草用部材を施工後も弾性を有する材で形成してある請求項1から4のいずれかに記載の防草構造。
【請求項6】
車道及び/又は歩道等の舗装面上に、又は当該舗装面に連接して立設された立体物と当該舗装面との境界への草の生育を防止すべく、前記境界に対向横臥される不透光な柱状の防草用部材であって、
前記舗装面に対向させる平面状の一側面と、前記立体物に対向させる平面状の他側面とを具備し、前記境界に対向する部分は、前記両側面の延長上の交点の高さ位置より低くなしてあることを特徴とする防草用部材。
【請求項7】
断面視が台形状になしてある請求項6記載の防草用部材。
【請求項8】
モルタルを成形してなり、内部に芯材が埋設してある請求項6又は7記載の防草用部材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は主に、車道又は歩道と歩車道境界ブロックとの境界に雑草が生育することを防止するための防草構造、及び当該防草構造に使用する防草用部材に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
車道又は歩道と歩車道境界ブロックとの境界には土砂が堆積し易く、堆積した土砂に雑草が生育する。また、車道又は歩道と歩車道境界ブロックとの境界においては、車道又は歩道と歩車道境界ブロックとの膨張率・収縮率の相違、及び経年劣化等に起因するひび割れ等の隙間が発生し易く、当該隙間内には更に土砂が堆積し易いため、隙間内に堆積した土砂に雑草が生育する。そして、かかる雑草は、車道を通行する車、及び/又は歩道を通行する通行人の障害となり、また、事故を招来する恐れもあることから、作業員によって除草作業が実施されているが、除草作業は毎年実施する必要があるため、車道又は歩道と歩車道境界ブロックとの境界おける雑草の生育を防止することが強く望まれている。そこで、後記する特許文献1には次のような防草構造が開示されている。
【0003】
図9は特許文献1に開示された防草構造を説明する説明図である。
図9に示したように、防草構造は、道路舗装部100,100と、道路舗装部100,100の幅方向の端に該道路舗装部100,100の長手方向に沿って配置され、上部を道路舗装部100,100の上面よりも高く突出して設けられる歩車道境界ブロック20と、道路舗装部100,100と歩車道境界ブロック20との境界に沿って、所定の幅及び深さで道路舗装部100,100の上面から凹設させた凹溝140,140と、凹溝140,140の上部に隙間を残すような溝深さ中間位置まで凹溝140,140内に充填される無収縮性充填材150,150と、凹溝140,140内の隙間に充填され、凹溝140,140の幅方向両側の道路舗装部100,100と歩車道境界ブロック20とに密着して接合されて凹溝140,140の隙間を伸縮自在に閉鎖する伸縮性シール材160,160とを設けて構成してある。
【0004】
かかる防草構造では、道路境界部に沿って形成した凹溝140,140内に無収縮性充填材150,150と伸縮性シール材160,160とを併用したことで、道路境界部に土、埃、雑草等の侵入を防止できるとともに、道路舗装部100,100及び歩車道境界ブロック20が寒暖差等によって膨張、収縮した場合であっても、閉鎖状態を保持することができ、道路境界部における雑草の発生を良好に防止することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
実用新案登録第3173280号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このような従来の防草構造にあっては、歩車道境界ブロック20に沿って、当該歩車道境界ブロック20の両側それぞれに凹溝140,140を凹設する作業を実施しなければならないが、道路舗装部100,100と歩車道境界ブロック20との境界に凹溝140,140を正確に凹設するには、多大な困難を伴うという問題があった。特に、道路舗装部100,100に歩車道境界ブロック20が既に施工されている場合、既設の歩車道境界ブロック20が邪魔となるため、その境界に凹溝140,140を凹設する作業は非常に困難であった。
【0007】
また、凹設した両凹溝140,140内にそれぞれ無収縮性充填材150,150を充填して固化させ、その後、固化した無収縮性充填材150,150の上に伸縮性シール材160,160をそれぞれ積層させるが、傾斜した道路においては、充填する無収縮性充填材150,150及び/又は伸縮性シール材160,160が凹溝140,140から溢れないように施工する必要があるため、施工作業に多大な手間を要していた。
【0008】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであって、既設の歩車道境界ブロックであっても、また、傾斜した道路においても、容易に施工することができる防草構造、及び当該防草構造に使用する防草用部材を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)本発明に係る防草構造は、車道及び/又は歩道等の舗装面上に、又は当該舗装面に連接して立設された立体物と前記舗装面との境界に施工され、当該境界への草の生育を防止する防草構造であって、前記境界に対向横臥された不透光な柱状の防草用部材と、該防草用部材と前記舗装面との間、及び前記立体物と防草用部材との間にそれぞれ介装された不透光な接着層とを備えることを特徴とする。
【0010】
本発明の防草構造にあっては、車道及び/又は歩道等の舗装面上に、又は当該舗装面に連接して立設された立体物と前記舗装面との境界に施工され、当該境界への草の生育を防止する。ここで、舗装面は車道及び/又は歩道以外に、駐車場の舗装面、及び舗装された庭といった舗装敷地等も含まれる。また、立体物には、歩車道境界ブロック及び土留壁以外に、車道に設けられる安全地帯、又は中央分離帯を形成するブロック、舗装敷地に連接する建物の基礎等も含まれる。
(【0011】以降は省略されています)
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