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公開番号
2024160603
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-14
出願番号
2023075788
出願日
2023-05-01
発明の名称
仮桟橋の構築方法
出願人
ヒロセ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
E01D
21/00 20060101AFI20241107BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約
【課題】従来と比べて杭ピッチを拡げて施工できて、仮桟橋の施工に要する支持杭の本数を削減できて工費および工期を改善できる、仮桟橋の構築方法を提供すること。
【解決手段】支持杭20の支持位置に対して張出主桁30Aの一部を仮桟橋の延長方向に向けて張り出して張出部38を形成し、張出主桁30Aの張出部38の端部と、支持杭20bとに支持させて延長用の張出主桁30Bを掛け渡し、延長用の張出主桁30B上に床板40を敷設して仮桟橋の延長方向に上部工を張り出して形成し、張出主桁30A,30B同士の接合位置と支持杭20aによる張出主桁30Aの支持位置とを橋軸方向にずらした状態で、既設の張出主桁30Aの端部と延長用の張出主桁30Bの端部との間を一体に接合して連続性を持たせた。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
所定の間隔を隔てて支持杭を立設する工程と、前記複数の支持杭の上部に複数の張出主桁を含む仮桟橋の上部工を構築する工程とをスパン単位で行い、既設上部工の前方に支持杭を立設する作業と、既設上部工の前方に延長用の張出主桁を架設する作業を既設上部工に載置した作業重機を用いて行う仮桟橋の構築方法であって、
前記支持杭の支持位置に対して張出主桁の一部を仮桟橋の延長方向に向けて張り出して張出部を形成し、
前記既設の張出主桁の張出部の端部と、既設上部工の延長方向に設けた支持杭とに支持させて延長用の張出主桁を掛け渡し、
前記延長用の張出主桁上に床板を敷設して仮桟橋の延長方向に上部工を張り出して形成し、
前記張出主桁同士の接合位置と前記支持杭による張出主桁の支持位置とを橋軸方向にずらした状態で、前記既設の張出主桁の端部と延長用の張出主桁の端部との間を一体に接合して前記複数の張出主桁の間に連続性を持たせたことを特徴とする、
仮桟橋の構築方法。
続きを表示(約 620 文字)
【請求項2】
前記既設の張出主桁の端部と延長用の張出主桁の端部との間を複数の添接板と複数の連結ボルトを組み合わせたボルト継手手段により一体に接合したことを特徴とする、請求項1に記載の仮桟橋の構築方法。
【請求項3】
前記張出主桁の両端部に互いに接面可能な下顎と上顎を形成し、前記下顎の先端と基端に高さ方向に位置をずらして設けた端板と、前記上顎の先端と基端に高さ方向に位置ずらして設けた端板とを接面し、接合面を当接させて配置した一対の端板間に大きな圧縮力を生じ得るように、一対の端板間を複数のボルトで締結したことを特徴とする、請求項1に記載の仮桟橋の構築方法。
【請求項4】
前記既設の張出主桁の端部と延長用の張出主桁の端部との間を引張接合手段により一体に接合したことを特徴とする、請求項1に記載の仮桟橋の構築方法。
【請求項5】
前記張出主桁の端面にボルト孔を開設した端板を固着し、接合面を当接させて配置した一対の端板間に大きな圧縮力を生じ得るように、一対の端板間を複数の高力ボルトで締結したことを特徴とする、請求項4に記載の仮桟橋の構築方法。
【請求項6】
前記ボルトが高力ボルトで締結したことを特徴とする、請求項3に記載の仮桟橋の構築方法。
【請求項7】
前記張出主桁がH形鋼製であることを特徴とする、請求項1乃至6の何れか一項に記載の仮桟橋の構築方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は主桁を張り出しながら上部工を施工する仮桟橋の構築方法に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)
【背景技術】
【0002】
図9を参照して説明すると、従来の仮桟橋は、橋軸方向に所定の間隔で支持杭60を構築した後に、隣り合う支持杭60の頭部間に主桁61を掛け渡し、並列に架設した主桁61上に覆工板62を敷設して上部工を構築している(特許文献1)。
支持杭60の頭部間に掛け渡した主桁61は、構造的にスパン毎に分離していて、主桁61は単純梁として機能する。
上部工の施工にあたっては、既設上部工に搭載したクレーン車等の作業重機63を用いて支持杭60の立設工や主桁61の架設工を行なっている。
【0003】
一方、仮桟橋の他の構築方法として張出工法が提案されている。
特許文献2には、既設の上部工の前端に片持式の張出足場を取り付け、既設上部工に反力を得た張出足場を利用して、桟橋未完成部分における支持杭の立設工と主桁の横架工を行うことが開示されている。
特許文献3には、既設の上部工の前端から桟橋未完成部分に向けて主桁を片持状態で張り出し、既設上部工と張り出した主桁との間に線材を張設し、線材を介して主桁を支持しながら、桟橋未完成部分に支持杭を立設することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-59743号公報
特開2012-162862号公報
特開2000-96582号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の仮桟橋の構築技術はつぎの問題点を有している。
<1>主桁61の両端を支持杭60で支持する構造であるから、主桁61の全長と支持杭60の橋軸方向の立設間隔(杭ピッチ)が等しい寸法関係にある。
そのため、支持杭60の立設予定位置に障害物が存在する場合には、支持杭の立設位置の変更を強いられ、支持杭60の立設位置の変更に合わせて主桁61の全長を短くする等の特別な対応が求められる。
<2>従来の主桁61は単純梁として機能するため、主桁61を含む上部工が水平力に対する抗力が小さい。
<3>クレーン車等の作業重機63の作業半径を最大に活用するため、作業重機63を既設上部工の最前端(最も前方の位置)まで前進させて停車している。
支持杭60の杭ピッチを拡張するには、作業半径が大きな大型の作業重機63を使用しなければならない。
<4>作業半径が大きい大型の作業重機63を使用すると、上部工への載荷重が増して使用鋼材が大型化するうえに、重機コストと資材コストが高くなる。
<5>既設上部工から反力を得て施工する張出工法においては、張出足場や主桁等の張出部材を片持ちで支持する構造が複雑で高コストであるうえに、既設上部工から延出した張出部材に重機類を載置して施工できない。
【0006】
本発明は以上の問題点を解消できる仮桟橋の構築方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、所定の間隔を隔てて支持杭を立設する工程と、前記複数の支持杭の上部に複数の張出主桁を含む仮桟橋の上部工を構築する工程とをスパン単位で行い、既設上部工の前方に支持杭を立設する作業と、既設上部工の前方に延長用の張出主桁を架設する作業を既設上部工に載置した作業重機を用いて行う仮桟橋の構築方法であって、前記支持杭の支持位置に対して張出主桁の一部を仮桟橋の延長方向に向けて張り出して張出部を形成し、前記既設の張出主桁の張出部の端部と、既設上部工の延長方向に設けた支持杭とに支持させて延長用の張出主桁を掛け渡し、前記延長用の張出主桁上に床板を敷設して仮桟橋の延長方向に上部工を張り出して形成し、前記張出主桁同士の接合位置と前記支持杭による張出主桁の支持位置とを橋軸方向にずらした状態で、前記既設の張出主桁の端部と延長用の張出主桁の端部との間を一体に接合して前記複数の張出主桁の間に連続性を持たせた。
本発明の他の形態において、前記既設の張出主桁の端部と延長用の張出主桁の端部との間を複数の添接板と複数の連結ボルトを組み合わせたボルト継手手段により一体に接合してもよい。
本発明の他の形態において、前記張出主桁の両端部に互いに接面可能な下顎と上顎を形成し、前記下顎の先端と基端に高さ方向に位置をずらして設けた端板と、前記上顎の先端と基端に高さ方向に位置ずらして設けた端板とを接面し、接合面を当接させて配置した一対の端板間に大きな圧縮力を生じ得るように、一対の端板間を複数のボルトで締結してもよい。
本発明の他の形態において、前記既設の張出主桁の端部と延長用の張出主桁の端部との間を引張接合手段により一体に接合してもよい。
本発明の他の形態において、前記張出主桁の端面にボルト孔を開設した端板を固着し、接合面を当接させて配置した一対の端板間に大きな圧縮力を生じ得るように、一対の端板間を複数のボルトまたは複数の高力ボルトで締結してもよい。
本発明の他の形態において、前記張出主桁がH形鋼製である。
【発明の効果】
【0008】
本発明は少なくともつぎのひとつの効果を奏する。
<1>仮桟橋の延長方向に上部工を張り出して形成するので、作業重機を上部工の先端位置まで前進できるので、従来と同じ作業半径の作業重機を使用しても、従来と比べて杭ピッチを拡げて施工することができる。
<2>杭ピッチを拡げて施工できれば、仮桟橋の施工に要する支持杭の本数を削減できて工費および工期の両面で改善できる。
<3>仮桟橋の上部工が張出構造となるため、仮桟橋に縦断勾配がある現場で施工する際にも、作業重機による張り出した上部工での作業が可能となるので、必要な作業半径を確保することができる。
<4>本発明では複数の張出主桁の端部間を接合して連続梁構造としたことで、仮桟橋の上部工による水平力に対する耐力が格段に向上する。
特に、地震時や暴風時等に大きな外力を受けても、仮桟橋における落橋リスクを大幅に低減できる。
<5>張出主桁の端部の接合初段に引張接合手段を適用すると、現場における作業時間と労力を大幅に低減できて、大幅な省力化、工期短縮および工費削減を実現できる。
<6>支持杭の頭部間隔に影響を受けずに張出主桁を架設できるので、支持杭の立設予定位置に障害物が存在する場合でも、支持杭の立設位置の変更に合わせて主桁の全長を変更する等の特別な対応が不要となる。
<7>作業重機を上部工の先端位置まで前進できるので、杭間隔を変えないときは作業半径の小さな作業重機を使用して施工することができる。
そのため、小型の作業重機を使用できて、上部工に対する作業重機の載荷重を低減できるうえに、重機コストと資材コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
張出主桁を用いた本発明の実施例1に係る仮桟橋の構築方法の説明図
完成した仮桟橋のモデル図
張出主桁の接合手段としてボルト接合を適用した接合部の斜視図
張出主桁の接合部を構成する下顎の斜視図
張出主桁の接合部を構成する上顎の斜視図
張出主桁の接合部(引張接合)の側面図
張出主桁の接合部(引張接合)の部分拡大断面図
仮桟橋の構築方法の説明図で、支持杭の立設工の説明図
仮桟橋の構築方法の説明図で、第2張主桁の架設工の説明図
本発明の実施例2に係る仮桟橋の構築方法の説明図で、他の引張接合を適用した張出主桁の接合部の側面図
従来の仮桟橋の構築方法の説明図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に図面を参照しながら本発明について詳細に説明する。説明に際し橋軸方向をX、橋軸横断方向をYと定義して説明する。
【実施例】
(【0011】以降は省略されています)
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