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公開番号
2024155293
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-31
出願番号
2023069905
出願日
2023-04-21
発明の名称
樹脂製検査路の状態監視方法および樹脂製検査路
出願人
株式会社栗本鐵工所
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
E01D
22/00 20060101AFI20241024BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約
【課題】樹脂製検査路の状態監視を、目視に頼ることなく、簡単な方法・手段で定量的に行えるようにする。
【解決手段】樹脂製検査路の長手方向中央部の床材1の下面に、ひずみ測定手段としてのひずみゲージ6を幅方向に複数並ぶ状態で取り付け、各ひずみゲージ6に配線7を介してデータロガー8を接続して、ひずみゲージ6で測定されたひずみ値やそのひずみ値から算出されるたわみ量のデータをデータロガー8に記録し、記録したデータと予め設定した健全度判定基準とを比較して検査路の健全度を判定する構成とした。この構成によれば、検査路の状態を目視で確認する必要がなく、定量的な状態監視を簡単に行うことができる。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
樹脂製検査路にひずみ測定手段を取り付け、前記ひずみ測定手段で測定されたひずみ値またはそのひずみ値から算出されるたわみ量に基づいて、予め設定した健全度判定基準を用いて前記樹脂製検査路の健全度を判定する樹脂製検査路の状態監視方法。
続きを表示(約 390 文字)
【請求項2】
前記樹脂製検査路を構成する床材に中空部が設けられており、前記ひずみ測定手段に接続される配線を前記床材の中空部に収納することを特徴とする請求項1に記載の樹脂製検査路の状態監視方法。
【請求項3】
前記ひずみ測定手段がひずみゲージであることを特徴とする請求項1または2に記載の樹脂製検査路の状態監視方法。
【請求項4】
床材に中空部が設けられた樹脂製検査路において、ひずみ測定手段が取り付けられ、前記ひずみ測定手段に接続される配線が前記床材の中空部に収納されていることを特徴とする樹脂製検査路。
【請求項5】
前記配線に前記ひずみ測定手段で測定されたひずみ値のデータを外部に向けて発信するデータ発信手段が接続されており、前記データ発信手段が前記床材の中空部に設置されていることを特徴とする請求項4に記載の樹脂製検査路。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、橋梁等の保守点検を行うための樹脂製検査路の状態監視方法とその状態監視方法の対象となる樹脂製検査路に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
道路や鉄道等の鋼製の橋梁は、一般に、表面の錆や疲労亀裂の発生の有無を目視で確認する点検作業を定期的に行い、必要に応じて補修することにより維持管理を行っている。また、橋梁の維持管理作業の効率化を図るため、疲労亀裂を継続的にモニタリングするシステムも提案されている。例えば、特許文献1で提案されている疲労亀裂モニタリングシステムでは、橋梁の亀裂が発生しやすい箇所に線状センサを取り付け、線状センサの両端に接続したデータロガーで線状センサに通電した際の抵抗値を測定し、その測定データを管理センタに送信して表示することにより、管理センタで橋梁の亀裂進展度合等の状態を遠隔監視できるようにしている。
【0003】
一方、橋梁の点検や補修を行うために橋梁に付設されている検査路は、従来は鋼製のものが多かったが、近年では、軽量化と耐腐食性を考慮して繊維強化樹脂(FRP)で製造することが多くなっている(例えば、特許文献2参照。)。そのFRP製検査路に代表される樹脂製検査路では、表面に錆や減肉が発生しないため、鋼製のものよりも外観で劣化を判断しにくいという問題がある。また、樹脂製検査路の状態監視を行うモニタリングシステムも、現状では見当たらない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2003-75301号公報
特許第6915218号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明は、樹脂製検査路の状態監視を、目視に頼ることなく、簡単な方法・手段で定量的に行えるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明の樹脂製検査路の状態監視方法は、樹脂製検査路にひずみ測定手段を取り付け、前記ひずみ測定手段で測定されたひずみ値またはそのひずみ値から算出されるたわみ量に基づいて、予め設定した健全度判定基準を用いて前記樹脂製検査路の健全度を判定する構成(構成1)を採用した。
【0007】
上記の構成1によれば、樹脂製検査路の状態を目視で確認する必要がなく、樹脂製検査路の任意の位置のひずみ値またはそのひずみ値から算出されるたわみ量に基づいて、定量的な状態監視を簡単に行うことができる。
【0008】
上記構成1において、前記樹脂製検査路を構成する床材に中空部が設けられている場合は、前記ひずみ測定手段に接続される配線を前記床材の中空部に収納する構成とすることにより(構成2)、その配線の損傷を生じにくくすることができる。
【0009】
上記構成1または2において、前記ひずみ測定手段としてはひずみゲージを用いることができる(構成3)。
【0010】
また、本発明の樹脂製検査路は、上記構成2の状態監視方法に対応して、床材に中空部が設けられた樹脂製検査路において、ひずみ測定手段が取り付けられ、前記ひずみ測定手段に接続される配線が前記床材の中空部に収納されているものとすることができる(構成4)。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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