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公開番号2024159242
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023075098
出願日2023-04-28
発明の名称支柱基礎用コンクリートブロック
出願人株式会社赤羽コンクリート
代理人あいそう弁理士法人
主分類E01F 9/60 20160101AFI20241031BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】側溝の側溝蓋上に載置し、側溝蓋に連結して使用するものであり、設置されている側溝を利用して簡易に設置できる支柱基礎用コンクリートブロックを提供する。
【解決手段】支柱基礎用コンクリートブロック1は、ブロック本体部10と、支柱挿入用孔11と、一対の連結用金具20,20とを備える。ブロック本体部は、略直方体形状の第1本体部12と、第1本体部12の上部に設けられ、略四角錐台形状の第2本体部13とを備える。一対の連結用金具は、それぞれ、取付板部21と挟持板部22とを備える。さらに、連結用金具は、ブロック本体部に対して上下方向に移動可能に取り付けられており、第1本体部12の下面と挟持板部22の上面の間で側溝蓋を挟持可能であり、側溝蓋の厚さに合わせて、第1本体部12の下面と挟持板部22の上面の間の距離tを調整可能となっている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
側溝上に支柱を固定するための支柱基礎用コンクリートブロックであって、
前記支柱基礎用コンクリートブロックは、前記側溝の側溝蓋上に載置し、前記側溝蓋に連結して使用するものであり、
コンクリート製のブロック本体部と、前記ブロック本体部の上面に開口する支柱挿入用孔と、一対の連結用金具とを備え、
前記ブロック本体部は、略直方体形状の第1本体部と、前記第1本体部の上部に設けられ、略四角錐台形状の第2本体部とを備え、
前記一対の連結用金具は、それぞれ、上下方向に延び、前記第1本体部の対向する側面に取り付けられる取付板部と、前記取付板部の下端から、対向する前記連結用金具方向に向かって延びる挟持板部とを備え、
さらに、前記連結用金具は、前記ブロック本体部に対して上下方向に移動可能に取り付けられており、
前記第1本体部の下面と前記挟持板部の上面の間で前記側溝蓋を挟持可能であり、前記側溝蓋の厚さに合わせて、前記第1本体部の下面と前記挟持板部の上面の間の距離を調整可能となっていることを特徴とする支柱基礎用コンクリートブロック。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記第1本体部の前記対向する側面は、ボルト固定穴を備え、
前記取付板部は、上下方向に延びる長孔状のボルト挿通孔を備え、
前記ボルト挿通孔を通して前記ボルト固定穴に挿入されたボルトによって、前記連結用金具を前記ブロック本体部に対して上下方向に移動可能に案内して位置決めし、前記ボルト固定穴に前記ボルトを締結して前記連結用金具を固定可能となっている請求項1に記載の支柱基礎用コンクリートブロック。
【請求項3】
前記第1本体部の前記対向する側面は、2つのボルト固定穴を備え、
前記取付板部は、上下方向に延びる長孔状の2つのボルト挿通孔を備え、
前記2つのボルト挿通孔を通して前記2つのボルト固定穴に挿入された2本のボルトによって、前記連結用金具を前記ブロック本体部に対して上下方向に移動可能に案内して位置決めし、前記2つのボルト固定穴に前記2本のボルトを締結して前記連結用金具を固定可能となっている請求項1に記載の支柱基礎用コンクリートブロック。
【請求項4】
前記連結用金具を最も上方に移動させた場合であっても、前記取付板部の上端は前記第1本体部の上端よりも上方に突出しない請求項1または2に記載の支柱基礎用コンクリートブロック。
【請求項5】
前記連結用金具は、前記第1本体部の前記対向する側面の横方向の略中央に取り付けられる請求項1または2に記載の支柱基礎用コンクリートブロック。
【請求項6】
前記支柱挿入用孔は、下部に径方向内方に突出する環状突出部を備える請求項1または2に記載の支柱基礎用コンクリートブロック。
【請求項7】
前記ブロック本体部は、底面より、前記支柱挿入用孔の前記環状突出部を貫通し、前記支柱挿入用孔と連通する連通孔を備えている請求項6に記載の支柱基礎用コンクリートブロック。
【請求項8】
前記側溝蓋としては、長手方向と短手方向を有する略直方体形状を有するものが用いられ、前記ブロック本体部の前記第1本体部の前記対向する側面は、前記側溝蓋の長手方向において対向する側面であり、前記一対の連結用金具は、前記側溝蓋の長手方向において対向する側面に取り付けられるものである請求項1または2に記載の支柱基礎用コンクリートブロック。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、側溝上に支柱を固定するための支柱基礎用コンクリートブロックであって、側溝の側溝蓋上に載置し、側溝蓋に連結して使用する支柱基礎用コンクリートブロックに関する。
続きを表示(約 4,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、標識等は、その支柱の下部をコンクリートで固定した状態で道路に設置されている。道路の路肩に沿って側溝が設置されている場合、標識等の支柱は当該側溝を避けて固定されることとなるが、特に狭い道の場合、そのように設置された標識等の支柱が歩行者や車両の通行の邪魔になり危険である。
これに対し、そのような危険を回避するために、側溝上に標識等の支柱を固定するための技術が種々開示されている。例えば、特許文献1(実用新案登録第3025705号)には、側溝蓋Mの縦孔(1)の底面開口外縁(1a)に、ポ-ルPの挿入筒(3)を垂設した支持プレ-ト(2)を、該挿入筒(3)の上部が縦孔(1)の上部開口(1b)より突出する状態で固定し、ポールPを支持できるようにしたコンクリート製側溝蓋が開示されている。また、特許文献2(特許第4113095号)には、他の側溝蓋3とほぼ同一の長さ、幅および厚みを有する矩形のブロック体を呈する側溝蓋20であって、防さび処理が施された鋼板等の金属材により形成された鉄枠部材21と、この鉄枠部材21の内部に一体に成形されたコンクリート製の蓋体部22と、この蓋体部22内に一体に埋設された標識支持ポール取付部材23とから構成される側溝蓋20が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実用新案登録第3025705号
特許第4113095号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、側溝蓋に標識等の支柱を固定する場合、側溝蓋の重さだけでは標識等を支えるための基礎としての重量が足りず、標識等が倒れたりする恐れがある。また、他の側溝蓋(支柱を固定するための構成を備えない側溝蓋)とは異なる標識等の支柱を固定するための構成を備える側溝蓋を用いる場合、当該支柱固定用の側溝蓋を準備したり、そのような側溝蓋を適切な位置に配置したりすることが必要となり、施行に手間がかかるという問題が新たに生じる。
そこで、本発明の目的は、側溝の側溝蓋上に載置し、側溝蓋に連結して使用する支柱基礎用コンクリートブロックであって、従来設置されている側溝を利用して簡易に設置できる支柱基礎用コンクリートブロックを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するものは、以下のものである。
(1) 側溝上に支柱を固定するための支柱基礎用コンクリートブロックであって、
前記支柱基礎用コンクリートブロックは、前記側溝の側溝蓋上に載置し、前記側溝蓋に連結して使用するものであり、
コンクリート製のブロック本体部と、前記ブロック本体部の上面に開口する支柱挿入用孔と、一対の連結用金具とを備え、
前記ブロック本体部は、略直方体形状の第1本体部と、前記第1本体部の上部に設けられ、略四角錐台形状の第2本体部とを備え、
前記一対の連結用金具は、それぞれ、上下方向に延び、前記第1本体部の対向する側面に取り付けられる取付板部と、前記取付板部の下端から、対向する前記連結用金具方向に向かって延びる挟持板部とを備え、
さらに、前記連結用金具は、前記ブロック本体部に対して上下方向に移動可能に取り付けられており、
前記第1本体部の下面と前記挟持板部の上面の間で前記側溝蓋を挟持可能であり、前記側溝蓋の厚さに合わせて、前記第1本体部の下面と前記挟持板部の上面の間の距離を調整可能となっている支柱基礎用コンクリートブロック。
【0006】
(2) 前記第1本体部の前記対向する側面は、ボルト固定穴を備え、
前記取付板部は、上下方向に延びる長孔状のボルト挿通孔を備え、
前記ボルト挿通孔を通して前記ボルト固定穴に挿入されたボルトによって、前記連結用金具を前記ブロック本体部に対して上下方向に移動可能に案内して位置決めし、前記ボルト固定穴に前記ボルトを締結して前記連結用金具を固定可能となっている上記(1)に記載の支柱基礎用コンクリートブロック。
(3) 前記第1本体部の前記対向する側面は、2つのボルト固定穴を備え、
前記取付板部は、上下方向に延びる長孔状の2つのボルト挿通孔を備え、
前記2つのボルト挿通孔を通して前記2つのボルト固定穴に挿入された2本のボルトによって、前記連結用金具を前記ブロック本体部に対して上下方向に移動可能に案内して位置決めし、前記2つのボルト固定穴に前記2本のボルトを締結して前記連結用金具を固定可能となっている上記(1)に記載の支柱基礎用コンクリートブロック。
(4) 前記連結用金具を最も上方に移動させた場合であっても、前記取付板部の上端は前記第1本体部の上端よりも上方に突出しない上記(1)から(3)のいずれかに記載の支柱基礎用コンクリートブロック。
(5) 前記連結用金具は、前記第1本体部の前記対向する側面の横方向の略中央に取り付けられる上記(1)から(4)のいずれかに記載の支柱基礎用コンクリートブロック。
(6) 前記支柱挿入用孔は、下部に径方向内方に突出する環状突出部を備える上記(1)から(5)のいずれかに記載の支柱基礎用コンクリートブロック。
(7) 前記ブロック本体部は、底面より、前記支柱挿入用孔の前記環状突出部を貫通し、前記支柱挿入用孔と連通する連通孔を備えている上記(6)に記載の支柱基礎用コンクリートブロック。
(8) 前記側溝蓋としては、長手方向と短手方向を有する略直方体形状を有するものが用いられ、前記ブロック本体部の前記第1本体部の前記対向する側面は、前記側溝蓋の長手方向において対向する側面であり、前記一対の連結用金具は、前記側溝蓋の長手方向において対向する側面に取り付けられるものである上記(1)から(7)のいずれかに記載の支柱基礎用コンクリートブロック。
【発明の効果】
【0007】
本発明の支柱基礎用コンクリートブロックは、側溝の側溝蓋上に載置し、側溝蓋に連結して使用するものであり、コンクリート製のブロック本体部と、ブロック本体部の上面に開口する支柱挿入用孔と、一対の連結用金具とを備える。ブロック本体部は、略直方体形状の第1本体部と、第1本体部の上部に設けられ、略四角錐台形状の第2本体部とを備え、一対の連結用金具は、それぞれ、上下方向に延び、第1本体部の対向する側面に取り付けられる取付板部と、取付板部の下端から、対向する連結用金具方向に向かって延びる挟持板部とを備える。さらに、連結用金具は、ブロック本体部に対して上下方向に移動可能に取り付けられており、第1本体部の下面と挟持板部の上面の間で側溝蓋を挟持可能であり、側溝蓋の厚さに合わせて、第1本体部の下面と挟持板部の上面の間の距離を調整可能となっている。これにより、支柱基礎用コンクリートブロックを、従来設置されている側溝(側溝蓋)を利用して簡易に設置できる。また、支柱基礎用コンクリートブロックは、側溝蓋と連結することにより、側溝蓋の重量を利用して、支柱を固定した標識等の転倒を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明の実施例の支柱基礎用コンクリートブロックを示す正面図である。
図2は、図1に示す支柱基礎用コンクリートブロックを示す左側面図である。
図3は、図1に示す支柱基礎用コンクリートブロックのブロック本体部を示す正面図である。
図4は、図3に示すブロック本体部を示す平面図である。
図5は、図3に示すブロック本体部を示す左側面図である。
図6は、図4におけるA-A断面図である。
図7は、図1に示す支柱基礎用コンクリートブロックの連結用金具を示す正面拡大図である。
図8は、図7に示す連結用金具を示す左側面拡大図である。
図9は、図1に示す支柱基礎用コンクリートブロックにおいて第1本体部の下面と挟持板部の上面の間の距離を調整する態様を説明するための左側面図である。
図10は、図1に示す支柱基礎用コンクリートブロックにおいて第1本体部の下面と挟持板部の上面の間の距離を調整する態様を説明するための左側面図である。
図11は、本発明の実施例の支柱基礎用コンクリートブロックの取付対象となる既設の側溝の例を示す平面図である。
図12は、図11におけるB-B断面図であって、図11に示す側溝の側溝蓋に図1に示す支柱基礎用コンクリートブロックを連結した状態を示す断面説明図である。
図13は、図12に対応する断面説明図であって、図12に示すよりも幅寸法の大きい側溝蓋に図1に示す支柱基礎用コンクリートブロックを連結した状態を示す断面説明図である。
図14は、図12のC-C断面図である。
図15は、図12に対応する断面説明図であって、支柱基礎用コンクリートブロックに支柱を固定した状態を示す断面説明図である。
図16は、本発明の他の実施例の支柱基礎用コンクリートブロックを示す左側面図である。
図17は、図16のD-D断面部分説明図である。
図18は、本発明の別の実施例の支柱基礎用コンクリートブロックを示す断面説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の集水桝本体を図面に示した実施例を用いて説明する。
本発明の支柱基礎用コンクリートブロック1は、側溝上に標識等の支柱を固定するための支柱基礎用コンクリートブロックであって、側溝の側溝蓋上に載置し、側溝蓋に連結して使用するものである。図1から図10に示すように、支柱基礎用コンクリートブロック1は、コンクリート製のブロック本体部10と、ブロック本体部10の上面に開口する支柱挿入用孔11と、一対の連結用金具20,20とを備える。ブロック本体部10は、略直方体形状の第1本体部12と、第1本体部12の上部に設けられ、略四角錐台形状の第2本体部13とを備える。一対の連結用金具20,20は、それぞれ、上下方向に延び、第1本体部12の対向する側面14,14(ここでは、ブロック本体部10の長手方向において対向する側面14,14)に取り付けられる取付板部21と、取付板部21の下端から、対向する連結用金具20方向に向かって延びる挟持板部22とを備える。さらに、連結用金具20は、ブロック本体部10に対して上下方向に移動可能に取り付けられており、第1本体部12の下面と挟持板部22の上面の間で側溝蓋を挟持可能であり、側溝蓋の厚さに合わせて、第1本体部12の下面と挟持板部22の上面の間の距離tを調整可能となっている。
【0010】
本実施例のブロック本体部10は、図1から図6に示すように、コンクリート製の一体物である。ブロック本体部10は、その下側部分が、略直方体形状の第1本体部12となっている。言い換えれば、ブロック本体部10は、その下側部分(第1本体部12)において、水平断面における断面積が上下方向全長に亘って略同一となっている。
(【0011】以降は省略されています)

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