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公開番号2024159163
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023074984
出願日2023-04-28
発明の名称まくらぎ
出願人鉄道機器株式会社,積水化学工業株式会社,株式会社安部日鋼工業
代理人個人
主分類E01B 3/46 20060101AFI20241031BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】簡単な構造によってコンクリートまくらぎ部に作用する応力を緩和することができるまくらぎを提供する。
【解決手段】まくらぎ2は、コンクリートまくらぎ部3に合成まくらぎ部4を重ね合わせたまくらぎである。ひび割れ誘発部5は、コンクリートまくらぎ部3が荷重を受けたときに、コンクリートまくらぎ部3にひび割れCを誘発する。ひび割れ誘発部5は、コンクリートまくらぎ部3の長さ方向に間隔をあけて、コンクリートまくらぎ部3の外周部に形成された切欠溝6を備えている。熱応力緩和部9は、コンクリートまくらぎ部3及び合成まくらぎ部4の温度が変化したときに、コンクリートまくらぎ部3に作用する熱応力を緩和する。熱応力緩和部9は、コンクリートまくらぎ部3と合成まくらぎ部4との間に挟み込まれて、熱応力を緩和する緩衝材10を備えている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
コンクリートまくらぎ部に合成まくらぎ部を重ね合わせたまくらぎであって、
前記コンクリートまくらぎ部及び前記合成まくらぎ部の温度が変化したときに、このコンクリートまくらぎ部に作用する熱応力を緩和する熱応力緩和部を備えること、
を特徴とするまくらぎ。
続きを表示(約 120 文字)【請求項2】
コンクリートまくらぎ部に合成まくらぎ部を重ね合わせたまくらぎであって、
前記コンクリートまくらぎ部と前記合成まくらぎ部との間に挟み込まれて、前記熱応力を緩和する緩衝材を備えること、
を特徴とするまくらぎ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、コンクリートまくらぎ部に合成まくらぎ部を重ね合わせたまくらぎに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
鉄道では、レールを固定し軌間を正確に保持するとともに、レールから伝達される列車荷重を広く道床に分散させるために、レールと道床との間に設置される軌道の重要な構成部材としてまくらぎが使用されている。まくらぎには、木製の木まくらぎ、プレストレストコンクリートを使用したPCまくらぎ、鉄製又は鋳鉄製の鉄まくらぎ、及びガラス長繊維によって強化された発泡ウレタン樹脂を成形した合成まくらぎなどが使用されている。鉄道では、PCまくらぎが広く使用されているが、分岐器類に使用される分岐まくらぎには、合成まくらぎが使用されている。合成まくらぎは比較的軽いため、通過する列車本数が多い箇所で合成まくらぎを使用すると、列車が通過する毎に合成まくらぎに列車荷重が繰り返し載荷されて、合成まくらぎが移動することがある。このため、比較的に重いPCまくらぎと比較的軽い合成まくらぎとを組み合わせたまくらぎが提案されている。
【0003】
従来のまくらぎは、合成まくらぎを使用したまくらぎ本体を金型に収容し、まくらぎ本体と金型との間の隙間にコンクリートを流し込み、合成まくらぎを使用したまくらぎ本体と、コンクリートから製造されたカバーとを、長さ方向の溝によって嵌合させている(例えば、特許文献1参照)。この従来のまくらぎは、合成まくらぎのまくらぎ本体の表面を露出させており、コンクリートのカバーによってこのまくらぎ本体を被覆することによってこのまくらぎ本体を道床バラストから保護している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平09-165703号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のまくらぎは、まくらぎ本体と金型との間の隙間に流し込まれたコンクリートを硬化させるために加熱したときに、まくらぎ本体及びコンクリートの熱膨張率の相違によって、まくらぎ本体が膨張しコンクリートが収縮する。このため、従来のまくらぎは、まくらぎ本体側が膨張することによってコンクリートの収縮が妨げられて、コンクリート製のカバーに熱応力によるき裂が発生する問題点がある。
【0006】
この発明の課題は、簡単な構造によってコンクリートまくらぎ部に作用する応力を緩和することができるまくらぎを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は、以下に記載するような解決手段により、前記課題を解決する。
なお、この発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、この実施形態に限定するものではない。
【0008】
請求項1の発明は、図2~図4、図6、図7及び図9に示すように、コンクリートまくらぎ部(3)に合成まくらぎ部(4)を重ね合わせたまくらぎであって、前記コンクリートまくらぎ部及び前記合成まくらぎ部の温度が変化したときに、このコンクリートまくらぎ部に作用する熱応力を緩和する熱応力緩和部(9)を備えることを特徴とするまくらぎ(2)である。
【0009】
請求項2の発明は、図2~図4、図6、図7及び図9に示すように、コンクリートまくらぎ部(3)に合成まくらぎ部(4)を重ね合わせたまくらぎであって、前記コンクリートまくらぎ部と前記合成まくらぎ部との間に挟み込まれて、前記熱応力を緩和する緩衝材(10)を備えることを特徴とするまくらぎである。
【発明の効果】
【0010】
この発明によると、簡単な構造によって重量まくらぎ部に作用する応力を緩和することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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