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公開番号2024152021
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023065917
出願日2023-04-13
発明の名称伸縮装置
出願人ニッタ株式会社
代理人弁理士法人ドライト国際特許事務所
主分類E01C 11/02 20060101AFI20241018BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】従来よりも浸水による腐食を防止できる伸縮装置を提供する。
【解決手段】遊間12に隣接する第1床版31に第1アンカー部材17及び第1後打ちコンクリート部29を介して固定され、遊間12に沿う支承線方向に延びた第1縦板部15と、遊間12を挟んで第1床版31に相対する第2床版37に、第2アンカー部材22及び第2後打ちコンクリート部38を介して固定され、遊間12に沿う支承線方向に延びた第2縦板部20とを備え、第2後打ちコンクリート部38に接する第2縦板部20の第2外側面36に、複数の突起部40が設けられて模様が形成されている。
【選択図】図2



特許請求の範囲【請求項1】
橋桁同士の間又は橋桁と橋台との間の遊間に跨いで設けられる伸縮装置において、
前記遊間に隣接する前記橋桁の第1床版又は前記橋台のパラペットに少なくとも第1後打ちコンクリート部を介して固定され、前記遊間に沿った支承線方向に延びた第1縦板部と、
前記遊間を挟んで前記第1床版又は前記パラペットに相対する前記橋桁の第2床版に少なくとも第2後打ちコンクリート部を介して固定され、前記支承線方向に延びた第2縦板部と、を備え、
前記第1後打ちコンクリート部に接する前記第1縦板部の第1外側面と、前記第2後打ちコンクリート部に接する前記第2縦板部の第2外側面とのうち、少なくともいずれか一方に、複数の突起部が設けられて模様が形成されている、伸縮装置。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記第1縦板部の上端に設けられ、前記遊間が配置された側に、前記支承線方向に延びる第1横板部と、
前記第2縦板部の上端に設けられ、前記遊間が配置された側に前記支承線方向に延びる第2横板部と、を備え、
前記模様が形成されている前記第1縦板部の第1外側面及び/又は前記第2縦板部の第2外側面と連続した、前記第1横板部の第1上面及び/又は前記第2横板部の第2上面には、前記複数の突起部によって、前記第1縦板部及び/又は前記第2縦板部の前記模様と連続した前記模様が形成されている、請求項1に記載の伸縮装置。
【請求項3】
前記複数の突起部により形成された前記模様は、前記第1上面及び/又は前記第2上面でのスリップを防止するための形態を有しており、
前記第1縦板部の第1外側面及び/又は前記第2縦板部の第2外側面にも、前記第1上面及び/又は前記第2上面においてスリップを防止するための形態の前記模様が形成されている、請求項2に記載の伸縮装置。
【請求項4】
前記第1横板部と前記第2横板部とがスライド自在に重ね合わされた構成である、請求項2に記載の伸縮装置。
【請求項5】
前記複数の突起部を規則的に配置して前記模様を形成した1枚の鋼板を断面逆L字状に折り曲げることで、前記第1縦板部の前記第1外側面と前記第1横板部の前記第1上面、及び/又は前記第2縦板部の前記第2外側面と前記第2横板部の前記第2上面とに前記複数の突起部を規則的に配置した前記模様を形成している、請求項2~4のいずれか1項に記載の伸縮装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、橋軸方向に隣接する橋桁同士の間または橋桁と橋台との間の遊間に設置される橋梁用伸縮装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、橋梁や高架道路(歩道を含む)等では、環境の温度変化に起因する橋桁の膨張や収縮が生じるため、橋桁同士の間または橋桁と橋台との間に遊間が設けられる。伸縮装置は、その遊間に跨ぐように設けられ、温度変化による橋桁の伸縮や車両の通過による橋桁のたわみ等に伴う遊間の距離の変動を吸収して、車両や人を円滑に通行させることができる。この伸縮装置は、橋桁(橋桁の床版端部)や橋台(橋台のパラペット端部)とコンクリートで一体化されている。
【0003】
従来の伸縮装置として、遊間を挟んで配置された第1継手及び第2継手を、アンカー部材及び後打ちコンクリート部を介して床版に固定した構成が知られている(非特許文献1参照)。第1継手は、橋軸方向に交差する支承線方向に延びた第1縦板部と、第1縦板部の上端からスライドプレート(縞鋼板)の厚み程下がった位置から遊間側方向に延設した第1横板部とよりなる。第1縦板部は、第1床版の箱抜き部に打設される後打ちコンクリート部に平滑な側面が付着しており、アンカー部材及び後打ちコンクリート部により第1床版に固定されている。第1縦板部と後打ちコンクリート部との接する面がそれぞれ平滑となる。
【0004】
第2継手も、第1継手と同様に、支承線方向に延びた第2縦板部と、第2縦板部の上端から遊間側に延設した第2横板部とよりなる。第2横板部は、第1横板部と対峙し、第2横板部の上にスライドプレートが固定される。スライドプレートは第2横板部と第1横板部の間を跨ぐように設置され、第1横板部の上をスライドする。第2縦板部は、第1縦板部に対峙する。第2縦板部は、遊間を挟んで第1床版に相対する第2床版の箱抜き部に打設される後打ちコンクリート部に平滑な側面が付着しており、アンカー部材及び後打ちコンクリート部により第2床版に固定されている。第2縦板部と後打ちコンクリート部との接する面がそれぞれ平滑となる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
「伸縮装置の設計ガイドライン」 2020年12月 2021年6月改訂版 日本道路ジョイント協会 P13頁-14頁 図-2.2.1.5 構造例 [荷重支持型](重ね合わせ型)の図 [令和4年4月15日検索],インターネット<URL:http://www.joint.ecnet.jp/pdf/tebiki_2021-6.pdf>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、非特許文献1に記載の伸縮装置は、縦板部と後打ちコンクリート部との接する面がそれぞれ平滑であるため、車両や人等の通過により、縦板部に繰り返し荷重が載荷されると、縦板部とコンクリートとの付着が離れてしまうというおそれがあった。縦板部とコンクリートとの付着が離れると、そこから侵入した雨水等により、縦板部やアンカー部材が腐食してしまう可能性があった。
【0007】
そこで、本発明は、縦板部と後打ちコンクリート部との付着を向上させて繰返し荷重に対するアンカー部材の負担を軽減して、縦板部やアンカー部材の浸水による腐食を防止することができる伸縮装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明の伸縮装置では、橋桁同士の間又は橋桁と橋台との間の遊間に跨いで設けられる伸縮装置において、遊間に隣接する橋桁の第1床版又は橋台のパラペットに少なくとも第1後打ちコンクリート部を介して固定され、遊間に沿った支承線方向に延びた第1縦板部と、遊間を挟んで第1床版又はパラペットに相対する橋桁の第2床版に少なくとも第2後打ちコンクリート部を介して固定され、支承線方向に延びた第2縦板部と、を備え、第1後打ちコンクリート部に接する第1縦板部の第1外側面と、第2後打ちコンクリート部に接する第2縦板部の第2外側面とのうち、少なくともいずれか一方に、複数の突起部が設けられて模様が形成されている、伸縮装置である。
【発明の効果】
【0009】
この発明の伸縮装置によれば、複数の突起部があることによって、複数の突起部が後打ちコンクリート部へ食い込む状態となり、第1縦板部及び/又は第2縦板部と、第1後打ちコンクリート部及び/又は第2後打ちコンクリート部とが強固に固着して離れ難くなるので、その分、従来よりも浸水による腐食を防止できる。また、第1縦板部及び/又は第2縦板部に設けられた複数の突起部が第1後打ちコンクリート部及び/又は第2後打ちコンクリート部に食い込む状態となるので、車両や人等の通過により、第1縦板部及び/又は第2縦板部に繰り返し荷重が与えられても、複数の突起部からも第1後打ちコンクリート部及び/又は第2後打ちコンクリート部に当該荷重が分散され、その分、第1アンカー部材及び/又は第2アンカー部材への負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の第1実施形態に係る伸縮装置を示す斜視図である。
図1に示した伸縮装置を箱抜き部に設置した状態を示す斜視図である。
図1に示した伸縮装置の断面構成を示す断面図である。
図1に示した第2継手の第2外側面及び第2上面を示す展開図である。
図1に示した第2継手の複数の突起部を示す要部拡大断面図である。
断面円弧状の突起部を複数設けた他の実施例を示す要部拡大断面図である。
第2実施形態に係る伸縮装置を示す斜視図である。
第3実施形態に係る簡易鋼製歯形の伸縮装置を示す斜視図である。
第4実施形態に係る簡易鋼製縦型の伸縮装置を示す斜視図である。
複数の突起部により形成される模様の他の形態を示す要部平面図である。
複数の突起部により形成される別の模様の形態を示す要部平面図である。
斜橋の概略を示す平面図である。
曲線橋の概略を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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