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公開番号2024152640
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2024049067
出願日2024-03-26
発明の名称舗装工事用刷毛
出願人ニチレキ株式会社
代理人弁理士法人須磨特許事務所
主分類E01C 19/35 20060101AFI20241018BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】 未塗布箇所の発生が少ない舗装工事用刷毛を提供することを課題とする。
【解決手段】 毛束保持部と、前記毛束保持部に保持される毛束とを有する刷毛であって、前記毛束は、少なくも前記毛束保持部よりも毛先側で、前記毛束の毛幅方向に沿って直線状に伸びる互いに平行な第一部分毛束と第二部分毛束とに分かれており、前記第一部分毛束と前記第二部分毛束とは、毛先側に向かうに連れて互いの間隔が大きくなる方向を向いている舗装工事用刷毛を提供することによって、上記の課題を解決する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
毛束保持部と、前記毛束保持部に保持される毛束とを有する刷毛であって、
前記毛束は、少なくも前記毛束保持部よりも毛先側で、前記毛束の毛幅方向に沿って直線状に伸びる互いに平行な第一部分毛束と第二部分毛束とに分かれており、
前記第一部分毛束と前記第二部分毛束とは、毛先側に向かうに連れて互いの間隔が大きくなる方向を向いている、
舗装工事用刷毛。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記第一部分毛束と前記第二部分毛束とが、毛先側に向かうに連れて互いの間隔が大きくなる方向を向くように、前記毛束保持部に保持されているか、曲がっているか、若しくはその双方である、請求項1記載の舗装工事用刷毛。
【請求項3】
前記第一部分毛束を構成する毛の本数と、前記第二部分毛束を構成する毛の本数とが、本数比で3:7~7:3の範囲にある、請求項1又は2記載の舗装工事用刷毛。
【請求項4】
前記第一部分毛束及び前記第二部分毛束の毛幅方向左右端に、それぞれ毛幅方向が前記第一部分毛束及び前記第二部分毛束の毛幅方向と直交する左側部小刷毛及び右側部小刷毛を有しており、前記左側部小刷毛及び前記右側部小刷毛の毛束が、少なくとも前記第一部分毛束及び前記第二部分毛束の側面を覆い、さらに自身の毛幅方向に沿って延在している、請求項1又は2記載の舗装工事用刷毛。
【請求項5】
前記毛束保持部に人が把持するための柄が連結されているか、自走車両との連結部を有している、請求項1又は2記載の舗装工事用刷毛。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、床版防水工法などの舗装工事を実施する際に用いられる舗装工事用の刷毛に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
道路橋や高架道路の床版には、その上にアスファルト混合物などを舗設するに先立って、防水層を構築することが行われている。防水層を構築する工法には、大別して、床版上に防水能を有するシートを貼り付けるシート系防水工法と、床版上に防水材を塗布又は吹き付けるなどして防水層を構築する塗膜系防水工法とがあり、塗膜系防水工法においては、床版上に防水材を塗布するに際して比較的に長い柄のついた大型の刷毛が用いられている。
【0003】
図15は、塗膜系防水工法において、従来から用いられている大型の刷毛の一例を示す斜視図である。図に見られるとおり、大型の刷毛100は、毛束保持部101と、毛束保持部101に取り付けられた柄102とで構成されている。毛束保持部101には毛束103が下向きに直線状に植え込まれ主刷毛を構成している。毛束保持部101に植え込まれている毛束103の毛幅方向の長さWは、通常1m弱であり、使用に際しては、人ひとりが柄102をもって毛束保持部101を手前側に引き寄せることによって毛束103による塗布が行われる。104a、104bは、毛束103の左右端部と接して設けられた横漏れ防止用の側部刷毛である。
【0004】
図16(A)(B)は、上記の刷毛100を用いて防水材を塗布する様子を示す概略平面図である。図に示すとおり、毛束保持部101と毛束103で構成される主刷毛と、その両サイドに取り付けられている側部刷毛とで囲まれた領域内に所定量の防水材Asを流し込み、その後、刷毛100を図中矢印で示す手前方向に引くことによって、防水材Asが順次施工面上に塗布されていく。
【0005】
しかしながら、本発明者らが経験したところによれば、上記した従来の刷毛を用いて防水材を塗布すると、塗布面となるコンクリート床版の表面粗さの程度にもよるが、いわゆる塗り残しと呼ばれる未塗布箇所が散見されることがあった。防水材の塗布作業においては、塗布した防水材の上に作業者が乗ることができず、また、防水材の温度低下に伴う粘性の増大が著しいので、基本的に塗布作業は刷毛を一方向に移動させる一回の塗布で行わなければならないという制約がある。したがって、上述したような未塗布箇所の発生はある程度仕方のないことと考えられていた。とはいえ、未塗布箇所の存在は、防水材を塗布して構築される防水層の防水能にも影響を及ぼすので、上記大型の刷毛による塗布後に未塗布箇所を発見すると、作業者は、その都度、小さな手持ち用の刷毛で未塗布箇所に防水材を塗布しているのが現状である。
【0006】
因みに、上述したような人の手作業による塗布ではなく、比較的大型の機械を用いて防水材を塗布することも、例えば特許文献1、2に見られるように従来から提案されているが、刷毛部分の構造が上述した従来の大刷毛と同じである限り、同様の不都合が生じるものと思われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
実開昭63-90469号公報
特開2020-143469号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記従来技術の欠点を解消するために為されたもので、未塗布箇所の発生が少ない舗装工事用刷毛を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決すべく、鋭意研究努力を重ねた結果、本発明者らは、従来の刷毛を用いて防水材を塗布したときに発生する未塗布箇所は、主として、施工面上に存在する小さな凸部の刷毛進行方向前方側の斜面に多く見られること、また、施工面上に存在する小さなピンホール部分にも見られることを見出した。
【0010】
この知見に基づき、さらに研究努力を重ねた結果、本発明者らは、刷毛の進行方向前方側の斜面部分に未塗布箇所の発生が多いのは、従来の刷毛は毛が全て下方を向いており、そのような刷毛を一方向に移動させると、刷毛の毛が全て刷毛の進行方向とは逆向きになびく結果、一方向、一回だけの塗布では、凸部の進行方向前方側の斜面部分に塗り残しが発生するのはないかと考えた。
(【0011】以降は省略されています)

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