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公開番号
2024161772
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-20
出願番号
2023076791
出願日
2023-05-08
発明の名称
プログラマブルロジックコントローラ、支援装置、及び表示装置、並びに、ロギング方法、支援方法、及び表示方法
出願人
富士電機株式会社
代理人
インフォート弁理士法人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
G05B
19/05 20060101AFI20241113BHJP(制御;調整)
要約
【課題】PLCによる機器の制御において使用される変数の値を適切に収集する。
【解決手段】制御部は、外部機器を制御するための制御プログラムを実行するプログラム実行処理と、制御プログラムにおいて使用されている変数の値を収集するロギング処理とを含む制御処理を、制御周期毎に繰り返す。制御部は、制御プログラムにおいて使用されている複数の変数を複数の制御周期に分割し、複数の制御周期各々において複数の変数のうち一部の変数の値を収集することで、複数の変数それぞれの値を制御周期よりも長い収集期間内に収集する。
【選択図】図11
特許請求の範囲
【請求項1】
外部機器を制御するための制御プログラムを実行するプログラム実行処理と、前記制御プログラムにおいて使用されている変数の値を収集するロギング処理とを含む制御処理を、制御周期毎に繰り返す制御部を備え、
前記制御部は、前記制御プログラムにおいて使用されている複数の変数を複数の制御周期に分割し、前記複数の制御周期各々において前記複数の変数のうち一部の変数の値を収集することで、前記複数の変数それぞれの値を前記制御周期よりも長い収集期間内に収集することを特徴とするプログラマブルロジックコントローラ。
続きを表示(約 2,500 文字)
【請求項2】
前記制御部は、前記複数の制御周期のうち先頭の制御周期から前記複数の制御周期のうち何れかの制御周期までの期間に収集された変数を示す変数情報を記録し、前記何れかの制御周期の次の制御周期において、前記変数情報に基づき、前記複数の変数のうち未だ収集されていない変数の値を収集することを特徴とする請求項1記載のプログラマブルロジックコントローラ。
【請求項3】
前記制御部は、前記何れかの制御周期において、前記ロギング処理の実行時間を計測し、前記ロギング処理の実行時間が所定時間に達した場合、前記何れかの制御周期における前記ロギング処理を終了することを特徴とする請求項2記載のプログラマブルロジックコントローラ。
【請求項4】
プログラマブルロジックコントローラの支援装置であって、
前記プログラマブルロジックコントローラは、外部機器を制御するための制御プログラムを実行するプログラム実行処理と、前記制御プログラムにおいて使用されている変数の値を収集するロギング処理とを含む制御処理を、制御周期毎に繰り返し、前記支援装置から出力される設定情報に基づいて、前記制御プログラムにおいて使用されている複数の変数を複数の制御周期に分割し、前記複数の制御周期各々において前記複数の変数のうち一部の変数の値を収集することで、前記複数の変数それぞれの値を前記制御周期よりも長い収集期間内に収集し、
前記支援装置は、
前記制御プログラムを解析して、前記制御プログラムにおいて使用されている変数を抽出するプログラム解析部と、
抽出された変数の中から、前記制御プログラムにおいて使用されている複数の変数を選択する選択部と、
前記収集期間の指定を受け付ける受付部と、
前記制御プログラムにおいて使用されている複数の変数を示す情報と前記収集期間を示す情報とを、前記設定情報として出力する設定情報出力部と、
を備えることを特徴とする支援装置。
【請求項5】
前記収集期間及び前記制御周期に基づいて、前記複数の制御周期の個数を決定し、前記複数の変数それぞれの値の総データ量と前記複数の制御周期の個数とに基づいて、前記複数の制御周期各々において収集される前記一部の変数の値のデータ量を求める計算部と、
前記複数の制御周期各々において収集される前記一部の変数の値のデータ量を出力するデータ量出力部と、
をさらに備えることを特徴とする請求項4記載の支援装置。
【請求項6】
プログラマブルロジックコントローラによって収集された情報を表示する表示装置であって、
前記プログラマブルロジックコントローラは、外部機器を制御するための制御プログラムを実行するプログラム実行処理と、前記制御プログラムにおいて使用されている変数の値を収集するロギング処理とを含む制御処理を、制御周期毎に繰り返し、前記制御プログラムにおいて使用されている複数の変数を複数の制御周期に分割し、前記複数の制御周期各々において前記複数の変数のうち一部の変数の値を収集することで、前記複数の変数それぞれの値を前記制御周期よりも長い収集期間内に収集し、
前記表示装置は、前記収集期間における前記複数の変数それぞれの値の収集時刻と対応付けて、前記複数の変数それぞれの値を表示する表示部を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項7】
プログラマブルロジックコントローラが、外部機器を制御するための制御プログラムを実行するプログラム実行処理と、前記制御プログラムにおいて使用されている変数の値を収集するロギング処理とを含む制御処理を、制御周期毎に繰り返し、
前記プログラマブルロジックコントローラは、前記制御プログラムにおいて使用されている複数の変数を複数の制御周期に分割し、前記複数の制御周期各々において前記複数の変数のうち一部の変数の値を収集することで、前記複数の変数それぞれの値を前記制御周期よりも長い収集期間内に収集することを特徴とするロギング方法。
【請求項8】
プログラマブルロジックコントローラが、外部機器を制御するための制御プログラムを実行するプログラム実行処理と、前記制御プログラムにおいて使用されている変数の値を収集するロギング処理とを含む制御処理を、制御周期毎に繰り返し、前記プログラマブルロジックコントローラの支援装置から出力される設定情報に基づいて、前記制御プログラムにおいて使用されている複数の変数を複数の制御周期に分割し、前記複数の制御周期各々において前記複数の変数のうち一部の変数の値を収集することで、前記複数の変数それぞれの値を前記制御周期よりも長い収集期間内に収集し、
前記支援装置が、
前記制御プログラムを解析して、前記制御プログラムにおいて使用されている変数を抽出し、
抽出された変数を表示し、
表示された変数の中から選択された複数の変数を、前記制御プログラムにおいて使用されている複数の変数として特定し、
前記収集期間の指定を受け付け、
前記制御プログラムにおいて使用されている複数の変数を示す情報と前記収集期間を示す情報とを、前記設定情報として出力する、
ことを特徴とする支援方法。
【請求項9】
プログラマブルロジックコントローラが、外部機器を制御するための制御プログラムを実行するプログラム実行処理と、前記制御プログラムにおいて使用されている変数の値を収集するロギング処理とを含む制御処理を、制御周期毎に繰り返し、前記制御プログラムにおいて使用されている複数の変数を複数の制御周期に分割し、前記複数の制御周期各々において前記複数の変数のうち一部の変数の値を収集することで、前記複数の変数それぞれの値を前記制御周期よりも長い収集期間内に収集し、
表示装置が、前記収集期間における前記複数の変数それぞれの値の収集時刻と対応付けて、前記複数の変数それぞれの値を表示することを特徴とする表示方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラマブルロジックコントローラ(Programmable Logic Controller,PLC)の技術に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
PLCに関して、監視機器から入力される各種データとデバイス値との時間的な関係を特定しやすくする技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。ユーザアプリケーションの実行や機器の制御に影響なくロギングを行える技術も知られている(例えば、特許文献2を参照)。スケジューラを実装したPLCも知られている(例えば、特許文献3を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-13526号公報
特許第7188631号公報
特開2008-146357号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1及び特許文献2のPLCでは、機器の制御に与える影響を抑制しながら、機器及びPLCの動作状態を示すデータを大量に収集することが難しい。
【0005】
1つの側面において、本発明は、PLCによる機器の制御において使用される変数の値を適切に収集することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1つの実施形態によれば、プログラマブルロジックコントローラは、制御部を含む。制御部は、制御処理を制御周期毎に繰り返す。制御処理は、外部機器を制御するための制御プログラムを実行するプログラム実行処理と、制御プログラムにおいて使用されている変数の値を収集するロギング処理とを含む。
【0007】
制御部は、制御プログラムにおいて使用されている複数の変数を複数の制御周期に分割し、複数の制御周期各々において複数の変数のうち一部の変数の値を収集することで、複数の変数それぞれの値を制御周期よりも長い収集期間内に収集する。
【0008】
別の実施形態によれば、プログラマブルロジックコントローラは、制御処理を制御周期毎に繰り返す。制御処理は、外部機器を制御するための制御プログラムを実行するプログラム実行処理と、制御プログラムにおいて使用されている変数の値を収集するロギング処理とを含む。
【0009】
プログラマブルロジックコントローラは、支援装置から出力される設定情報に基づいて、制御プログラムにおいて使用されている複数の変数を複数の制御周期に分割し、複数の制御周期各々において複数の変数のうち一部の変数の値を収集する。これにより、プログラマブルロジックコントローラは、複数の変数それぞれの値を制御周期よりも長い収集期間内に収集する。
【0010】
支援装置は、プログラム解析部、選択部、受付部、及び設定情報出力部を含む。プログラム解析部は、制御プログラムを解析して、制御プログラムにおいて使用されている変数を抽出する。選択部は、抽出された変数の中から、制御プログラムにおいて使用されている複数の変数を選択する。受付部は、収集期間の指定を受け付ける。設定情報出力部は、制御プログラムにおいて使用されている複数の変数を示す情報と収集期間を示す情報とを、設定情報として出力する。
(【0011】以降は省略されています)
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