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公開番号2024163555
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-22
出願番号2023079285
出願日2023-05-12
発明の名称自動販売機
出願人富士電機株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類F25D 21/08 20060101AFI20241115BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】除霜運転を定期的に行うととともに、商品の損傷を抑制すること。
【解決手段】本体キャビネット1aの内部の商品収容庫4と、本体キャビネット1aの前面開口を開閉する扉体(2,3)と、商品収容庫4の内部の空気を循環させる送風ファン5bと、これにより循環させられる空気を冷却する蒸発器5a1と、除霜運転の開始時刻が経過した場合に、蒸発器5a1の近傍に設置された除霜ヒータH1を駆動させて蒸発器5a1に付着した霜を融解させた後に、送風ファン5bの駆動を継続して融解後の水分を除去する水切処理を予め決められた水切時間が経過するまで行う制御部20とを備え、制御部20は、開始時刻が経過した後において、現在の商品収容庫4の庫内温度にその後の温度上昇分を加算することにより、水切時間経過後の除霜後温度を算出し、算出した除霜後温度が予め決められた基準温度以上となる場合、除霜ヒータH1の駆動を停止させる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
直方状の自動販売機本体の内部に形成された断熱構造の商品収容庫と、
前記自動販売機本体の前面に形成された前面開口を開閉する態様で、該自動販売機本体に設けられた扉体と、
前記商品収容庫に設置され、該商品収容庫の内部の空気を循環させる送風ファンと、
自身に供給される冷媒を蒸発させることにより、前記送風ファンにより循環させられる空気を冷却する蒸発器と、
前記蒸発器に付着した霜を除去する除霜運転の開始時刻が経過した場合に、該蒸発器の近傍に設置された除霜ヒータを駆動させて該蒸発器に付着した霜を融解させた後に、前記送風ファンの駆動を継続して融解後の水分を除去する水切処理を予め決められた水切時間が経過するまで行う制御部と
を備えた自動販売機であって、
前記制御部は、前記開始時刻が経過した後において、現在の商品収容庫の庫内温度にその後の温度上昇分を加算することにより、前記水切時間経過後の除霜後温度を算出し、算出した除霜後温度が予め決められた基準温度以上となる場合、前記除霜ヒータの駆動を停止させることを特徴とする自動販売機。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記開始時刻が経過した後に、前記前面開口が開成することを条件として、前記除霜後温度を算出することを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
【請求項3】
前記制御部は、前記開始時刻が経過する前に前記前面開口が開成する場合、前記開始時刻の経過を条件として、前記除霜後温度を算出することを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
【請求項4】
前記制御部は、前記除霜後温度が前記基準温度未満である場合、所定の待機時間経過後に再度除霜後温度を算出し、再度算出した除霜後温度が前記基準温度以上であるか否かを判断することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の自動販売機。
【請求項5】
前記制御部は、前記開始時刻が経過した後に前記前面開口が閉成することを条件として、再度除霜後温度を算出することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の自動販売機。
【請求項6】
前記制御部は、予め設定された前記除霜ヒータの最大駆動時間が経過したことを条件として、再度除霜後温度を算出し、再度算出した除霜後温度が前記基準温度未満である場合、前記水切時間を延長することを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば冷凍食品等の商品を収納して販売する自動販売機に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えば冷凍食品等の商品を収納して販売する自動販売機が特許文献1に提案されている。この自動販売機では、商品を冷却する蒸発器の除霜運転を定期的に行うようにしているが、商品補充作業による外気侵入や除霜運転時の除霜ヒータの熱等により庫内温度が急激に上昇して商品が損傷することを防止すべく、前回の扉体の開時刻や商品収納時刻等に基づいて除霜運転の開始時刻を遅延させていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平7-302383号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記自動販売機では、除霜運転の開始時刻を遅延させていたために、除霜運転が行われるのが好ましくない時間帯に除霜運転が行われるおそれがあった。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みて、除霜運転を定期的に行うととともに、商品の損傷を抑制することができる自動販売機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る自動販売機は、直方状の自動販売機本体の内部に形成された断熱構造の商品収容庫と、前記自動販売機本体の前面に形成された前面開口を開閉する態様で、該自動販売機本体に設けられた扉体と、前記商品収容庫に設置され、該商品収容庫の内部の空気を循環させる送風ファンと、自身に供給される冷媒を蒸発させることにより、前記送風ファンにより循環させられる空気を冷却する蒸発器と、前記蒸発器に付着した霜を除去する除霜運転の開始時刻が経過した場合に、該蒸発器の近傍に設置された除霜ヒータを駆動させて該蒸発器に付着した霜を融解させた後に、前記送風ファンの駆動を継続して融解後の水分を除去する水切処理を予め決められた水切時間が経過するまで行う制御部とを備えた自動販売機であって、前記制御部は、前記開始時刻が経過した後において、現在の商品収容庫の庫内温度にその後の温度上昇分を加算することにより、前記水切時間経過後の除霜後温度を算出し、算出した除霜後温度が予め決められた基準温度以上となる場合、前記除霜ヒータの駆動を停止させることを特徴とする。
【0007】
また本発明は、上記自動販売機において、前記制御部は、前記開始時刻が経過した後に、前記前面開口が開成することを条件として、前記除霜後温度を算出することを特徴とする。
【0008】
また本発明は、上記自動販売機において、前記制御部は、前記開始時刻が経過する前に前記前面開口が開成する場合、前記開始時刻の経過を条件として、前記除霜後温度を算出することを特徴とする。
【0009】
また本発明は、上記自動販売機において、前記制御部は、前記除霜後温度が前記基準温度未満である場合、所定の待機時間経過後に再度除霜後温度を算出し、再度算出した除霜後温度が前記基準温度以上であるか否かを判断することを特徴とする。
【0010】
また本発明は、上記自動販売機において、前記制御部は、前記開始時刻が経過した後に前記前面開口が閉成することを条件として、再度除霜後温度を算出することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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