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公開番号2024154767
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2023068811
出願日2023-04-19
発明の名称駆動装置及び電力変換装置
出願人富士電機株式会社
代理人個人,個人
主分類H02M 1/08 20060101AFI20241024BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】スイッチング素子の劣化を抑制すること。
【解決手段】
第1スイッチング素子の制御電極に接続される第1制御線を第1正電源線に接続するか否かを切り替える第1切り替え部と、前記第1制御線を第1負電源線に接続するか否かを切り替える第2切り替え部と、前記第1制御線を第1基準線に接続するか否かを切り替える第3切り替え部と、前記第1制御線がデッドタイムに前記第1基準線に接続されるように前記第3切り替え部を動作させる第1制御回路と、第2スイッチング素子の制御電極に接続される第2制御線を第2正電源線に接続するか否かを切り替える第4切り替え部と、前記第2制御線を第2負電源線に接続するか否かを切り替える第5切り替え部と、前記第2制御線を第2基準線に接続するか否かを切り替える第6切り替え部と、前記第2制御線が前記第2基準線に接続されるように前記第6切り替え部を動作させる第2制御回路と、を有する、駆動装置。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
直列に接続された第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子を同時にオフするデッドタイムを挟んで、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子を交互にスイッチングする駆動装置であって、
前記第1スイッチング素子を駆動する第1駆動回路と、
前記第2スイッチング素子を駆動する第2駆動回路と、を備え、
前記第1駆動回路は、
前記第1スイッチング素子の制御電極に電気的に接続される第1制御線と、
第1正電源電圧に設定された第1正電源線と、
第1負電源電圧に設定された第1負電源線と、
前記第1スイッチング素子の第1主電極に電気的に接続され、前記第1負電源電圧よりも高く前記第1スイッチング素子の閾値電圧よりも低い第1中間電圧に設定された第1基準線と、
前記第1制御線を前記第1正電源線に電気的に接続するか否かを切り替える第1切り替え部と、
前記第1制御線を前記第1負電源線に電気的に接続するか否かを切り替える第2切り替え部と、
前記第1制御線を前記第1基準線に電気的に接続するか否かを切り替える第3切り替え部と、
前記第1制御線が前記デッドタイムに前記第1基準線に電気的に接続されるように前記第3切り替え部を動作させる第1制御回路と、を有し、
前記第2駆動回路は、
前記第2スイッチング素子の制御電極に電気的に接続される第2制御線と、
第2正電源電圧に設定された第2正電源線と、
第2負電源電圧に設定された第2負電源線と、
前記第2スイッチング素子の第1主電極に電気的に接続され、前記第2負電源電圧よりも高く前記第2スイッチング素子の閾値電圧よりも低い第2中間電圧に設定された第2基準線と、
前記第2制御線を前記第2正電源線に電気的に接続するか否かを切り替える第4切り替え部と、
前記第2制御線を前記第2負電源線に電気的に接続するか否かを切り替える第5切り替え部と、
前記第2制御線を前記第2基準線に電気的に接続するか否かを切り替える第6切り替え部と、
前記第2制御線が前記第2基準線に電気的に接続されるように前記第6切り替え部を動作させる第2制御回路と、を有する、駆動装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記第1駆動回路は、前記第1制御線と前記第1基準線との間において前記第3切り替え部に直列に接続された第1抵抗素子を有し、
または、
前記第2駆動回路は、前記第2制御線と前記第2基準線との間において前記第6切り替え部に直列に接続された第2抵抗素子を有する、請求項1に記載の駆動装置。
【請求項3】
前記第1駆動回路は、前記第1制御線と前記第1正電源線との間において前記第1切り替え部に直列に接続された第3抵抗素子を有し、
または、
前記第2駆動回路は、前記第2制御線と前記第2正電源線との間において前記第4切り替え部に直列に接続された第4抵抗素子を有する、請求項1に記載の駆動装置。
【請求項4】
前記第1駆動回路は、前記第1抵抗素子を有する場合、前記第1抵抗素子に並列に接続された第1ダイオードを有し、
または、
前記第2駆動回路は、前記第2抵抗素子を有する場合、前記第2抵抗素子に並列に接続された第2ダイオードを有する、請求項2に記載の駆動装置。
【請求項5】
前記第1駆動回路は、
前記第1抵抗素子を有する場合、
前記第1抵抗素子に並列に接続された第1コンデンサと、
前記第1コンデンサに直列に接続された第3ダイオードと、
前記第1コンデンサに並列に接続された第5抵抗素子と、を有し、
または、
前記第2駆動回路は、
前記第2抵抗素子を有する場合、
前記第2抵抗素子に並列に接続された第2コンデンサと、
前記第2コンデンサに直列に接続された第4ダイオードと、
前記第2コンデンサに並列に接続された第6抵抗素子と、を有する、請求項2に記載の駆動装置。
【請求項6】
前記第1切り替え部及び前記第2切り替え部は、双方向スイッチを有する、請求項1に記載の駆動装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一項に記載の駆動装置、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子を備える電力変換装置。
【請求項8】
前記第1制御線に直列に接続又は挿入された第7抵抗素子を備え、
または、
前記第2制御線に直列に接続又は挿入された第8抵抗素子を備える、請求項7に記載の電力変換装置。
【請求項9】
前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子は、ワイドバンドギャップ半導体により形成された素子である、請求項7に記載の電力変換装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、駆動装置及び電力変換装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、直列接続された二つのスイッチング素子が直流電源に並列接続された電力変換回路がある。このような電力変換回路は、下記の特許文献1のように、デッドタイム期間において、スイッチング素子が同時にオンしないように、二つのスイッチング素子のゲート電圧を共に負方向にバイアスすることが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-51049号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
SiC-MOSFET等のスイッチング素子は、ボディダイオードに電流が流れると、特性が劣化するという問題がある。特許文献1の駆動方法をそのようなスイッチング素子の駆動に適用すると、電流がデッドタイムにスイッチング素子のボディダイオードに流れ、スイッチング素子の劣化が進行するおそれがある。
【0005】
本開示は、スイッチング素子の劣化を抑制する駆動装置及び当該駆動装置を備える電力変換装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様では、
直列に接続された第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子を同時にオフするデッドタイムを挟んで、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子を交互にスイッチングする駆動装置であって、
前記第1スイッチング素子を駆動する第1駆動回路と、
前記第2スイッチング素子を駆動する第2駆動回路と、を備え、
前記第1駆動回路は、
前記第1スイッチング素子の制御電極に電気的に接続される第1制御線と、
第1正電源電圧に設定された第1正電源線と、
第1負電源電圧に設定された第1負電源線と、
前記第1スイッチング素子の第1主電極に電気的に接続され、前記第1負電源電圧よりも高く前記第1スイッチング素子の閾値電圧よりも低い第1中間電圧に設定された第1基準線と、
前記第1制御線を前記第1正電源線に電気的に接続するか否かを切り替える第1切り替え部と、
前記第1制御線を前記第1負電源線に電気的に接続するか否かを切り替える第2切り替え部と、
前記第1制御線を前記第1基準線に電気的に接続するか否かを切り替える第3切り替え部と、
前記第1制御線が前記デッドタイムに前記第1基準線に電気的に接続されるように前記第3切り替え部を動作させる第1制御回路と、を有し、
前記第2駆動回路は、
前記第2スイッチング素子の制御電極に電気的に接続される第2制御線と、
第2正電源電圧に設定された第2正電源線と、
第2負電源電圧に設定された第2負電源線と、
前記第2スイッチング素子の第1主電極に電気的に接続され、前記第2負電源電圧よりも高く前記第2スイッチング素子の閾値電圧よりも低い第2中間電圧に設定された第2基準線と、
前記第2制御線を前記第2正電源線に電気的に接続するか否かを切り替える第4切り替え部と、
前記第2制御線を前記第2負電源線に電気的に接続するか否かを切り替える第5切り替え部と、
前記第2制御線を前記第2基準線に電気的に接続するか否かを切り替える第6切り替え部と、
前記第2制御線が前記第2基準線に電気的に接続されるように前記第6切り替え部を動作させる第2制御回路と、を有する、駆動装置が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、スイッチング素子の劣化を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
電力変換装置の構成例を示す図である。
一比較例に係る駆動方法による動作を示すタイミングチャートである。
SiC-MOSFETのボディダイオードの特性の一例を示す図である。
本開示の第1駆動方法による動作を示すタイミングチャートである。
第1実施形態の駆動装置を備える電力変換装置の構成例を示す図である。
第1実施形態の駆動装置による第1駆動方法を示すタイミングチャートである。
第1制御回路及び第2制御回路の一構成例を示す図である。
第1実施形態の駆動装置による第2駆動方法を示すタイミングチャートである。
第2実施形態の駆動装置を備える電力変換装置の構成例を示す図である。
第3実施形態の駆動装置を備える電力変換装置の構成例を示す図である。
第4実施形態の駆動装置を備える電力変換装置の構成例を示す図である。
第4実施形態の駆動装置の動作例を示すタイミングチャートである。
第5実施形態の駆動装置の動作例を示すタイミングチャートである。
第3切り替え部または第6切り替え部の一構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、電力変換装置の構成例を示す図である。図1に示す電力変換装置100は、直流を交流に変換するインバータでも、交流を直流に又は直流を直流に変換するコンバータでもよい。例えば、電力変換装置100は、直流電源400から供給される直流電圧Eの電力を、モータ等の負荷300に供給する交流電力に変換するインバータである。電力変換装置100は、制御装置10と、駆動装置20と、上アームQ1と、下アームQ2と、直流電源400と、を備える。
【0010】
図1は、上アームQ1と下アームQ2とが直列に接続された一相分のアームと、当該アームを駆動する一相分の駆動装置20とを示す。電力変換装置100が例えばU,V,Wの三相の交流電力を生成するインバータの場合、電力変換装置100は、図1に示すアームと同じ構成の三相分のアームと、図1に示す駆動装置20と同じ構成の三相分の駆動装置とを備える。ハイサイドの上アームQ1とローサイドの下アームQ2との間の接続点は、負荷300に接続される。
(【0011】以降は省略されています)

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