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公開番号2024163536
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-22
出願番号2023079248
出願日2023-05-12
発明の名称静止誘導電器
出願人富士電機株式会社
代理人インフォート弁理士法人,個人,個人,個人,個人
主分類H01F 27/33 20060101AFI20241115BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】弾性体からなる閉塞部材の圧縮の偏りを抑制でき、耐候性を向上できるようにすること。
【解決手段】静止誘導電器(10)は、静止誘導電器本体(11)と、静止誘導電器本体を収納するタンク(12)と、タンクの表面側に装着され、該表面に対向する面を内面(13a)とする遮音板(13)と、タンクの表面側に設けられて遮音板の周縁部を支持する支持部(20)とを備えている。支持部は、遮音板の周縁部に沿う位置における内面に取り付けられる歪み防止フレーム(21)と、タンクに固定される固定部材(22)と、固定部材と歪み防止フレームとの間に設けられて遮音板を支持する弾性支持体(23)と、弾性体により形成されて遮音板の周縁部に沿う内面と固定部材との間を閉塞する閉塞部材(24)とを備えている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
静止誘導電器本体と、
前記静止誘導電器本体を収納するタンクと、
前記タンクの表面側に装着され、該表面に対向する面を内面とし、該内面の反対面を外面として形成する遮音板と、
前記タンクの表面側に設けられ、前記遮音板の周縁部を支持する支持部とを備え、
前記支持部は、前記遮音板の周縁部に沿う位置であって、該遮音板の内面及び外面の少なくとも一方の面を取付面として取り付けられる歪み防止フレームと、
前記タンクに固定される固定部材と、
前記固定部材と前記歪み防止フレームとの間に設けられて前記遮音板を支持する弾性支持体と、
弾性体により形成され、且つ、前記遮音板の周縁部に沿う内面と前記固定部材との間を閉塞する閉塞部材とを備えていることを特徴とする静止誘導電器。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記歪み防止フレームは、前記遮音板の取付面に沿って配設される取付面部と、
前記取付面部から前記遮音板の厚さ方向に突出して形成される突出面部とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の静止誘導電器。
【請求項3】
前記固定部材は、前記弾性支持体を支持する支持面部と、
前記遮音板の内面に対向して該内面との間に前記閉塞部材が挿入される隙間を形成する対向面部とを備えていることを特徴とする請求項2に記載の静止誘導電器。
【請求項4】
前記突出面部と前記支持面部とが対向して配置され、前記弾性支持体が前記突出面部と前記支持面部とに挟まれて設けられることを特徴とする請求項3に記載の静止誘導電器。
【請求項5】
前記歪み防止フレーム及び前記弾性支持体は、前記遮音板の内面と前記タンクの表面との間に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の静止誘導電器。
【請求項6】
前記歪み防止フレーム及び前記弾性支持体は、前記遮音板の外面側に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の静止誘導電器。
【請求項7】
前記閉塞部材は、単独気泡の発泡樹脂材により構成されることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の静止誘導電器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、静止誘導電器本体がタンクに収容される静止誘導電器に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、静止誘導電器本体を収納するタンクの外側面に装着される遮音板と、遮音板の周縁部を支持する支持部とを備えた静止誘導電器を開示している。また、特許文献1は、遮音板の周縁部に外側から対向する支持板部と、遮音板の表裏両面の周縁部に個別に接触する第1弾性部材及び第2弾性部材とを備えている。遮音板及び遮音板に接触した第1弾性部材及び第2弾性部材は、支持板部と、タンク補強部材を兼ねる支持部材とに挟まれて振動を吸収するよう配置される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6610366号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1における遮音板は、特にサイズが大きくなる場合に少なからず歪みが発生し、該歪みの発生部位に応じて第1及び第2弾性部材の圧縮に偏りが生じてしまう。これにより、タンク側から遮音板へ振動が伝達し易くなる、という問題がある。また、静止誘導電器を屋外に設置した場合、外側の第1弾性部材は、風雨や紫外線の影響を受け易くなり、耐候性の観点にて改善の余地がある。
【0005】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、弾性体からなる閉塞部材の圧縮の偏りを抑制でき、耐候性を向上することができる静止誘導電器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の静止誘導電器は、静止誘導電器本体と、前記静止誘導電器本体を収納するタンクと、前記タンクの表面側に装着され、該表面に対向する面を内面とし、該内面の反対面を外面として形成する遮音板と、前記タンクの表面側に設けられ、前記遮音板の周縁部を支持する支持部とを備え、前記支持部は、前記遮音板の周縁部に沿う位置であって、該遮音板の内面及び外面の少なくとも一方の面を取付面として取り付けられる歪み防止フレームと、前記タンクに固定される固定部材と、前記固定部材と前記歪み防止フレームとの間に設けられて前記遮音板を支持する弾性支持体と、弾性体により形成され、且つ、前記遮音板の周縁部に沿う内面と前記固定部材との間を閉塞する閉塞部材とを備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、歪み防止フレームによって遮音板の歪みを防止できるので、弾性体からなる閉塞部材の圧縮の偏りを抑制でき、タンクから遮音板への振動伝達を低減することができる。しかも、閉塞部材を遮音板の内面側に配置できるようになり、閉塞部材が風雨や紫外線の影響を受けることを抑制して耐候性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1の実施の形態に係る静止誘導電器の概略縦断面図である。
図1のA部拡大図である。
第2の実施の形態に係る静止誘導電器の図2と同様の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態に係る静止誘導電器について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、下記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。以下の図においては、説明の便宜上、一部の構成を省略することがある。また、以下の説明において、特に明示しない限り、「上」、「下」、「左」、「右」は、図1~図3を基準として用いる。但し、以下の実施の形態での各構成の向きは、一例にすぎず、任意の向きに変更することができる。
【0010】
[第1の実施の形態]
図1に示すように、静止誘導電器10は、例えば変圧器・リアクトル等で構成される静止誘導電器本体11と、静止誘導電器本体11を収納するタンク12と、タンク12の表面側に装着された遮音板13とを備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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