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公開番号2025088287
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-11
出願番号2023202895
出願日2023-11-30
発明の名称炭化珪素半導体装置の製造方法及び炭化珪素半導体装置
出願人富士電機株式会社
代理人個人,個人
主分類H10D 30/66 20250101AFI20250604BHJP()
要約【課題】トレンチゲート型の炭化珪素半導体装置において、主領域が主電極にオーミック接触することができると共に、ソース・ドレイン間のリーク電流を抑制することができる炭化珪素半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】炭化珪素からなる第1導電型のドリフト層の上面側に、第2導電型のベース領域を形成する工程と、ベース領域の上面側に第1導電型の主領域を形成する工程と、主領域及びベース領域を貫通するトレンチを形成する工程と、トレンチの内側にゲート絶縁膜を介してゲート電極を埋め込む工程と、主領域に接する主電極を形成する工程を含み、主領域を形成する工程は、室温にて第1導電型の不純物をイオン注入することにより、4H構造を含む第1領域を形成し、室温にて珪素、炭素及びアルゴンの少なくともいずれかをイオン注入することにより、3C構造を含む第2領域を形成することを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
炭化珪素からなる第1導電型のドリフト層の上面側に、炭化珪素からなる第2導電型のベース領域を形成する工程と、
前記ベース領域の上面側に、炭化珪素からなる第1導電型の主領域を形成する工程と、
前記主領域及びベース領域を貫通するトレンチを形成する工程と、
前記トレンチの内側にゲート絶縁膜を形成する工程と、
前記トレンチの内側に前記ゲート絶縁膜を介してゲート電極を埋め込む工程と、
前記主領域に接する主電極を形成する工程と、
を含み、
前記主領域を形成する工程は、
室温にて第1導電型の不純物をイオン注入することにより、前記ベース領域の上面側に4H構造を含む第1領域を形成し、
室温にて珪素、炭素及びアルゴンの少なくともいずれかをイオン注入することにより、前記第1領域の上面側で前記主電極に接するように3C構造を含む第2領域を形成する
ことを含む、炭化珪素半導体装置の製造方法。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
前記第1導電型の不純物は、燐又は窒素である
請求項1に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
【請求項3】
前記第1導電型の不純物のイオン注入のドーズ量が5×10
13
cm
-2
以下である
請求項1又は2に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
【請求項4】
珪素又は炭素をイオン注入することにより、前記第2領域を形成する
請求項1又は2に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
【請求項5】
アルゴンをイオン注入することにより、前記第2領域を形成する
請求項1又は2に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
【請求項6】
前記ゲート電極の前記ゲート絶縁膜に接する位置の上面は、前記第2領域の下面よりも深く、且つ前記第1領域の下面よりも浅い
請求項1又は2に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
【請求項7】
炭化珪素からなる第1導電型のドリフト層と、
前記ドリフト層の上面側に設けられた炭化珪素からなる第2導電型のベース領域と、
前記ベース領域の上面側に設けられた炭化珪素からなる第1導電型の主領域と、
前記主領域及びベース領域を貫通するトレンチの内側に設けられたゲート絶縁膜と、
前記トレンチの内側に前記ゲート絶縁膜を介して埋め込まれたゲート電極と、
前記主領域に接して設けられた主電極と、
を備え、
前記主領域は、
前記ベース領域の上面側に設けられた4H構造を含む第1領域と、
前記第1領域の上面側で前記主電極に接して設けられ、少なくとも上面側の3C構造の割合が70%以上である第2領域と、
を備える
炭化珪素半導体装置。
【請求項8】
前記第2領域はアルゴンを含む
請求項7に記載の炭化珪素半導体装置。
【請求項9】
前記第2領域の少なくとも上面側の3C構造の割合が85%以上である
請求項7又は8に記載の炭化珪素半導体装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、炭化珪素半導体装置の製造方法及び炭化珪素半導体装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、六方晶単結晶の炭化珪素基板にリンをイオン注入することでアモルファス層を形成し、熱処理することでアモルファス層を立方晶単結晶のn型炭化珪素に再結晶化させ、n型炭化珪素の上面にニッケルを蒸着することで電極を形成する半導体装置が開示されている。
【0003】
特許文献2には、4H-SiCからなるn

型SiCの第1主面上に形成させたn

型エピタキシャル成長層内において、n

型ソース領域と、n

型ソース領域内に形成されたn

型3C-SiC領域及びp

型電位固定領域とを有し、n

型3C-SiC領域及びp

型電位固定領域と接してバリアメタル膜が形成され、バリアメタル膜上にソース配線用電極が形成される半導体装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-49198号公報
国際公開第2017/042963号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
トレンチゲート型の炭化珪素半導体装置において、ソース電極(主電極)とオーミック接触するためにソース領域(主領域)を3C-SiCで構成することが検討されている。しかし、3C-SiCは4H-SiCと比較して結晶欠陥が多く、且つ表面の凹凸も大きいため、ソース・ドレイン間にリーク電流(Idss)が流れてしまう恐れがある。
【0006】
本開示は、上記課題を鑑み、トレンチゲート型の炭化珪素半導体装置において、主領域が主電極にオーミック接触することができると共に、ソース・ドレイン間のリーク電流を抑制することができる炭化珪素半導体装置の製造方法及び炭化珪素半導体装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本開示の一態様は、炭化珪素からなる第1導電型のドリフト層の上面側に、炭化珪素からなる第2導電型のベース領域を形成する工程と、ベース領域の上面側に、炭化珪素からなる第1導電型の主領域を形成する工程と、主領域及びベース領域を貫通するトレンチを形成する工程と、トレンチの内側にゲート絶縁膜を形成する工程と、トレンチの内側にゲート絶縁膜を介してゲート電極を埋め込む工程と、主領域に接する主電極を形成する工程と、を含み、主領域を形成する工程は、室温にて第1導電型の不純物をイオン注入することにより、ベース領域の上面側に4H構造を含む第1領域を形成し、室温にて珪素、炭素及びアルゴンの少なくともいずれかをイオン注入することにより、第1領域の上面側で主電極に接するように3C構造を含む第2領域を形成することを含む炭化珪素半導体装置の製造方法であることを要旨とする。
【0008】
本開示の他の態様は、炭化珪素からなる第1導電型のドリフト層と、ドリフト層の上面側に設けられた炭化珪素からなる第2導電型のベース領域と、ベース領域の上面側に設けられた炭化珪素からなる第1導電型の主領域と、主領域及びベース領域を貫通するトレンチの内側に設けられたゲート絶縁膜と、トレンチの内側にゲート絶縁膜を介して埋め込まれたゲート電極と、主領域に接して設けられた主電極と、を備え、主領域は、ベース領域の上面側に設けられた4H構造を含む第1領域と、第1領域の上面側で主電極に接して設けられ、少なくとも上面側の3C構造の割合が70%以上である第2領域と、を備える炭化珪素半導体装置であることを要旨とする。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、トレンチゲート型の炭化珪素半導体装置において、主領域が主電極にオーミック接触することができると共に、ソース・ドレイン間のリーク電流を抑制することができる炭化珪素半導体装置の製造方法及び炭化珪素半導体装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1実施形態に係る炭化珪素半導体装置の一例を示す断面概略図である。
図1中の領域Aを拡大した断面概略図である。
比較例に係る炭化珪素半導体装置の断面概略図である。
第1実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法のフローチャートである。
第1実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の一例を説明するための断面概略図である。
第1実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の一例を説明するための図5に引き続く断面概略図である。
第1実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の一例を説明するための図6に引き続く断面概略図である。
第1実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の一例を説明するための図7に引き続く断面概略図である。
第1実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の一例を説明するための図8に引き続く断面概略図である。
第1実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の一例を説明するための図9に引き続く断面概略図である。
第1実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の一例を説明するための図10に引き続く断面概略図である。
第1実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の一例を説明するための図11に引き続く断面概略図である。
第1実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の一例を説明するための図12に引き続く断面概略図である。
第1実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の一例を説明するための図13に引き続く断面概略図である。
第1実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の一例を説明するための図14に引き続く断面概略図である。
第2実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法のフローチャートである。
第3実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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