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公開番号2024161651
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-20
出願番号2023076474
出願日2023-05-08
発明の名称バッテリーターミナルカバー及びバッテリーターミナルユニット
出願人矢崎総業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01M 50/591 20210101AFI20241113BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】バッテリーターミナルをバッテリーポストに組み付ける際に、バッテリーにおける公差を吸収しつつ、バッテリーターミナルを適切な位置に止めることができるバッテリーターミナルカバー及びバッテリーターミナルユニットを提供する。
【解決手段】バッテリーターミナルカバー40は、カバー部41及び回り止め部43を備える。回り止め部43は、面取りしてなる当接面45を有する。当接面45は、バッテリーターミナル20に設けられたコネクタ23に対する、相手側コネクタ50の移動領域MRから外れた位置に形成される。当接面45が、バッテリー壁5の角部6eに当接することで、バッテリーターミナル20における、バッテリー壁5に向かう方向の回転が規制される。当接面45は、バッテリーポスト7と、角部6eを形成するバッテリー壁5の壁面6a及び側面6dとの間の寸法公差を吸収可能に形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
バッテリーターミナルに装着可能なカバー部と、
前記カバー部から延設されて、面取りしてなる当接面を有する回り止め部と、
を備え、
前記当接面は、前記バッテリーターミナルに前記カバー部を装着した状態で、バッテリー筐体の上面に立設されたバッテリーポストに前記バッテリーターミナルを組み付ける際に、前記バッテリー筐体の上面に設けられたバッテリー壁の角部に当接し、
前記当接面は、前記バッテリーターミナルの一端側に設けられたコネクタに対する、相手側コネクタの移動領域から外れた位置に形成され、
前記当接面は、前記バッテリーポストと、前記角部を形成するバッテリー壁の第1面及び第2面との間の寸法公差を吸収可能に形成されており、
前記当接面が前記角部に当接することで、前記バッテリーターミナルにおける、前記バッテリーポストを回転中心とした、前記バッテリー壁に向かう方向の回転が規制されるバッテリーターミナルカバー。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記当接面は、1つの平面で構成されており、
前記バッテリーターミナルに前記カバー部を装着した状態において、前記回り止め部は、前記バッテリーターミナルの一端側に位置する請求項1に記載のバッテリーターミナルカバー。
【請求項3】
前記当接面は、2つの平面で構成されており、
前記バッテリーターミナルに前記カバー部を装着した状態において、前記回り止め部は、前記バッテリーターミナルの一端側に位置し、かつ、前記当接面は、前記バッテリーターミナル側に凹んでおり、
前記バッテリーターミナルの他端側には、スタッドボルトが設けられている請求項1に記載のバッテリーターミナルカバー。
【請求項4】
前記バッテリーポストと前記バッテリー壁の第1面との間の第1距離が、第1寸法公差内の最大値を有し、かつ、前記バッテリーポストと前記バッテリー壁の第2面との間の第2距離が、第2寸法公差内の最大値を有する場合、前記2つの平面のうち、前記回り止め部の先端側に位置する一方の平面が前記角部に当接し、
前記第1距離が前記第1寸法公差内の最小値を有し、かつ、前記第2距離が前記第2寸法公差内の最小値を有する場合、前記2つの平面のうち、前記回り止め部の根元側に位置する他方の平面が前記角部に当接する請求項3に記載のバッテリーターミナルカバー。
【請求項5】
バッテリー筐体の上面に立設されたバッテリーポストに組み付けられるバッテリーターミナルと、
請求項1~4の何れか一項に記載のバッテリーターミナルカバーと、
を備えるバッテリーターミナルユニット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、バッテリーターミナルカバー及びバッテリーターミナルユニットに関する。
続きを表示(約 980 文字)【背景技術】
【0002】
従来、バッテリー筐体の上面に立設されたバッテリーポストにバッテリーターミナルを組み付ける際に、バッテリーターミナルの回転を規制する部材が知られている。
【0003】
特許文献1に開示されたバッテリーターミナルには、バッテリーターミナルの回転を規制する部材として、ストッパが設けられている。当該ストッパは、第1回り止め部及び第2回り止め部を有する。
【0004】
バッテリーターミナルをバッテリーポストに組み付けた状態で、第1回り止め部は、バッテリー筐体の側面に当接し、かつ、第2回り止め部は、バッテリー筐体の側面と直交する、バッテリー筐体の上面に設けられたバッテリー壁の壁面に当接する。
【0005】
このような構成により、バッテリーポストを回転中心とした、バッテリーターミナルの回転を規制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2015-118855号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1では、第1回り止め部がバッテリー筐体の側面に当接することにより、バッテリーポストを回転中心とした、バッテリー筐体に向かう方向(反時計回り)の回転を規制している。
【0008】
しかしながら、バッテリーポストとバッテリー筐体の側面との間には、製造上の誤差(寸法公差)が存在する。このため、バッテリーポストとバッテリー筐体の側面との間の距離が、寸法公差内で基準値よりも短くなると、第1回り止め部は、当該距離が短くなった分、反時計回りに余計に回転して、バッテリー筐体の側面に当接する。
【0009】
この場合、バッテリーが配置されるスペースは狭いため、電線などのバッテリーターミナルに接続される部品が、周辺部品と干渉する可能性がある。この場合、例えば、車両の振動などにより、電線の被覆が損傷するなどの影響がある。
【0010】
したがって、バッテリーにおける公差を吸収しつつ、バッテリーターミナルを適切な位置に止めることができるように、更なる改善が求められていた。
(【0011】以降は省略されています)

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