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公開番号2024160615
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-14
出願番号2023075816
出願日2023-05-01
発明の名称画像処理装置、画像処理方法、およびコンピュータプログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類H04N 1/60 20060101AFI20241107BHJP(電気通信技術)
要約【課題】 色縮退の度合いが小さくなるような色変換を可能にするための技術を提供すること。
【解決手段】 第1色変換情報と第2色変換情報、および/または、該第1色変換情報に対応する第1適用対象と該第2色変換情報に対応する第2適用対象、に基づき、該第1色変換情報と該第2色変換情報とを合成した色変換情報を、該第1適用対象および該第2適用対象に適用する色変換情報として生成する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
色変換に用いる色変換情報を補正する補正手段と、
前記補正手段により補正された色変換情報を用いて色変換を行う変換手段と
を備え、
前記補正手段は、
前記補正手段が補正した第1色変換情報と前記補正手段が補正した第2色変換情報、および/または、該第1色変換情報に対応する第1適用対象と該第2色変換情報に対応する第2適用対象、に基づき、該第1色変換情報と該第2色変換情報とを合成した色変換情報を、該第1適用対象および該第2適用対象に適用する色変換情報として生成する
ことを特徴とする画像処理装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記補正手段は、
前記第1適用対象と前記第2適用対象とで色差が所定色差以内ではない場合には、前記第1色変換情報と前記第2色変換情報とを合成した色変換情報を、該第1適用対象および該第2適用対象に適用する色変換情報として生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記補正手段は、
前記第1色変換情報と前記第2色変換情報とで補正された同じグリッドの補正値が所定色差以内であれば、前記第1色変換情報と前記第2色変換情報とを合成した色変換情報を、該第1適用対象および該第2適用対象に適用する色変換情報として生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記第1適用対象に適用する色変換情報が前記補正手段によって前記第1色変換情報に補正されず、前記第2適用対象に適用する色変換情報が前記補正手段によって前記第2色変換情報に補正されない場合には、前記変換手段は、前記第1適用対象および前記第2適用対象に同一の色変換情報を用いて色変換を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記所定色差は、前記第1適用対象の色情報と前記第2適用対象の色情報との色相角の差が同じ色と認識される色相角であることを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記色相角の差は、CIE-L*a*b*色空間におけるa*b*平面の30度から60度であることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記所定色差は2.0であることを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記第1適用対象および前記第2適用対象はグラフィック領域であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記第1適用対象および前記第2適用対象はページであることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項10】
画像処理装置が行う画像処理方法であって、
前記画像処理装置の補正手段が、色変換に用いる色変換情報を補正する補正工程と、
前記画像処理装置の変換手段が、前記補正工程で補正された色変換情報を用いて色変換を行う変換工程と
を備え、
前記補正工程では、
前記補正工程で補正した第1色変換情報と前記補正工程で補正した第2色変換情報、および/または、該第1色変換情報に対応する第1適用対象と該第2色変換情報に対応する第2適用対象、に基づき、該第1色変換情報と該第2色変換情報とを合成した色変換情報を、該第1適用対象および該第2適用対象に適用する色変換情報として生成する
ことを特徴とする画像処理方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、カラーマッピング技術に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
所定の色空間で記述されたデジタル原稿を受け取り、その色空間中の各色についてプリンタで再現可能な色域へのマッピングを行って出力を行う画像処理装置が知られている。特許文献1には、「知覚的」(Perceptual)なマッピングと、「絶対的測色的」(Absolute Colorimetric)なマッピングと、について記載されている。また、特許文献2には、入力したカラー画像信号に対する、色空間圧縮の有無および圧縮方向の決定について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-27948号公報
特開平07-203234号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の「知覚的」マッピングを行った場合、デジタル原稿の色空間中でプリンタの再現可能な色であっても、彩度が低下することがある。また、「絶対的測色的」マッピングを行った場合、プリンタの再現色域外の複数の色間において、デジタル原稿に含まれる複数の色において、マッピング後の色間の距離がマッピング前の色間の距離より小さくなる、色縮退が生じることがある。また、特許文献2においては、入力されたカラー画像信号に対し、彩度方向に一意の圧縮が行われる為、色縮退の度合が低減する効果に懸念が残る。本発明は、色縮退の度合いが小さくなるような色変換を可能にするための技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一様態は、色変換に用いる色変換情報を補正する補正手段と、前記補正手段により補正された色変換情報を用いて色変換を行う変換手段とを備え、前記補正手段は、前記補正手段が補正した第1色変換情報と前記補正手段が補正した第2色変換情報、および/または、該第1色変換情報に対応する第1適用対象と該第2色変換情報に対応する第2適用対象、に基づき、該第1色変換情報と該第2色変換情報とを合成した色変換情報を、該第1適用対象および該第2適用対象に適用する色変換情報として生成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の構成によれば、色縮退の度合いが小さくなるような色変換を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
システムの構成例を示すブロック図。
画像処理装置101の全体処理のフローチャート。
ステップS103における処理の詳細を示すフローチャート。
ステップS202の処理を説明するための模式図。
色縮退判断処理を説明する模式図。
色縮退補正処理を説明する模式図。
明度方向に明度を拡張する補正テーブルを示す図。
ステップS202の処理を説明するための模式図。
単一ページに対して領域を設定した後、領域毎に色縮退補正を行う一連の処理のフローチャート。
ステップS101で入力された入力画像データのページの一例を説明するための図。
ステップS303における領域設定処理をタイル単位で行う処理を示すフローチャート。
ページのタイル設定のイメージを示す図。
領域設定処理終了後の各単位タイルを示す図。
記録ヘッド115を説明する図。
GUIの表示例を示す図。
色縮退補正を行う画像データの例を示す図。
ガマットマッピングフローを表すフローチャート。
ステップS506における処理の詳細を示すフローチャート。
ステップS601でページごとに取得した情報の一覧例を示す図。
TBL合成処理について説明する図。
TBL合成処理のフローチャート。
合成対象のTBLの組み合わせを設定する処理を説明する図。
ガマットマッピング処理のフローチャート。
第5の実施形態を説明する図。
ガマットマッピング処理のフローチャート。
ステップS902の処理の詳細を示すフローチャート。
原稿データの一例を示す図。
全体フローを示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0009】
[第1の実施形態]
先ず、本明細書で使用する用語について、あらかじめ以下のように定義する。
【0010】
(色再現域)
色再現域とは、任意の色空間における再現可能な色の範囲のことを指す。色再現範囲、色域、ガマットとも称する。また、この色再現域の広さを表す指標として、色域体積がある。色域体積は、任意の色空間での3次元の体積のことである。色再現域を構成する色度点が離散的であることがある。例えば、特定の色再現域をCIE-L*a*b*上の729点をもって代表させ、その間の点については四面体補間や、立方体補間などの公知の補間演算を用いて求めることがある。このような場合には、対応する色域体積は、補間演算方法に対応して、色再現域を構成する四面体や、立方体などのCIE-L*a*b*上の体積を求めて累積したものを使用することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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