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公開番号2024159958
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2024150346,2018082217
出願日2024-08-30,2018-04-23
発明の名称エラスチン分解酵素
出願人三菱商事ライフサイエンス株式会社
代理人
主分類C12N 9/66 20060101AFI20241031BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】本発明は、新規なエラスチン分解活性を有するポリペプチドを得ることを課題とする。
【解決手段】
本発明者らは、ストレプトマイセス属に由来するポリペプチドであって、分子量が、約18kDa、約14kDa、又は約11kDaを示し、至適反応pH:pH7.0~11.0、至適反応温度:50~80℃となる、エラスチン分解酵素活性を有するポリペプチドを見出した。

【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
エラスチンに対して特異的な分解活性を有するポリペプチドであって、当該ポリペプチドが、SDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動によって示される分子量が18kDaである、配列番号1であらわされるアミノ酸配列と同一配列からなるポリペプチド。
続きを表示(約 170 文字)【請求項2】
請求項1のポリペプチドが、ストレプトマイセス属に由来するものである、ポリペプチド。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のエラスチンに対して分解活性を有するポリペプチドであって、以下の性質を有する酵素。
(1)至適反応pH:pH7.0~11.0
(2)至適反応温度:50~80℃

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エラスチンを分解する活性を有するポリペプチドに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
エラスターゼは、タンパク質分解酵素の一種で、通常のタンパク質分解酵素では、分解しにくいエラスチンを分解する酵素である。エラスチンは、脊椎動物の動脈、真皮等に存在し、通常、生体内においては、3次元の網目構造の不溶性のタンパク質として存在している。水に不溶性のエラスチンは、酸、アルカリ処理、又は酵素で処理することによって、加水分解し、水溶性エラスチンが得られている。そして、水溶性エラスチンは、化粧品、特に保湿剤として利用され、皮膚に弾力を与える等の美容効果があるとして、コラーゲン等と共に健康食品としても利用されている。更に、水溶性エラスチンは、人工血管等の再生医療分野においても利用が進んでいる。
【0003】
水溶性エラスチンは、酸、アルカリ処理、パパイン、種々の微生物由来のプロテアーゼ等により加水分解することで、得られているが、処理方法、エラスチンの由来により得られるエラスチンの分子量が異なる。かつお由来の分子量43,000以上のエラスチンに血小板凝集阻害効果を有することが報告されているが(特許文献2)、化粧品、健康食品として利用する場合に、どの分子量の水溶性エラスチンが最適化は不明な点も多い。そのため、エラスチンを分解する方法の多様性が必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-45722号公報
特開2011-093872号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、新規なエラスチン分解酵素を得ることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、特定のアミノ酸配列を含有するタンパク質にエラスターゼ活性が有していることを見出し、本発明を完成させた。
【0007】
本発明は、
(a)エラスチンに対して分解活性を有するポリペプチドであって、当該ポリペプチドが、下記の(1)又は(2)のアミノ酸配列を有するポリペプチド。
(1)配列番号1から選択されるアミノ酸配列と同一配列を有するポリペプチド
(2)配列番号1から選択されるアミノ酸配列と少なくとも80%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含むポリペプチド、
(b)本発明のポリペプチドが、ストレプトマイセス属に由来するものである、ポリペプチド、
(c)本発明のポリペプチドが、エラスチンに対して分解活性を有する酵素であって、以下の性質を有する酵素。
(1) 至適反応pH:pH7.0~11.0
(2) 至適反応温度:50~80℃
(3) 分子量が、約18kDa、約14kDa、又は約11kDa
【発明の効果】
【0008】
本発明のエラスチン分解酵素は、分解したエラスチンの分子量分布が広く、さらにエラスチン分解の特異性が高い酵素となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施例における分子量分布
筋原繊維の分解性
エラスチンの分解性
pHによる相対活性
温度による相対活性
温度安定性
エラスチンの分解性
配列番号1のアミノ酸配列
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明のエラスチン分解活性を有するポリペプチドに関する。
(【0011】以降は省略されています)

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