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公開番号2024159602
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2024068315
出願日2024-04-19
発明の名称車両ドア用センサーのワイヤハーネス配索構造
出願人西川ゴム工業株式会社,本田技研工業株式会社
代理人個人,個人
主分類B60R 16/02 20060101AFI20241031BHJP(車両一般)
要約【課題】シール性に優れ特に遮音性を悪化させることのない低廉の車両ドア用センサーのワイヤハーネス配索構造を提供する。
【解決手段】自動車のリヤドア101にブラケット30を介して取付けられ、フロントドア102との間の異物を検知するセンサー40のワイヤハーネス41をリヤドア101のインナパネル101aに形成された貫通穴Hを通してインナパネル101aとアウタパネル101bとの間に配索する構造であって、貫通穴Hを、インナパネル101aのドア側面にあるサービスホールHとした。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
自動車のリヤドアにブラケットを介して取付けられ、フロントドアとの間の異物を検知するセンサーのワイヤハーネスを前記リヤドアのインナパネルに形成された貫通穴を通して前記インナパネルとアウタパネルとの間に配索する構造であって、
前記貫通穴を、前記インナパネルのドア側面にあるサービスホールとしたことを特徴とする車両ドア用センサーのワイヤハーネス配索構造。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
前記ワイヤハーネスは、前記センサーから前記貫通穴に至る前の前記リヤドアの下部では、前記ブラケットから前記リヤドアの前後方向に延びるブラケット横辺部と、前記インナパネルとの間に配置され、
前記リヤドアの下部に、前記リヤドアとフロントドアの閉時に前記フロントドアに弾接する覆い片を設け、前記覆い片に前記リヤドアの前後方向に延び前記ブラケット横辺部を車内側から覆う凹溝部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の車両ドア用センサーのワイヤハーネス配索構造。
【請求項3】
前記凹溝部の前側で前記ブラケット横辺部の後側を覆うとともに、前記凹溝部の後側は前記ブラケット横辺部を介することなく前記インナパネルに相対向し、
前記凹溝部の後側に、前記ワイヤハーネスに弾接するとともに、前記インナパネルと前記覆い片の間を密封するスポンジ材を設けたことを特徴とする請求項2に記載の車両ドア用センサーのワイヤハーネス配索構造。
【請求項4】
前記凹溝部の車外側端部の後端部を塞ぐ蓋部を設けたことを特徴とする請求項3に記載の車両ドア用センサーのワイヤハーネス配索構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車のスライドドアなどのリヤドアに取付けられ、フロントドアとの間の異物を検知する車両ドア用センサーのワイヤハーネス配索構造に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
図11に示すように、自動車のスライドドア(リヤドア)1の前端には上下方向にわたって感圧センサー3が取付けられ、フロントドア2との間に挟まれた人間の指などの異物を検知するようにされている(例えば、特許文献1の(図4)参照)。
感圧センサー3に接続された電力供給用のワイヤハーネス(リード線)4は、感圧センサー3が車外側側に取付けられているため、スライドドア1にあけられた穴5を貫通してスライドドア1内(インナパネル1aとアウタパネル1bの間)に引き込まれて配索されている。
ここで穴5は、インナパネル1aの前端部に対してアウタパネル1bの前端が屈曲してインナパネル1aの車内側に重ね合わされた部分(いわゆるヘミング結合部HM)に隣接する車内側の第1段部1a1に設けられている。
【0003】
しかし、スライドドア1に穴5をあけると遮音性が悪化するといった問題がある。
また、スライドドア1内に水が浸入することも防止する必要がある。
図11では、穴5にグロメット6を装着してワイヤハーネス4を保護しているが、水が浸入しないようにグロメット6を穴5に対して隙間なく取付けることは困難で、周りに型ゴムなどのカバー部材(シール材)7を設けるとグロメット6の追加とともにコスト高になる。
【0004】
また、図12に示すように、ワイヤハーネス(リード線)11をブラケット12の第1壁部配索面12a上に配索して安定に保持する技術や、ワイヤハーネス(リード線)11を導出孔13から引き出す部位においてワイヤハーネス(リード線)11に先通ししたシールスポンジ(図示省略)を保持壁部14の面14aに貼り付けて固定させる技術が知られている(例えば、特許文献2の段落番号(0039)参照)が、ワイヤハーネス(リード線)11をリヤドア内に引き込むものではない。
【0005】
また、図示は省略するが、一般的に、上記特許文献1とは別に、ドア側面側のドアインナパネルに、ドアガラスを昇降させる機構(例えばレール,ドラム,ワイヤー,モーター等)を出し入れさせる作業用の大穴である、開口部Hが設けられたものが知られている(例えば、特許文献3の(図1),(図9)等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2006-131144号公報
特開2018-158681号公報
特開2018-114771号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明の目的とするところは、シール性に優れ特に遮音性を悪化させることのない低廉の車両ドア用センサーのワイヤハーネス配索構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明の車両ドア用センサーのワイヤハーネス配索構造は、自動車のリヤドア(101)にブラケット(30)を介して取付けられ、フロントドア(102)との間の異物を検知するセンサー(40)のワイヤハーネス(41)を前記リヤドア(101)のインナパネル(101a)に形成された貫通穴(H)を通して前記インナパネル(101a)とアウタパネル(101b)との間に配索する構造であって、
前記貫通穴(H)を、前記インナパネル(101a)のドア側面にあるサービスホール(H)としたことを特徴とする。
【0009】
また本発明は、前記ワイヤハーネス(41)は、前記センサー(40)から前記貫通穴(H)に至る前の前記リヤドア(101)の下部では、前記ブラケット(30)から前記リヤドア(101)の前後方向に延びるブラケット横辺部(32)と、前記インナパネル(101a)との間に配置され、
前記リヤドア(101)の下部に、前記リヤドア(101)とフロントドア(102)の閉時に前記フロントドア(102)に弾接する覆い片(60)を設け、前記覆い片(60)に前記リヤドア(101)の前後方向に延び前記ブラケット横辺部(32)を車内側から覆う凹溝部(62)を形成したことを特徴とする。
【0010】
また本発明は、前記凹溝部(62)の前側で前記ブラケット横辺部(32)の後側を覆うとともに、前記凹溝部(62)の後側は前記ブラケット横辺部(32)を介することなく前記インナパネル(101a)に相対向し、
前記凹溝部(62)の後側に、前記ワイヤハーネス(41)に弾接するとともに、前記インナパネル(101a)と前記覆い片(60)の間を密封するスポンジ材(70)を設けたことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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